お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【後編】婚活のプロが語る! 婚活女子の「リアルな成婚エピソード」<ペアーズコンシェルジュ座談会>

#ペアーズコンシェルジュ座談会

ミクニシオリ

SNSを開くと、誰かのマッチングアプリ経験談が流れてくることも多々ありますが、巷で聞く婚活話はネガティブな投稿が目立ちます。出会った人がアプリでの印象と違っていたとか、初回のデート代が1円単位で割り勘だったとか、ネットでバズりやすいのは失敗談ばかりで、不安になってしまいますよね。

本当によかった話や幸せ話は、なかなかネットには出回らないもの。今や4人に1人がマッチングアプリ婚と言われる時代なのに、成婚エピソードはなかなか耳にできないので、マッチングアプリと婚活のプロに聞いてみました。

前回に引き続き、恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」のペアーズコンシェルジュであるおふたりにお伺いしたのは、マッチングアプリで婚活を成功させた3人の女性の成婚エピソードです。

結婚に大切なのは「ドキドキ感」? それとも「安心感」?

野見山さん

活動開始からわずか3カ月で、10歳以上年の差アプリ婚をした1児の母。結婚相談所でのサポート経験も豊富で、「頑張っている人はみんなすてき!」がモットー。

ペアーズコンシェルジュの野見山さんが教えてくれたのは「ときめきない出会い」を目の前に、結婚という人生の大きなひとコマを進めるべきか、悩んでいる時期があったというアラサー婚活女性のエピソード。

<エピソード1>

Aさんは両親や周囲から感じるプレッシャーから婚活を始めたこともあり、恋愛に対してそこまで前のめりな姿勢ではありませんでした。しかし幸運にも婚活を始めてから比較的早めの段階で、話が合う異性と知り合うことができたんです。ただ、彼に対して居心地の良さを感じるものの、服装に無頓着な方で、大きなときめきがないと悩んで悩まれていました。

私は現在、こうしてペアーズコンシェルジュとして働かせていただいていますが、もともとは私自身もマッチングアプリで婚活をして、ときめきのない方と結婚したという経験があります。たしかに刺激は少ないのですが、平和で穏やかな暮らしを送っています。その経験をもと元にアドバイスさせていただいた結果、Aさんも最後は「ときめきよりも安心感」と決断してアプリを退会し、めでたくご成婚されました。

恋愛を始める時にはときめきは大切かもしれませんが、日々の暮らしの中では「生理的な嫌悪感がないこと」「価値観が合うこと」も大切です。ちなみに、とてもしっかりしている女性だったので、彼の服装については“Aさん好み”に教育していったようです(笑)。

――周囲のプレッシャーで結婚を意識しちゃう気持ち、分かります。

野見山 アラサー世代の女性だと、そういった理由で婚活を始める方も多いですね。

――いざマッチングアプリに登録しても、モヤモヤしながらの活動になるかと思うのですが……自分の意思が強いわけではなくても、使ってみた方がいいんですかね?

野見山 1人で「結婚すべきか、しないべきか」と悩んでいても、なかなか結論を出すのは難しいかと思います。それに「いい人がいたらしたい」と考えている方も多いですから、モヤモヤした時にマッチングアプリに登録してみるのはよい選択だと思います。実際に異性とお会いしてみてからの方が自分の本当の気持ちにも気づきやすいですし、やってダメだった時の方が後悔は少ないですから。

――たしかに……結婚にときめきが大切かどうかも、実際安心できる人と一緒にいてみてからでないと、自分がどう感じるのか分からないですもんね。

野見山 私の場合は安心感の方が大切でしたが、実際ときめきの方が大切だと感じる方もいらっしゃいますから。こればかりは自分で価値観を深堀りしてみて、ご自身の答えを見つけていただくのが近道になるのではないかと思います。

「学歴・年収・身長」などの条件は結婚に必要?

佐々木さん

ウェディングプランナーを経て、結婚相談所では多くの方を成婚に導いた“コミュ力の伝道師”。結婚式場での勤務経験もあり、出会いから結婚までトータルサポートできることが強み。行動心理士資格を保有。

同じくペアーズコンシェルジュの佐々木さんが教えてくれたのは、結婚に「理想の条件」を追い求めていた婚活女子のエピソード。

<エピソード2>

Bさんは30代前半で、長く交際されていた方とお別れして「周囲の女性と同じハイレベルの男性」を求めて婚活されていました。ご友人たちはいわゆるハイスペック男性とご結婚されている方が多かったそうで、条件面に高い理想を持っており、なかなかいいご縁に恵まれませんでした。

しかし、何度か私と話して価値観に優先順位をつけていったところ、Bさんが一番大切にしている条件は「一緒に趣味の時間を楽しんでくれること」だと分かりました。そんな折、2人の理想的な異性と出会います。1人は望んだ条件通りのハイスペック男性。もう一人は、一般的なスペックではありながら、趣味を一緒に楽しんでくれる気が合う方でした。

