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2022年01月27日 11:06 更新

【医師監修】陣痛中でも胎動はある? 陣痛と胎動の違いや異変に気付く方法とは

赤ちゃんの存在を強く感じさせてくれる「胎動」。妊娠7ヶ月ごろからはっきりと赤ちゃんの動きがわかる人が多いとされますが、陣痛中にもそれは感じるものでしょうか? 陣痛中の胎動についてまとめます。

陣痛中も胎動があるもの?

陣痛を感じる妊婦
Lazy dummy

胎動は文字が示す通り「胎児の動き」を察知することなので、赤ちゃんの状態をチェックする基準のひとつになる、大切なものです。

ただし、妊婦さんが1日にある胎動のすべてを感じとることは不可能です。
概ね9ヶ月を過ぎたころから、赤ちゃんは約20分間隔で睡眠と覚醒を繰り返すようになります。夜、ママが寝ている間の胎動はわかりませんし、逆に日中ママが活動している時には胎動に気付かないこともあります。

「胎動の感じ方には個人差がありますが、胎動を感じると赤ちゃんを身近に感じ、妊婦さんの心の安定にもつながりますね。胎動カウント(後述)をするなどして普段から意識をするといいでしょう。」

(松峯先生)


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胎動の異変について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎胎動が弱いのは大丈夫? 減る原因と心配なときの対処法

陣痛中でも胎動は変わらずある

陣痛の最中も、胎動は変わらずあります。(もちろん、前駆陣痛の時も胎動はあります。)

ただし、ママは陣痛の痛みに耐えている最中なので、胎動の感じ方はいつもとは違うことも考えられます

とくに出産間近には、激しい痛みから無意識に腹圧をかけ、赤ちゃんを生み出そうとする自然な力がはたらいていて、とても胎動を感じている余裕はないかもしれません。

「臨月になると胎動が少なくなる」ってほんと?

では、出産間近の時期の胎動についてもう一つ「臨月に胎動が弱くなる・少なくなる」という噂を耳にすることがありますが、それについてはどうなのでしょうか。

臨月でも赤ちゃんは動いている

出産が近づくと、赤ちゃんの頭が骨盤の中に下がって固定されます。また、赤ちゃんが育って限られた子宮の中で動くスペースが狭く動きが制限されることもあり、お母さんが胎動を若干感じにくく、それまでと臨月の胎動の感じ方は変わる可能性はあるでしょう。

しかし、臨月になっても胎動がなくなることはありません。胎動が急激に弱くなった、感じなくなったなどの場合はすぐに病院に連絡を入れましょう。

「妊婦さんには、胎動カウント10回が2時間を超えた場合や、いつもより胎動が少ない場合は連絡してくださいと伝えています。」

(松峯先生)

胎動の痛みか陣痛か、判別する方法は?

お腹をさする女性
Lazy dummy

出産予定日が近づいて、お腹が痛むことがあると「陣痛かな?」と思うことが多くなります。一方で、胎動で痛みを感じたり、お腹が張ることもあります。

では、胎動で感じる痛みなのか、陣痛が始まったことによる痛みなのかを判断する方法はあるのでしょうか。

痛みが周期的に起こるかを確認する

赤ちゃんがお腹の内側を蹴ると、一瞬強い痛みを感じることがあるかもしれません。一方、陣痛の痛みは周期的で徐々に強くなっていきます。10分間隔で痛みやお腹の張りが起こったら陣痛が始まったことになります。

「とはいえ、妊婦さんは普段から胎動を感じ、その感覚に慣れているので、胎動の痛みと陣痛の違いがわからないことはないと考えていいでしょう。」

(松峯先生)



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陣痛の始まりについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎陣痛の始まりはどんな痛み? 陣痛の痛みまとめ

異変に気づくために“胎動カウント”

胎動がいつもと違うかどうか、判断するためには「いつも」を知っていなければできません。そこで妊娠7ヶ月以降、はっきり胎動を感じるようになったら毎日(または1日おき)に胎動カウントを行い、記録しておきましょう。

胎動カウントは、有用だという論文もあります。お腹の赤ちゃんの異変を察するきっかけにもなるでしょう。

胎動カウントの方法

お腹をさする女性
Lazy dummy

1. 横になり、安静にする
2. 胎動を10回感じる(赤ちゃんが10回動く)までの時間を測る
※一連の動作は1回としてカウントすること:「ぽこぽこぽこ」と連続して3回お腹を蹴るときは1回のカウント/「ぽこ……ぽこ……ぽこ……」と間が開いたときは3回のカウント

まとめ

赤ちゃん
Lazy dummy

胎動は生まれるまで続きますので、陣痛が始まったからと言って動かなくなるわけではありません。また、「胎動がなくなるのはお産の兆候」ということもないです。もちろん、臨月に入ってからも、前駆陣痛が起きている時も、胎動はなくなりません。胎動の様子がいつもと違うと感じたら、すぐに産院へ連絡し、主治医の指示を受けてください。

(文・構成:下平貴子、監修:松峯美貴先生)

※画像はイメージです

病気がみえるVol.10産科 第4版 , メディックメディア, 2018

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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