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勤務地が離れているカップルはどうする? 失敗しない「同棲する場所」の決め方

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「同棲をする場所に悩んでいる」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

同棲をする場所に悩んでいる

結婚を考えている彼と今年から同棲を考えています。でも彼と私の勤務地は決して近い場所ではなく、もし仮に中間地点となりそうな場所に住んだとしてもお互い片道1時間40分ほどかかる状況です。今はそれぞれ会社の近くに住んでいて、私も彼もこの快適さを手放したくないというのが本音です。こういう場合、私と彼とどちらの通勤時間を優先して考えるのがいいのでしょうか。何かいい解決方法があれば教えてほしいです。
(20代/医療事務)

まずはおめでとうございます! 結婚も考えた上で、お互いがお互いと末永く一緒に暮らしたいと思える。それって当たり前のことではないですよね。

そんな奇跡を噛みしめた上で、どうすべきかを考えてみましょう。

まず通勤に1時間40分以上かかる中間地点に住む場合。2人とも毎日の通勤に疲れて共倒れになってしまうかも。どちらかの職場が近い方がうまくいくのでは、と個人的には思います。

その場合、譲る側は通勤に2時間以上(ですかね)かかる生活になりますが、電車に座れるなら、その時間を読書や勉強や動画鑑賞などの趣味にあてる。もしくは、いっそのこと通いやすい職場に転職する。このへんが落としどころでしょうか。

問題は、あなたと彼、どちらが譲るか。

そこで、想像してみてください。

長い通勤に疲れて余裕がなく(もしくは新しい職場に順応できず)、不機嫌そうで恋人への気遣いもなくなり、そうされた側もつらくなって、家の空気がギスギスに。

……となるのが容易に想像できるのは、どちらが譲った場合でしょうか?

「私です!」「彼です!」と即答できる場合、その人は譲らない方がうまくいきやすいかもしれません。疲れやストレスが表に出やすい人だと思うので。

一方、いつも機嫌よくいられる人や、相手に合わせるのが苦ではない人は、家が職場から遠くなっても転職しても、平和に過ごせる可能性が高いと思います。

あとは、子どもをつくる予定がある場合。あなたが産休を取っている間に彼がストレスなく働けて、家事や育児にも参加しやすいという点では、彼の職場が家から近い方がベターかも。

さらに出産後はどちらがメインで家計を支えるのかも、判断材料になるかもしれません(稼いでいる方の職場が遠いと、「なぜ」と不満を感じ始める可能性大なので)。

そこまで考えてなかった……のであれば、今から考えましょ!

ストレスで同棲がうまくいかないと、別れることになる可能性もあるのです(よかったらこちらの記事も読んでみてください)。

そんなの想像したくない! と思いますよね(分かります)。であれば、彼との未来のために自分の職場が遠くなる or 近い職場に転職してもいいと思えるか、改めて検討してみては。

やっぱないな……と思うなら、そのことを彼に伝えて反応を見ましょう。「じゃあ俺の職場、遠くなってもいいよ」と言うか、「いや俺も無理」と言うか。

これはいい悪いの話ではないのですが、パートナーシップって「別れるくらいなら譲る方がマシ」と思えるかどうかが、継続のカギになるんですよね。

両方がそう思う必要は必ずしもなくて、例えば片方が譲れなくても、もう片方が譲れるタイプなら、うまくいったりもします。

どれが正解かは2人で話し合って決めるしかない。でも、結果がどうなっても絶対に無駄にはなりません。自分や相手の性格や価値観、お互いへの想い、2人の課題などを知る機会になるので。

もちろん一緒に暮らしてみないと分からないこともあります。「えいやっ」の勢いも時には大事。モヤモヤしたら話し合おう、一緒にいたいから話し合うんだ、の精神がお互いにあれば、どうにかなりますよ!頑張って!

Point.

・長い通勤時間は趣味や睡眠に使うもよし、家から近い職場に転職するもよし
・どちらの職場が遠くなった場合(もしくは転職した場合)に平和な日々を保てそうか考えてみよう
・子どもを作りたいなら、産休中や、出産後のことも考えて検討しよう
・どの選択をするにせよ、2人が自分を改めて見つめ直し、話し合って出した答は正解

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2023年06月13日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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