口が軽い人の特徴や心理とは? 秘密やうわさを広めてしまう人との上手な接し方
「誰にも言わないで」と念押ししたのに、他の人が自分の秘密を知っていた……。口が軽い人に大事な話をしたばかりに後悔した、という経験はありませんか? 今回は口が軽い人の特徴や心理、上手に接する方法を紹介します。
「誰にも言わないでほしいとお願いしたのにばらされた」
「あの人に知られるとあっという間に周りに広まる」
あなたの周りに、そんな口が軽い人はいますか? 秘密をばらされたり、必要以上に話を広められたりして困った経験があるかもしれません。
この記事では、口が軽い人の特徴や心理状態、口が軽い人との接し方、自分が口が軽いと言われた時の直し方について解説します。
口が軽い人の特徴とは?
口が軽い人とは、秘密やうわさを自分の中にとどめておくことができず、周りに広めてしまう人のことです。
口が軽い人が身近にいると、知られたくないことを知られたり、知りたくないことを知らされたりして困ることが多くなります。口が軽い人はどのように見分けることができるのでしょうか? ここで口が軽い人の特徴を10個解説します。
(1)鈍感
鈍感な人は、秘密を秘密だと理解できなかったり、自分の秘密を周りに知られたくないと思う気持ちをくみ取れなかったりします。
良くも悪くもおおらかな性格で、職場や友人関係で言わなくても良いことまで口にしがちです。空気が読めないタイプともいえるでしょう。
(2)おせっかいな性格
口が軽い人の中には、おせっかいな性格の人が多い傾向もあります。
おせっかいな人は、人の面倒を見るのが大好きです。他人との距離感が近くなりやすく、相手の気持ちや事情に積極的に踏み込む傾向があるでしょう。あれもこれも知ろうとしたり、口を出してきたりします。
(3)目立ちたがり屋
目立ちたがり屋で自分が常に会話の主導権を握っていたいタイプだと、周りの注目を集めようと自分から話題を提供することが多くなります。
ネガティブな印象があるかもしれませんが、話題が豊富な人であれば、うわさ話だけではなく、今流行っていることや周りが知らないようなタメになる知識を提供してくれるでしょう。
(4)後先を考えない
口が軽い人は、会話に限らず物事の後先を考えずに行動する傾向があります。
「こうすると何が起こるだろうか」と予測して行動を組み立てるのが苦手で、考えるのを諦め、衝動で行動してしまいがちです。
(5)そもそもうわさ話や悪口が好き
口が軽い人の話題の中心は、いつも人のうわさや悪口です。仕事の話でも趣味の話でも、主語が「物・事」ではなく「人」にあることが多いでしょう。人に対する関心がかなり強い人ともいえます。なぜかポジティブな話題が少ないのも特徴です。
(6)承認欲求が強い
口が軽い人は、プライドが高く周りから認められたい気持ちが強い傾向があります。
人よりも自分が優位に立ちたいと考え、自己中心的な行動をしがちです。秘密をばらすことやうわさを広めることも、何かしらの理由で自分の承認欲求を満たすことにつながっているのです。
(7)自分の欲求に正直
言ってはいけないことほど誰かに共有したくなる心理状態には、誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか?
口が軽い人は自分の欲求に正直すぎて、この気持ちを理性で止めることができません。欲求のままに行動して、周りに話してしまいます。
(8)うそをつきがち
口が軽い人は、「あなたには言うけど」「ここだけの話」などが口癖になっています。
言葉通りにごく限られた相手や場でしか言わない人もいますが、口癖になっている人には注意。その場の勢いで軽い気持ちでうそをつきがちで、あまり反省しないでしょう。
(9)交友関係が広い
友人知人が多く、特別に親しくしている人がいない人も口が軽い傾向があります。
広く浅い付き合いが基本なので、人間関係を深めていくためには信頼が重要だと知らないのかもしれません。
(10)秘密という概念がない
口が軽い人の中には、秘密という概念がない人もいます。少なくとも自分には秘密と呼べるようなものがなくオープンな性格で、周りが秘密にしたいようなことだとしても自分のことをあけすけに話します。
人には隠したいことやあまり知られたくないことがあるということが分からないのでしょう。
口が軽い人の心理とは?
