なぜ投資は今やるべき? 知識ゼロのアラサー女子がお金のプロに「投資の基礎」を教えてもらった
わたしたちを取り巻くお金事情は、どんどん変わっています。いつの間にか高くなっている電気代、なぜか支払いが増えている税金……知っておかないと危ないこと。逆に、来年からスタートする新しい投資制度、ちゃんと活用すればお得なポイ活……知っていれば得すること。実は、知っているor知らないでは、お財布事情は大きく変わってくるんです。夏にお金を使い過ぎたという人も多いはず。これを機にお金のこと、ちゃんと勉強してみませんか? 今回は、投資経験ゼロのアラサー女子が松井証券になぜ投資を今やるべきなのか聞いてみました。
コロナ禍を経て、まわりでも段々「始めた」という声を聞くようになった投資。来年から新NISAが始まるらしいし興味はあるものの、「結局なんで投資ってやった方がいいんだろう?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
マイナビウーマン編集部のまっつんも、そんな疑問を抱える一人。そこで今回は、株・投資信託・先物取引・FX・NISAなどさまざまな投資サービスを取り扱うネット証券会社「松井証券」で働く緒方さんに、今さら聞けない投資の疑問を聞いてみました!
プロフィール
緒方さん
松井証券株式会社のマーケティング部でサブリーダーとして活躍中。今回はまっつんの投資にまつわる素朴な質問に答えてくれる。
まっつん
マイナビウーマンの編集部員で、都内で1人暮らしをしているアラサー女子。新卒で働き始めた頃から何となく貯金はしているけれど、投資は未経験。同期や友だちなど、まわりの人から「始めた」という声を最近よく聞くようになり、投資が気になっている。
資産運用って何? どんな方法があるの?
緒方さん、今日はお願いします! 私は今、銀行口座で貯金をしているだけなのですが、投資を始めた方がいいのか迷っていて……。株や不動産投資など、投資と言ってもいろんな種類がありますよね?
そうですね。まず前提として、自分の持っているお金(資産)を預貯金や投資に配分(運用)することで効率的にふやしていくことを「資産運用」といいます。資産運用には、預金から保険、投資信託、株、不動産投資など、さまざまな方法があります。
なるほど! つまり私は預金以外の資産運用を始めたいけど、何をすべきか迷っている、という状態なんですね。
その通りです! ちなみに、どの資産運用を選択したとしても、どれか一つに資産を集中させて運用するより、「リスク分散」をすることが大切です。
それなら、私は余計に預金以外の資産運用を始めた方が良さそうですね……!
株取引なども聞いたことがあると思いますが、まっつんさんの場合は、現在行っている預金に加えて、投資信託で積立投資を始めてみるのもよいかもしれません。リスク分散という点でも安心です。
「株取引」と「投資信託」、分かるような分からないような……?
「株取引」は、株式会社が発行している株券を購入して株主になることです。企業によっては、保有している株数によって株主優待がもらえます。また、株価が上がった時に売却すれば利益を得ることができます。
「投資信託」は、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が運用する金融商品です。一つの投資信託を購入すれば国内外の株式や債券、不動産などのさまざまな投資対象に広く投資できるので、特定の株式などに投資するよりリスクが抑えられることと、個人ではなかなか購入しづらい投資対象にも投資できることが魅力です。
投資信託は自分の判断で売り買いをするのではなく、プロに任せることができるんですね! それなら私でも安心して始められそう。
そもそも、なぜ貯金だけではダメなの?
今さらですが、なぜ貯金だけでなく別の資産運用を考えた方が良いのでしょうか?
銀行預金と投資信託と比較してみましょう。銀行預金の場合、一般的なメガバンクの円普通預金の金利は年0.001%です。そのため、100万円貯金しても利子は1年間で10円しかつきません。それに対して、こちらは松井証券のロボアドバイザーで標準的なリスク許容度でポートフォリオ提案を受け、そのポートフォリオで積立投資をした場合の試算シミュレーションです。投資信託でバランスの取れた標準的な分散投資をして、10年後に標準的な運用成績だった場合、100万円の投資額が161万円になるんです。
そ、そんなに違いが出てくるんですね……! これなら投資信託を購入した方がいいですよね。
より長期で見るなら、先ほどと同じ条件で30歳から65歳まで毎月1万円投資すると、総投資額420万円に対して運用成績が標準的であれば1,055万円まで増える計算になります。
より長期で見ると、さらにお金がふえている……!
