【助産師解説】胎動が激しいのはおかしい?赤ちゃんの変化と受診のポイント

【助産師解説】胎動が激しいのはおかしい?赤ちゃんの変化と受診のポイント

胎動の激しさと赤ちゃんの発達・発育には関係があるのでしょうか?赤ちゃんの動きが激しいことで悩むママに向けて、助産師が詳しく解説します。胎動に関する注意点や、赤ちゃんの変化にいち早く気づく方法についてもチェック!


この記事の解説助産師
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです」

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胎動が激しいと赤ちゃんになにか問題があるの?

胎動が激しいと感じるママは少なくないようです。胎動が激しいのには、何か深刻な問題があるのでしょうか?

胎動が激しいことってあるもの?(ママアンケート)

ママたちに胎動についてきいたところ、44.1%のママが「胎動が激しいと感じたことがある」と答えました。

胎動が激しいのは「心配なし」

胎動が激しいと「赤ちゃんに何か問題があるのでは?」と気になりますよね。でも、胎動が激しい分には何の問題もありません。決して苦しくてじたばた暴れているわけではなく、むしろ赤ちゃんが元気に育っている証拠なので安心してください。

胎動は、妊娠5~6ヶ月頃に気づき始め、一般的に、赤ちゃんが成長するにともない胎動は強くなる傾向にあります。これは、骨や筋肉、心臓などが発達すると、赤ちゃんがより活発に動けるようになるためです。胎動が激しい=赤ちゃんが元気という裏付けになりますね。

また、成長とともに多様な動きも可能になってきます。手を伸ばす、足で蹴る、体を回すなど、大きな動きができるようになると、胎動も激しくなるものです。

このように、胎動が激しいことは医学的には何の問題もありませんが、激しすぎるとママが痛いことも。赤ちゃんの体が大きくなり、子宮内がせまくて動きづらくなると胎動も少し落ち着いてくる傾向にありますが(ただし「全く動かなくなる」ことはない)、それまでは少しでもママの体が楽になる姿勢を試すなどしつつ、耐えるしかないと言うよりほかありません。

注意すべきは「胎動が減る」「胎動が感じられない」

胎動は激しいことよりも、弱い・少ない・感じないということに気をつけなければなりません。日本産科婦人科学会でも、胎動の減少や消失が胎児死亡の兆候となっている事例が多いと報告しています。

胎動がいつもと違うことにいち早く気づくことは、赤ちゃんの命を守ることにつながる場合があります。常に神経質になる必要はありませんが、「なんだかいつもと違うかも?」と思ったときは、一度じっくり集中して胎動を感じてみてください。

1時間以上胎動がない場合や、普段に比べて極端に弱いと感じるときは、迷わずかかりつけ医に連絡し、相談してください。

胎動カウントってどうやるの?

胎動の変化に気づくためにもっとも重要なのは「いつもと違う」というママの感覚です。自分の体のことは自身が一番よくわかるので、少しでも異変を感じたら医師に相談することが重要。

とはいえ、頼るべきなのが自覚のみというのはちょっと不安ですよね。そこで、赤ちゃんが元気かどうかを確認する方法のひとつとして、胎動カウントをご紹介します。

胎動カウントとは

胎動カウントとは、ある一定の時間内にどれぐらい胎動があるかを確認する方法で、行う時期の目安としては施設によって異なりますが、胎動をはっきり感じることができるようになる妊娠28週頃からだと行いやすいかもしれません。

「胎動カウントを行えば何かしらのトラブルによる赤ちゃんの死亡リスクを減らせる」と医学的に明確になっているわけではありませんが、赤ちゃんの動きやママのお腹の張りなどの体調の変化に目を向けるという意味では、覚えておくといいかと思います。

胎動カウントの方法

胎動カウントには、一定の時間内に赤ちゃんが何回動いたかをチェックする方法と、胎動を10回感じるまでにどれぐらいの時間を要したかを見る方法があります。ここでは、家で手軽に行うのに適した、10回感じるまでの時間をチェックする方法をご紹介します。かかる時間は長くて30分くらいなので、少ない負担でできるのがメリットです。

1.横になり安静にします。
2.胎動を10回感じる(赤ちゃんが10回動く)までの時間を測ります。このとき、一連の動作は1回としてカウントしてください。

たとえば、「ぽこぽこぽこ」と連続して3回お腹を蹴るときは1回のカウント。「ぽこ…ぽこ…ぽこ…」と間が開いたときは3回のカウントという感じです。

注意点と受診のポイント

胎動カウントは何かをしながらではなく、じっとして胎動に集中できるときに行いましょう。座ったり寝そべるなど、胎動を感じやすいリラックスした体勢で行うことも大切です。

また、赤ちゃんは20~30分間隔で活動と睡眠を繰り返しているので、赤ちゃんが眠っているときは胎動が少なくなったように感じるかもしれません。一時中断して動き始めてからカウントを再開しましょう。

前でも説明しましたが、胎動カウントは赤ちゃんの普段の様子を観察することが目的であり、決して診断ではありません。なんだかおかしいかも?ということに早めに気づくためのひとつの方法なので、元気度の参考程度にとらえ、あまり神経質に行うことはありません。時間があるときに、赤ちゃんとのコミュニケーションの一環として気軽にやってみてください。

以下のようなことがあったら、すぐにかかりつけ医に連絡し相談しましょう。

・普段より極端に動きが少ない・弱いなど、いつもとまったく違う感じがする。
・胎動をまったく感じない時間が1時間以上続く。

アプリを活用すると便利かも?

時計を見ながら胎動カウントを行ってもいいですが、胎動カウンターのアプリを活用するのもおすすめ。

アプリのカウンターをスタートさせれば意識的に時計を見なくても勝手に時間を測ってくれるので、楽に行うことができるんです。

胎動を感じるたびにボタンを押し、10回押したら終了。かかった時間が画面に表示されます。測定日時とかかった時間を一覧で見れたり、グラフにしてくれるアプリも多いので、日ごろの赤ちゃんの様子や胎動パターンを把握するのにも便利ですね。

無料でダウンロードできるものが多いので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

胎動が激しいことを心配するママもいますが、動きが活発な分には何の問題もありません。
安心してマタニティライフを送りましょう。胎動が激しすぎて痛いという場合は、緩和が期待できるとされる方法を試してみて、自分に合った対処法を探してみてください。
つわりと同様、いずれ終わりがくるものなので、大変ですが頑張って乗り越えましょう。逆に胎動がいつもより少ない、感じなくなったという場合はトラブルの可能性があるので、すぐにかかりつけ医に連絡し相談してください。

(文・構成:マイナビ子育て編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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