2024年から「NISA」が変わるの知ってる? 新NISAを理解している人はごくわずかの結果に
ウィズは2023年5月、全国の10代~60代の男女を対象に、来年2024年より新たに始まる「新NISAに関するアンケート調査」を実施しました。
2014年から始まった「少額投資非課税制度」NISA。最長5年間、年間120万円の投資枠から得られた利益に対して税金が非課税になる制度です。
来年2024年より、制度を大幅に拡充することとなりました。そこで今回、改めてNISAを通じた日本国民の投資状況について調査を行っています。
NISAの新しい制度内容について知っている人はわずか11.9%
今回の調査によると、2022年11月に政府が発表したNISAの新制度について「新しい制度内容まで知っている」と回答したのは、わずか11.9%に留まりました。
「新しい制度ができることは知っているが、内容は知らない」(20.9%)を加えても、新NISAの存在を知っている人は32.8%になります。
また2014年の通称「一般NISA」開始より、制度内容についてテレビをはじめ多くのメディアで繰り返し紹介されてきたNISAですが、「NISA自体を初めて聞いた」と回答した人が10.9%にのぼりました。
NISAを利用していない人は半数以上、利用法がわからない人は2割に
続いて、NISA、積立てNISA、ジュニアNISAの各利用状況を聞いたところ、それぞれ、「NISA(14.2%)」「積立てNISA(11.5%)「ジュニアNISA(1.1%)」という結果となり、3つのNISA全てを合わせても「利用していない(52.6%)」を大幅に下回る結果となりました。
また、「利用したいがやり方がわからない」という回答が20.5%にのぼりました。
新NISAを利用する予定の人は24.6%、約半数は「わからない」
次に、新NISAがはじまったら利用したいか聞いたところ、「積極的に利用する(11.1%)」「利用する予定(13.5%)」で、合わせた利用する予定の人は24.6%となりました。
一方、「利用しない」と回答した人は27.2%で利用する予定の割合を上回り、「わからない」と回答をした人は48.2%と約半数にのぼりました。
投資においては、コロナの影響はほぼなし
次に、年間で投資に活用する金額について、コロナ以前と比較して変化があったか聞いたところ、「あまり変わらない(27.0%)」「そもそもコロナによる影響はない(26.6%)」との回答が高い結果に。合わせて5割以上はコロナの影響がなく、年間の投資額もほぼ変わっていないということがわかりました。
一方、「貯金以外の投資活動をしていない」という人は、25.9%でした。
無料であれば学びたい人が41.8%でトップに
最後に、NISAを含め投資について楽しく学べる場があったら学びたいか聞いたところ、最も多かった回答は「無料であれば学びたい」で41.8%でした。
「有料でより有意義なことを学びたい(3.0%)」「会社の福利厚生や補助金が出るなら学びたい(4.4%)」と合わせた、学ぶ意欲のある人の合計は49.2%と約半数にのぼりました。
一方、二番目に多かった回答は「特に理由はないが学びたいとは思わない」の31.5%で、「投資・お金について詳しくなりたいが、勉強はしたくない(7.4%)」「投資・お金の学習に興味がない(6.1%)「勉強が嫌い(5.6%)」を合わせた学ぶ意欲のない人の合計も50.6%と、約半数という結果となりました。
調査概要
・調査名 :新NISAに関するアンケート調査
・調査対象者:全国10代~60代男女
・有効回答数:3,000
・調査期間 :2023年5月29日
・調査方法 :インターネット調査
・調査機関:Freeasy
(エボル)
※この記事は2023年07月27日に公開されたものです