「遠慮させていただきます」は正しい敬語? 使い方や言い換え表現も紹介
「遠慮させていただきます」の使い方(例文つき)
「遠慮させていただきます」は、相手の依頼や誘いを断る時に使われます。なるべく角が立たないよう、使う時は以下の点を意識しましょう。
(1)クッション言葉を併用するとより丁寧
「ご遠慮させていただきます」は、クッション言葉と一緒に使うとより柔らかい言い方になります。
クッション言葉とは、相手への謝罪や断りなどの前置きに使われるフレーズ。伝えづらいことを柔らかく表現する効果があります。例えば、次のような言葉が挙げられます。
・「誠に恐縮ですが」
・「大変申し訳ございませんが」
・「大変残念ではございますが」
・「せっかくのお誘いではございますが」
「遠慮させていただきます」と断りを入れる際はこのようなクッション言葉も併せて用いると、より丁寧な印象になるでしょう。
(2)断る理由も伝える
「遠慮させていただきます」と相手の誘いを断る時は、理由も添えましょう。そうしないと、「誘いが迷惑だったのだろうか」と相手を不安にさせてしまうかもしれません。
今後の関係性をより良いものにするため、相手の誘いを受けられない理由をきちんと説明することが大切です。
例文
NG例:「大変恐縮ですが、来週の会食はご遠慮させていただきます」
OK例:「大変恐縮ですが、遠方への出張中につき来週の会食はご遠慮させていただきます」
ビジネスで使える! 「遠慮させていただきます」の例文
ここでは、ビジネスシーンで使える「遠慮させていただきます」の例文を紹介します。
・「せっかくお誘いいただいたところ恐縮ですが、今回は予定が合わず、参加を遠慮させていただきます」
・「弊社の感染症対策の都合につき、残念ではございますが来週の懇親会は遠慮させていただきます」
・「今回は創立記念の祝賀会にお招きいただきありがとうございます。せっかく招待いただいたところ心苦しいのですが、先約の都合で参加をご遠慮させていただきます」
▶次のページでは、「遠慮させていただきます」の言い換え表現を紹介します。