結局、Bさんは「どんなにスペックの高い方でも、仕事を理由にデートに行けないのは寂しい」と、気が合った男性とお付き合いに進みました。

――結婚となると、なんとなくハイスペックな男性に惹かれちゃう気持ち、分かります。

佐々木 みんながいいと思うものが、なんとなくよく見えてしまう気持ちは、私もよく分かります。でも本当の価値観は、自分の棚卸しをしっかり行った後にしか見えてこないんです。まずは自分のことをよく知ってからでないと、自分にピッタリな人がどんな人かも分からないんですよ。

――分からないから、とりあえず世間的に通用しそうな「肩書」を追い求めちゃうのかもしれませんね。

佐々木 自分が求める条件を一度紙に書き出してみて、いらないと思えるものがないかを考えてみるのもいいと思います。みなさん、出される条件の半分くらいはご自身の理想というより、世間の価値観に流されてしまっているんです。その条件が、ご自身の幸せに直結するかどうかを一度見定めたいところですね。

――お金があるのも幸せにつながるかもしれないけれど、お金だけあれば幸せかと言われると、難しいですね。

佐々木 この方の場合は、一番大切にしたい価値観が「一緒に趣味の時間を過ごせること」だったので、スペックの高い男性ではなく気が合う男性を選んだのだと思います。すばらしい肩書があると誰しも安心するものだとは思うのですが、全てにおいて理想通りの異性はなかなか見つかりませんから、優先順位を決められるように自己分析することをおすすめします。

結婚は「タイミングと思い切り」も大切?

最後は野見山さんが担当していた、積極性がポイントになっていいご縁をつかんだ婚活女性のエピソードです。

<エピソード3>

女性はマッチングアプリを始めると、予想以上に「いいね」がたくさん来る場合も多く、Cさんもかなりたくさんの異性とやり取りしていました。よりどりみどりの状態でしたが、ある日ご自身から「いいね」を送ったという、人気の男性とマッチングすることができたんです。

それまでデートをはしごするほどスケジュールを詰めていましたが、彼とのデートの予定を絶対的に優先したいと、他の方との予定を全てお断りして一点集中することに。ちょうど大型連休に差しかかるタイミングだったこともあり、マッチングしてからすぐデートの予定を組み、短期間で距離を詰めてすぐ交際にいたったんです。

勢いに乗って結婚に関する価値観の話し合いも交際前にすり合わせ、お互いの価値観が合ったというのも、交際スピードが早まるきっかけになったようです。その後すぐに、ご成婚されました。

――気になる人に一点集中って、普通の恋愛では当たり前なのに、マッチングアプリだとなぜか難しいですよね。

野見山 マッチングアプリでは複数人の異性と連絡を取り合うのが当たり前ですからね。しかし、通常の恋愛よりスピードやタイミングが重要になってくるので、デートの予定を組みやすい状況を作れたことは大きかったと思います。

――人気のお相手とマッチングするのも難しそうだなと思ったのですが、コツなどはあるのでしょうか?

野見山 やはり、個性のあるプロフィールを作ることですね。ひと目見て忘れられないようなインパクトのあるプロフィールを作った方が、記憶にも残りやすいと思います。意外と男性でも、面白い女性がお好きな方も多いですよ。会ってみて真面目な部分が伝わるのも、それはそれで好印象につながりますから。

一人ひとりにそれぞれの「成功パターン」がある

コンシェルジュのおふたりにお話を伺ってみると、婚活をしている女性にも色々な悩みがあることが分かります。

結婚に大切なのはときめきなのか、それとも安心感なのか。そして、お金なのか、楽しい時間なのか。これらの価値観も人それぞれ違うのだと分かりました。

自分が今望んでいる恋愛の条件は、本当の私が望んでいるものなのか、はたまた「なんとなく」望んでいるものなのか――。自分の価値観を知るためにも、ペアーズコンシェルジュのYouTube「ペアーズTV」やSpotify「ペアーズラジオ」を参考にしてみるのもいいかもしれません。実際に異性と会ってみることが大切である一方、客観的な意見を聞くことで、自分が本当に望む条件に気づくこともありますから。

マッチングアプリの使い方や成婚までのパターンは人それぞれで、誰かの真似をしてもうまくいくとは限りません。だけど、今回知ることができたSNSではあまり見かけない「幸せをつかんだ人の話」は、私たちの背中を押してくれました。結婚も恋愛も、まずは自分がポジティブに行動してみることが最初の一歩になるのでしょう。

(取材・文:ミクニシオリ)

※この記事は2024年11月20日に公開されたものです

ミクニシオリ

1992年生まれ。2017年にライター・編集として独立。芸能人やインフルエンサー、起業家など、主に女性に対するインタビューを多数執筆。恋バナと恋愛考察も得意ジャンル。ハッピーとラッキーがみんなに届きますように。

Twitter:https://twitter.com/oohrin

この著者の記事一覧 

SHARE