「平素は」の意味とは。例文と使い方や「平素より」との違い、言い換えも紹介
「平素は格別のご高配を賜り……」といったフレーズを目にしたことはあっても、詳しい意味や使い方には自信がないという方もいるでしょう。本記事では「平素は」「平素」の意味や使い方と例文、言い換え表現を紹介します。使用時の注意点や「平素は」と「平素より」のニュアンスの違いもまとめました。
「平素」は、ビジネスシーンでのあいさつの中でよく使われる言葉。「いつも格別のお引き立てを賜り、御礼申し上げます」「いつもお世話になっております」でももちろんいいのですが、「平素」を使うとさらにフォーマルな印象になります。
この記事では「平素は」「平素」の意味と使い方を例文つきで紹介します。ぜひチェックしてみてください。
「平素」の意味
「平素」は「へいそ」と読みます。辞書には下記のように記載されています。
へい‐そ【平素】 の解説
ふだん。つね日ごろ。副詞的にも用いる。「—の努力」「—利用しているバス」
出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
このように「普段」や「いつも」を言い換えた表現といえるでしょう。例えば「平素の言動」「平素は静かである」といった使い方ができます。
「平素は」「平素より」の意味
「平素」はビジネスシーンでは「平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます」「平素より大変お世話になっております」のように、「平素は」「平素より」といった形でよく使用されます。
この時、「平素は」「平素より」に厳密な違いはないといえますが、少しニュアンスが異なるでしょう。
「平素は」とする場合は、過去にあった事柄を表す意味合いが強いでしょう。例えば前述の「平素は格別のお引き立てを賜り……」は、過去に引き立ててもらった点によりフォーカスしていると受け取ることができます。
そして「平素より」とすると、過去から今に至るまで継続していることに焦点を当てているといえます。「平素より大変お世話になっております」であれば、過去だけでなく、現在まで継続的にお世話になっていることへの感謝を表しているといえるでしょう。
「平素は」のビジネスシーンでの使い方(例文つき)
「平素は」はビジネスシーンにおいて、主に書き言葉として使われることが多いです。例えば取引先へのビジネスメールやあいさつ状・お礼状・詫び状といった文書において、定型表現としてよく用いられています。
下記で具体的な例文を見てみましょう。
・平素は格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます
・平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます
・平素は○○プロジェクトに多くの支援をいただき、心より感謝いたします
このように、後に続く言葉と合わせて、日頃の感謝などを表現することが多いです。