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社員に求めるTOEICスコア上昇 全社員600点、国際部門750点、中途採用710点

期待スコアの変化(2011年と2013年の比較)

日本でTOEICプログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会では、国内上場企業304社の人事部門に対して英語活用実態調査を実施。その結果、企業がより積極的にグローバル人材育成に取り組んでいることに伴い、社員に求められるTOEICスコアも上昇していることがわかった。調査日は1月。

●中途採用社員の期待スコア「600点」から「710点」に上昇

前回調査(2011年)と比較したところ、期待スコアと昇進・昇格要件として求められるスコアの平均が、ともに上昇していることがわかった。

特に、中途採用社員に期待するスコアが「600点」から「710点」と大幅に上昇。このことから、企業では中途採用社員により高い英語力を求めるようになっていることがうかがえる。

また、役職に昇進・昇格する際の要件として求められるスコアも、すべての役職で上昇。主任では「470点」から「520点」、係長では「530点」から「545点」に、課長では「525点」から「550点」に、部長では「520点」から「580点」になっている。

●海外での業務遂行に必要な期待スコアは「600点」

海外での業務遂行に必要な英語コミュニケーション能力として、全社員に求めるTOEICスコアで最も多かったのは「500~595点(24.7%)」で、国際部門に求めるスコアで最も多かったのは「700~795点(30.9%)」。

平均すると、全社員への期待スコアは「600点」、国際部門への期待スコアは「750点」となっている。

グローバル化に伴う業務遂行に必要なTOEICスコア(全社と国際部門の比較)

●採用時、TOEICスコアを参考にする企業は7割にのぼる

採用時にTOEICスコアを参考にするか聞いたところ、入社希望者のTOEICスコアを参考にする企業は7割にのぼり、採用応募時に参考にするスコアの平均は「625点」だった。

TOEICテストのスコアを人事要件にすることは企業に広く定着しており、「将来はそうしたい(14.0%)」という企業も存在することから、一層活用が広がっていくと考えられる。

採用時にTOEICスコアを参考にするか

●「スピーキング」「リスニング」の能力測定のニーズが高い

英語4技能テストの必要性について聞いたところ、企業の70.2%が「スピーキングテスト」、61.4%が「リスニングテスト」が必要と回答。そのほか、「リーディングテスト」が47.4%、「ライティングテスト」が43.0%となり、「いずれのテストも必要ない」という回答は14.9%にとどまった。

英語コミュニケーション能力測定のための、英語4技能テストの必要性

※この記事は2013年07月05日に公開されたものです

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