働く女性の約9割。「生理で仕事に支障をきたしたことがある」と回答
超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」を展開するBe-A Japanは、3月8日の国際女性デーに際し、「働く女性と生理」をテーマにアンケート調査を実施しました。
性別を超えて、誰もが生きやすい社会へ
毎年3月8日は、「国際女性デー」。世界中で女性の権利と平等を考え、女性の社会参画を願う日です。
「Bé-A〈ベア〉」は、「Girls be ambitious. 望めば変わる。人生も、世界も。」をメッセージに掲げ、不便を感じることの多かったサニタリー期間のニーズに寄り添い、多様化する女性の生き方をエンパワーするブランドとして、この日を大切に考えています。
今回、2025年の国際女性デーにあわせ、「働く女性と生理」をテーマに、アンケート調査を実施しました。
調査に際して同社では、「まずは女性たちの声に耳を傾けること、そしてその声から見えてきた実態を共有し、性別問わず考えていくことが、誰もが生きやすい社会への第一歩になると『Bé-A〈ベア〉』は考えています」とコメントしています。
約9割が「『生理』で仕事に支障がある」と回答
「Be-A Japan」が156名の女性に実施したアンケートでは、92.9%の女性が生理に関する悩みや不安を抱えた経験があると回答。
中でも「漏れが気になったことがある」と回答した女性は95.9%にものぼります。
・「会議前、席を立った瞬間にどっと出た感覚が。急いでトイレに行ったため、結局会議には遅刻した。」(50代・事務職)
・「痛みで立つことができず、電車を止めてしまった。漏れて仕事に遅刻したうえ着替えを買いに行かねばならず、周囲に迷惑をかけてしまった。」(40代・会社員)
・「PMS(月経前症候群)の症状がひどい時は、朝起き上がることができず、結局仕事を休んでしまう。」(30代・パート・アルバイト)
・「男性ばかりのグループに所属しているため、生理という本当の不調の理由が伝えられない。」(30代・専門職)
・「ずっと我慢をして仕事をしていたが、生理痛がひどくなり休みを申し出たら、文句を言われたり後輩にも睨まれたりした。痛みもそうだが、精神的にとても辛かった。」(40代・銀行員)
女性なら誰しも毎月のように生理があります。生理痛、頭痛、イライラ、気持ちの落ち込みなど、心身への影響も少なくありません。
ラッシュ時の通勤、外せない会議や出張など、働く女性にはその影響も大きいもの。多くの女性が「仕事に支障をきたしたことがある」ことがわかりました。
また、職場で「生理に関して言いづらい、相談しにくいと感じる」と回答した人は62.2%。
特に男性への相談のしにくさ、また女性同士でもそれぞれ異なる生理の量や重さ、痛みから、理解してもらえないことを理由に、言いづらいという回答が多くあがりました。
・「『寝すぎ』『怠け者』と家族から言われた。」(30代・市役所職員)
・「イライラした態度をとった際、男性上司に『生理か?』と言われた。」(40代・営業)
・「痛みがひどくシフト変更を頼んだら、女性上司に『みんな我慢しているし、私ならそんなこと言わない』と一蹴された。」(40代・会社員)
・「生理による体調不良を伝えたら、女性上司に『病気じゃない』と言われた。」(30代・言語聴覚士)
・「職場の先輩に(生理を理由にするのは)『精神が弱いから』と指摘された。」(30代・パート・アルバイト)
・「『そんなに生理痛がひどいことなんてあるの?』と女性上司に疑われ、『薬を飲めばいい』と言われた。」(30代・専門職)
何気ない一言や行動で傷ついた経験がある女性は少なくありません。
周囲の人に相談しても共感を得られなかったり、生理の症状が人それぞれ異なったりするため、理解されにくいこともあります。
実際、生理の症状は100人いれば100通り。男性にはない経験だからこそ、正しい知識を身につけることで、何気ない一言や行動が女性たちの過ごしやすさにつながるかもしれません。
また、生理がある女性同士でも症状や感じ方は異なります。「自分と同じ」と決めつけず、そっと寄り添う行動ができれば、より働きやすい環境をつくることができるでしょう。
「生理を知らない」ことが、意図せず相手を傷つけてしまうこともあります。だからこそ、生理がある人もない人も、「正しく知る」ことが大切です。
知識を深め、理解を広げることで、性別を問わず誰もが働きやすい社会を築いていけるのではないでしょうか。
また、2024年の経済産業省の試算*では、生理や更年期、不妊治療などの女性の健康課題による経済損失は1年間で約3.4兆円とも言われ、その影響は社会に大きなインパクトを与えています。
生理があることによる不調で、昇進の機会を逃したり、働き方を変えざるを得ない人も。こうした影響は、女性だけでなく、共に働く男性、そして社会にとっても重大な損失といえるでしょう。
・「長く勤務した会社を退職。正社員で働くことを一旦諦めました。」(40代・パート・アルバイト)
・「展示会などイベントへの参加を断念した。」(30代・自営業)
・「営業職だが、成績を優先する働き方は難しかった。」(40代・営業)
・「PMSによる落ち込みで、全力で仕事をこなすことが難しく、結局ベンチャー企業を退職した。」(30代・パート・アルバイト)
そして、多くの女性たちからは周囲への理解と社会全体の変化を望む意見も寄せられました。
・「社会全体で生理に対する理解を深められるようになってほしい」
・「男性の理解が進んでほしい」
・「日本でもフェムケアの大切さをもっとオープンに話せる社会になってほしい」
*出典元:https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001247948.pdf
調査概要
「働く女性と生理アンケート調査」
調査期間:2025年2月13日〜20日
調査機関:Be-A Japan
調査対象:生理経験、就労経験のある全世代の女性
有効回答数:156
調査方法:オンラインアンケート調査
出典元:https://mag.withbe-a.com/news/1460/
(エボル)
※この記事は2025年03月14日に公開されたものです