口が軽い人は、周りから信用されなかったり困った人だと思われたりしているはずです。
大きく損をしているように見えるのに、このような振る舞いをするのはなぜなのでしょうか? ここでは、口が軽い人の心理状態について、5つの観点から解説します。
(1)とにかく話したい
秘密や内緒話を聞くと、少なからずテンションが上がることも多いはずです。口が軽い人は、その勢いのまま誰かに話してしまうのです。
自分が関心のあることを周りに共有せずにはいられないタイプとも言えるでしょう。
(2)これくらい大丈夫だと思っている
口が軽い人は、他の人と比べて秘密というものの重みを軽く考えています。
打ち明けた人にとっては何とかして隠しておきたい秘密なのに、「秘密にするほどのことではない」と捉えがちです。仲の良い人に話すくらいなら大丈夫だと考えているのでしょう。
(3)周りの関心を引きたい
誰かの秘密を周りに話すことで、周りから注目されることを狙っているのかもしれません。
秘密を耳にした時、良いネタになりそうと心の中で飛びついているともいえるでしょう。
(4)周りから一目置かれたい
秘密やうわさ話は限られた人しか知らないことなので、価値のある情報ともいえます。
秘密を打ち明けられる自分には価値がある、必要とされている、うわさ話を得られる自分は優秀であるなどと示したいのかもしれません。自分の評価を上げるために、「貴重な情報を持つ自分」を演出します。
(5)相手を助けてあげようとしている
口が軽い人の中には、他意なく親切心から行動している人も。
秘密やうわさ話を通じて悩みや困っていることがあると知り、解決するためには周りに話した方がよいと考えます。よかれと思って秘密を共有しているつもりなのです。
口が軽い人との接し方とは?
理由はどうあれ口が軽い人が身近にいると、何かとトラブルも起こりやすいでしょう。どうすればトラブルやストレスを回避することができるのでしょうか?
ここでは、口が軽い人との接し方を5つ解説します。
(1)秘密は絶対に教えない
口が軽い人の性格を変えるのは難しいと考えておきましょう。一番の防衛策は秘密を教えないことです。
あたかも自分には秘密がないようにふるまうのも手段の1つ。普段から周りに知られてもよいことは積極的に話すようにして、秘密がない人としてのイメージを確立しましょう。
(2)うわさ話や悪口を言わない
口が軽い人に対しては、秘密ではないとしても、あまり周りに広められたくないことは言わないようにするのが得策です。
あなたは仕事のことを話しているつもりでも、口が軽い人は話の「人」に注目して聞いています。それをうわさや悪口に変換して発信する可能性があるので注意してくださいね。
(3)秘密やうわさ話に関心を示さない
口が軽い人は、秘密をばらした時の周りの反応に興奮しています。秘密やうわさ話に触れた時は、「へー」「そうなんだ」となるべく関心を示さず適当に流すことを意識しましょう。
あなたの反応の薄さにがっかりして、少なくともあなたに対しては秘密やうわさ話を言わないようになるかもしれません。
(4)毅然と指摘する
もし本人が自分の口の軽さを自覚していない場合は、指摘してみても良いかもしれません。
あなたの家族や恋人、親友が口が軽くて困っているなら、それは秘密だから周りには話すべきではないことや、うわさ話ばかりしているイメージがつくと損をすることを教えてあげましょう。
(5)距離を置く
一緒に過ごすことで不利益を受けたりストレスが強くなっていたりするなら、思い切って距離を置きましょう。
2人きりになる機会を減らすだけでも軽減できるはずです。自分のいないところで自分のうわさをされたり悪口を言われたりしないかと不安になるかもしれませんが、あまり考えすぎずに、自分にとってベストな選択をしてくださいね。
口が軽いと言われた時の直し方は?
もしあなたが周りから口が軽いと思われていたら、どうすれば良いのでしょうか。口が軽いことを直す方法はあるのでしょうか?
せっかく気づけたチャンスを活かし、ここで紹介する3つの方法を試してみてください。
(1)相手の立場に立って考える
自分は楽しいことでも周りは不愉快、自分は平気なことでも周りは耐えられないことがあると理解しましょう。
相手の立場に立って、秘密をばらされたらどう思うか、うわさをされていたらどう思うかを考えてみてください。話す前に一度考える癖をつけるだけでも、一歩踏みとどまるきっかけになります。
(2)知識や教養を増やす
あなたが口が軽いと思われているのは、話題の中心が秘密やうわさばかりになっているからではないでしょうか?
他にもっと楽しめる話題を見つけるために努力しましょう。本を読んだり趣味を増やしたりして話の引き出しを増やすのがおすすめです。人の話題以外で周りを楽しませている人の様子を観察してみるのもよいでしょう。
(3)何が大切かを考える
口が軽いことのメリットとデメリットについて考えましょう。「周りが注目してくれる」「一目置かれる」など、話すのが楽しい以外にメリットだと思っていることも、実はそうではないかもしれません。
口が軽いと言われたということは、あなたの思ったような評価は得られていないはず。信頼を取り戻すために何ができるかを考えてみてください。
みんなが幸せになる話題で盛り上がりましょう
口が軽い人にとっては、本人が思う秘密やうわさ話を話すメリットがあります。
ただし、周りから見るとデメリットの方が大きく、誰も幸せになっていないことが分かりますよね。せっかく会話するなら、みんなが楽しめる話題にしたいものですね。
(井口 藍)
※画像はイメージです
※この記事は2023年07月28日に公開されたものです