銀行に預けているだけでお金が増える時代が終わった今、私たちは自分のお金は自分で作っていく必要があるんです。
確かに物価も上がっているし、私たちの世代は年金がどれだけもらえるかも不透明ですもんね……! 自分の将来のために、自分でお金をふやさなければならないんですね。
そうなんです。身近なものの価値が高くなってきているというのも、貯金以外のお金のふやし方を考えた方が良い要因の1つです。
以前と同じものを買おうとしても、たとえばハンバーガーは私たちが子どもだった20年ほど前と比べても、値上がりしていますよね。42年も10円を貫いてきたあの「うまい棒」でさえも、2022年に12円に値上がりしました。
貯金しているだけでは、お金の価値の変動に追いつけないってことですね……!
お金の価値がどんどん変化していくので、お金を持っているだけでは価値が下がってしまうんです。だからこそ、貯金以外の資産運用が必要になります。
来年から始まる新NISA。そもそも「NISA」って何?
2024年1月には新NISAが始まるので、これから投資を始めるという方も多いと思います。
私も周りから聞いて気になっていたんですが、そもそもまず「NISA」って何でしょうか……?
NISAとは、個人投資家のための少額投資非課税制度のことです。株式や投資信託などに投資して得られた利益には通常税金が約20%かかりますが、NISA口座を利用して得られた利益には税金がかかりません。
NISAではない口座で始めると、課税されちゃうんですね……!
また、これまでのNISAでは非課税で保有できる期間には期限が設けられていました。しかし、2024年1月には新NISAではその非課税保有期間が無期限になるんです。
NISAが使いやすくなるんですね! これは始めるチャンス!
ちなみに、投資信託を取り扱う証券会社の多くはポイントサービスを提供しているので、そのポイントを貯めるのもメリットと言えますね。たとえば松井証券では、投資信託の保有で「松井証券ポイント」が貯まります。松井証券ポイントは特定の投資信託の積み立てに使える他、他のポイントやギフト券にも交換できます。
自分が今貯めているポイントサービスや、交換したいポイントやギフト券がある証券会社で口座を開設すると使いやすそうですね!
あとは投資信託に限らず、たとえば国内株取引の場合、株主優待も受けられるので、株主優待を目当てに投資をする人も多いですよ。
でも、株主優待を受けられるようになるには相当な金額の株を買わないといけないんじゃ……?
株主優待の多くは100株以上を持つことでもらえる場合が多いのですが、安いものだと100株10万円以下から購入することができます。もちろん、新NISAでも株主優待は受けられるので、株取引に興味がある人は検討してみるといいかもしれません。
投資を始めるのって大変じゃないの?
投資のメリットは分かったのですが、なんとなく手続きが難しそうなイメージがあります……!
今、証券会社の多くはWebで手続きができるところが多いですよ! 松井証券の場合はスマホから最短5分でオンライン申し込みができ、最短その日に口座開設が完了します。アプリもあるので、簡単に取引を開始することができますよ。
これなら気軽に始められますね! でも、たくさんある投資信託の中から、どんな銘柄を買えばいいのか自分で判断できるか不安です……。
「ロボアドバイザー」という投資診断や投資アドバイス、運用などを行うサービスを用意している証券会社もあります。松井証券の場合は、8つの質問に答えるだけでロボアドバイザーが自分の投資スタイルに合った投資信託を自動で選んでくれます。しかも、100円からできるので始めやすいと思いますよ。
初心者にはとてもありがたい……! でも、それでも分からないことがあったり、困ったことがあったりした場合、どうすればいいのでしょうか?
個人投資家をはじめ、各証券会社もYouTubeなどで投資についてのたくさんの動画を公開しています。分からないことがあったらYouTubeを観て勉強したり、各証券会社の相談窓口を利用したりするのがおすすめです。
松井証券の場合だと専門スタッフが電話とチャットでサポートしている他、松井証券公式YouTubeチャンネルではお笑い芸人さんなどを起用し、投資を楽しく学べる「資産運用!学べるラブリー」シリーズを公開しているので、観ていただけたら嬉しいです!
「投資信託って何?」という基礎から教えてくれる動画を見つけたので、早速観てみようと思います! 動画で復習したら、まずは口座開設するところからチャレンジしてみますね。緒方さん、ありがとうございました!
(撮影:洞澤佐智子、取材・文:まっつん/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2023年11月30日に公開されたものです