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つい頑張りすぎちゃう。心身を壊さないために大事な「気楽に働く方法」

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「気楽に働くことができない」とのお悩みに、ヨダエリさんがアドバイス。

気楽に働くことができない

営業事務の仕事をしています。資料を作ったり活動をまとめたり営業の方のサポートをするのが主な仕事内容なのですが、タイトなスケジュールでお願いされることも多いです。私はなるべく期待に応えたいと思い、残業をして頑張っていますが、たまに心身ともに疲れてしまうことも。そんな私を見ている同僚からは「もっと気楽に働いたら? 責任感が強すぎるんじゃない?」と言われます。どうしたら気楽に働けるのか教えてください。(営業事務/20代)

……偉いっ! 

あなたみたいな人がいるから、会社が成り立っています。その頑張りがあってこそ成立した契約もたくさんあるはず。

まずはそこを理解し、自信を持って!

その上で、「頑張り過ぎて心身ともに疲れてしまうことがある」という現在の問題点について考えていきましょう。

ただ、

責任感が強すぎるから疲れる→もっと気楽に働けば疲れない→気楽に働けるようになれば解決!

……というルートは、今回の問題解決の最短ルートではないかもしれません。

なぜなら、根本的な原因は、あなたのスタンスではなく無茶なスケジュールにあるから。

そこを改善することなく、「これからは気楽に働くぞ!」とシフトチェンジしたところで、「なんか最近作業が雑じゃない?」などと営業担当者からクレームが入り、あなたの評価が下がるだけ。

そんなの悲しいですよね(泣)。

では、どうすれば?

まず、可能なら営業担当者に、難しければその上司に、「作業に必要な時間をもう少し確保できるようにしてもらえないか」と相談しましょう。

・本来なら2日前から作業しないと間に合わないことを前日などに言われる
・営業の皆さんにもコントロールできない部分はあるだろうし、自分としても期待に応えたいのでつい頑張ってしまう
・しかし、このままでは体調を崩すかもしれない

……というような内容を、営業さんへのリスペクトを交え、なるべく角が立たないよう言葉を選んで伝えてみてください。メールやチャットだとニュアンスをお互いに誤解する恐れがあるので、できる限り対面で。

相手がまともな人なら、何らかの改善策を取ってくれると思います。急ぎのお願いばかりする人が何人もの社員をつぶしてしまうのは、会社あるあるなので。

私の友人も話してました。「あぁ、作業者クラッシャーね。前の会社の同僚にもいたわ。そいつが『明日でいいんだけど』と深夜1時に電話してきた時は、『じゃあ明日で!』と電話切ってやったわ」。

……パチパチパチ! と思わず拍手したくなったのは私だけではないはず(笑)。まぁ、こんな対応ができるくらい鋼のメンタルを持つ人は限られると思いますが(笑)、ともあれ、対処してくれるかどうかはともかくとして、適切な工数で仕事を終えられる環境を整える義務が職場や上司にはあるのです。併せて、今後のためにぜひ次の2つを心がけてみてください。

その1、「常に満点を目指さない」。

私は昔、『ぴあ』という雑誌で「今週のWEB」というインタビュー記事を毎週書いていたのですが、連載が始まる際に担当の副編集長・佐藤さんにこう言われました。「毎回100点を目指さなくていいよ、続かなくなるから」と。

完璧を目指しがちな私の性格を見抜いていたのでしょう。週刊誌の仕事は大変でしたが、この言葉のおかげで続けられました。

その2、「あえて手を抜く時間を作る」。

自分が主役の仕事は全力で行う。でも他にリーダーや進行役がいる仕事やルーティンワークなどはあえて手を抜くことが大事。長く働くために、またいざという時に最大のパフォーマンスを発揮するために。

これは以前、日経新聞で「頑張りすぎない仕事術」というテーマで取材をした際、医者で経営コンサルタントの裴英洙さんから学びました。

こんな企画を立ててしまうくらい、私も頑張りすぎる自分に悩んでいた時期があったのです(笑)。大丈夫、心身が健康でいられる頑張り方、少しずつ分かってきますよ!

Point.

・心身が疲れてしまう最大の原因は、あなたではなく無茶なスケジュールにある
・残業が続かない形で仕事が行えるよう、営業担当者か上司に相談しよう
・併せて、「常に満点を目指さない」「あえて手を抜く時間を作る」を心がけよう
・経験を重ねながら、自分の心身が健康でいられる頑張り方が少しずつ見えてくるはず

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2024年09月17日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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