「婚約指輪なし」でも後悔しない? とあるカップルの体験談
一生独身を決意したアラサー女、たにし。そんなたにしが「Tinder婚」「スピード婚」「年の差婚」のトリプル婚をキメるまでの経緯とは? 第8話では、スピード婚の決め手になった結婚指輪と婚約指輪の購入タイミングについてお話します。
こんにちは! 三度の飯より酒が好き、マイナビウーマン編集部のたにしです。
「最近は、あえて結婚しない選択をする人が増えてきている」なんていわれていますよね。かくいう私も、結婚しない人生を選択した……つもりでした。
それなのに、今は飲み仲間でもある13歳年上の夫がいます。なぜ一生独身を決意したのに結婚したのか? 飲んだくれているだけでも結婚ってできるのか?
この連載では、一生独身を決意した私が「Tinder婚」「スピード婚」「年の差婚」のトリプル婚をキメるまでの経緯をつづっていきます。
「楽しく飲んだくれていたら結婚できた」という事例として、結婚を望む酒飲みさんのちょっとした希望になれたらうれしいです。
今回は、スピード婚の決め手になった結婚指輪と婚約指輪の購入タイミングについてお話します。
▼前回のお話はこちら
年の差婚は不安がいっぱい? 不安を乗り越える方法とは
▼1話からまとめ読みはこちら
#一生独身を決意して飲み仲間を探していたら結婚した話
結婚指輪の納品日で決まった入籍日
リリーさんと私は、お付き合い開始から7カ月で入籍しました。いわゆる「スピード婚」というやつですが、スピード婚のきっかけは結婚指輪の納品日でした。
入籍宣言
同棲を始めた頃、リリーさんは私に「半年以内には籍を入れたい」と宣言。
ダメ男製造機を自負する私は男性への期待値が低いので、けじめをつけようというリリーさんの姿勢に胸打たれ、入籍宣言を快諾しました。
とはいえ、結婚指輪に婚約指輪、両家顔合わせ……入籍までに準備しておきたいことはたくさんあるので、半年では時間とお金が足りないのではという不安があったのも事実です。
アラサーとはいえまだ20代。私にも乙女心が残っていたので、結婚前に婚約指輪をもらえないことを残念に思う気持ちも少しはありました。
しかし、もらう側なので贅沢を言うわけにもいかず……婚約指輪についてはそれ以上詳しい話をせずに「婚約指輪はとりあえずなしで、結婚指輪だけを入籍前に買う」というプランを立てました。幸い2人とも結婚式に興味がなかったので、「式で婚約指輪を使いたい」などの購入を焦る理由もなかったのです。
運命の結婚指輪
リリーさんの入籍宣言後、私たちはまとまった時間ができると街へ繰り出し、結婚指輪を見て回りました。後悔したくなかったのでデザインや質感にこだわって何店舗も見て回り、途中で私の靴が破れたというアクシデントも、今となっては良い思い出です。
最終的に、結婚指輪の候補を2種類にまで絞り込みました。この時、5月の下旬。2種類から1種類を選ぶ決め手、そしてスピード婚の決め手にもなったのが、店員さんの「この指輪なら1カ月でおつくりできますよ」という一言でした。
ということで納期が早い結婚指輪を選び、7月7日の入籍に向けて婚姻届や両家顔合わせなどの準備を進めていきました。
入籍日のホテルディナーで後悔した「婚約指輪なし」の選択
そして迎えた7月7日。私たちは朝から区役所へ婚姻届を出しに行き、晴れて夫婦となりました。一生独身を決意して飲み仲間を探していただけだったのに、飲み仲間と夫婦になった奇跡!
そんな奇跡をお祝いするため、奮発してディナーと宿泊の予約を取っていたリッツカールトンへ向かいました。恥ずかしい思いをすることになるとも思わずに……。
ディナーで起きた事件
事件はディナーの序盤で起こりました。ホテル側の粋な計らいで、私たちのテーブルには「Happy wedding」と書かれたプレート、それにお花が供されました。ここまでは完璧なホテルディナー。気分はすっかり『東京カレンダー』に出てくるキラッキラのレディーです。
その後、リリーさんはポケットに手を突っ込み、モゾモゾと何かを探しています。「もしかして、サプライズで婚約指輪を用意してくれた……?」
淡い期待を抱きながらポケットから出てきたリリーさんの手元を見ると、以前一緒にガチャガチャをして引き当てた「豚の角煮の食品サンプルがついているリング」が握られていました。
私はリッツカールトン史上、最も恥ずかしいサプライズをされた女かもしれない……。
完全に動揺して余裕を失った私は、豚角煮リングを渡そうとしてくるリリーさんに対して「早くしまってください!」としか言えませんでした。
後悔
あの時婚約指輪を買う決断をしていれば、今頃ロマンチックに指輪のケースをパカッとしてもらえたかもしれないのに……。私は早くも「婚約指輪なし」の決断を後悔しました。
というわけで、豚角煮リング事件の後、改めてリリーさんと婚約指輪の購入時期や予算について相談。リリーさんの話をよくよく聞いてみると、100万円超えの婚約指輪を買おうとしてくれていることが判明しました。
そこで、相場や私の希望を伝えると「あ、それなら今年でも買える」とあっさり婚約指輪を買ってくれたのです。つまり、事前にしっかり話し合っておけば入籍日の豚角煮リング事件は起きなかった……⁉
結婚指輪と婚約指輪の予算・購入時期はよく話し合うべき!
豚角煮リング事件を通して言えるのは、「結婚指輪と婚約指輪の予算・購入時期は事前によく話し合うべき!」ということです。
お金の話はしにくいですが、(おそらく)一生に一度の思い出になるものなので、後悔しないためにはお互いの希望をしっかり伝え合った方が良いなと痛感しました。
もちろん、リッツカールトンで豚角煮リングをもらったことも今となっては良い思い出ですが(笑)。ロマンチックに指輪のケースをパカッとしてもらいたい方は、計画的にいきましょう!
そうそう、後悔といえば。周りから「そもそもマッチングアプリで結婚したこと自体、後悔してないの?」と言われることもあります。そのあたりについては、次回(12/20)の連載でお話します!
(文:たにし/マイナビウーマン編集部、イラスト:平松昭子)
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※この記事は2023年12月13日に公開されたものです