あなたは許せる? 「デート中のスマホいじり」について独身男女400名に聞いてみた
マッチングアプリ大学は、20〜40代前半の独身男女403名に対してアンケートを実施しました。
現代の恋愛とスマホの利用状況を紐解くアンケート
スマホの携帯や利用が当たり前になった現代。電車の中ではもちろん、さまざまな場面でスマホを閲覧している人を見かけます。そんな状況は、どうやら交際中の男女が一緒に時間を過ごすデート中でも見られるようです。
いったいどの程度の人がデート中にスマホを見ているのか、スマホでどのようなものを見ているのか、あるいは交際相手がデート中にスマホばかり見ている状況にどのような感情を抱いているのか。
「彼氏または彼女が、スマホばかり見て嫌だ」と思っている人、または「悪いとは思いながらもついデート中にスマホを見てしまう」という人は、ぜひ参考にしてはいかがでしょか。
88%の独身男女が「デート中にスマホを見ることがある」と回答
まずは、交際相手と一緒にいる際にスマホを閲覧している人がどの程度いるのか調べました。
「彼氏・彼女といる際のスマホを見る頻度」についてアンケートしたところ、もっとも多かったのが「時々ある」の38.2%で、次が「ごく稀にある」の30.0%でした。
「ない」と回答したのは11.7%で、残りの88.3%は頻度の違いはあるものの「スマホを見ることがある」という回答でした。
女性のほうがデート中にスマホを見る割合が高い!
「交際相手とのデート中にスマホを見る」という行為に関して、男女による違いはあるのでしょうか。
男女で比較したところ、「ほとんど見る」「よくある」「時々ある」といった閲覧頻度の高い回答は女性のほうが割合が高く、逆に「ごく稀にある」「ない」といった頻度の低い回答は男性のほうが割合が高い結果でした。
このことから、女性のほうがスマホを見ている割合が高いことがわかります。
デート中のスマホ、年代による割合の差は見られない
性別によって傾向の違いがあることはわかりましたが、年代による違いはあるのでしょうか。
20代で多いのは「時々ある(38.7%)」「ごく稀にある(30.3%)」、 30代は「時々ある(40.6%)」「ごく稀にある(26.6%)」、40代は「ごく稀にある(37.7%)」「時々ある(31.1%)」でした。
割合の多い項目だけ見ると40代はスマホを見る頻度が少ないですが、「よくある」の割合がもっとも多いのは40代です。しかし「ほとんど見る」の割合がもっとも少ないのも40代でした。
このことから、デート中にスマホを閲覧する頻度において、特に年代による大きな偏りは見られないと言えそうです。
デート中のスマホ閲覧、5割以上の男女が10分以内
次に「デート中にどのくらいスマホを閲覧しているのか(トータル時間)」について聞いてみました。その結果、もっとも多いのは「3〜10分」で33.1%、次が「3分以内」で21.6%でした。5割以上の人が、デート中のスマホ閲覧は10分以内でおさめているようです。
デート中のスマホ、閲覧時間も女性のほうが長い!
さきほどの「スマホを見る頻度」においては性別による差が見られましたが、「スマホを閲覧する時間」に関してはどうでしょうか。
男女平均では過半数が10分以内という結果でしたが、女性に関しては10分以内という回答は39.9%に留まりました。
また女性でもっとも多かった回答は「10〜20分」で29.2%です。同じ「10〜20分」という回答に関して男性は11.2%と半分以下ですから、女性のほうがスマホを閲覧する時間が長いことがわかります。
若い世代のほうが「デート中のスマホ閲覧時間」が長くなる傾向
次に年代でも比較してみました。
30・40代に関しては10分以内がいずれも60%前後だったのに対し、20代は46%に留まる結果でした。逆に10分〜1時間で比較すると、20代が49.3%、30代が32.7%、40代が30.4%と、年齢を重ねるごとに減っています。
このことから、より若い世代のほうがスマホを閲覧する時間が長い傾向にあることがわかりました。
先ほどの性別による傾向もあわせて考慮すると、20代の女性がもっともデート中にスマホを閲覧する時間が長く、40代の男性がもっとも短い傾向にあると言えそうです。
デート中にスマホで見ているのはLINE6割・SNS4割
彼氏・彼女と一緒にいる時間、スマホで一体どのようなものを見ているのでしょうか。
もっとも多かったのは「LINE・メール」の64.6%で、次が「SNS(インスタ、TikTokなど)」の42.4%です。この結果からは、彼氏・彼女と一緒にいながら、他の友人・知人の様子ややり取りも気にしている様子がうかがえます。
女性のほうがデート中のSNS利用率が高い
続けて、性別による傾向の違いについても調べてみました。
男女ともに1位・2位は「LINE・メール」「SNS」でした。1位の「LINE・メール」に関しては割合の違いはありませんでしたが、2位の「SNS」に関しては男性32.6%・女性51.7%と20ポイント近くの差が見られました。
また、男性はニュースの閲覧や仕事関連の割合が多いのに対し、女性はWEB検索や写真・動画の撮影が多いという傾向の違いも見られました。
デート中のSNS利用、年代によって割合に大きな差あり
次は年代による違いを見てみましょう。
スマホを閲覧する目的に関しては、年代による違いが顕著でした。
多かった回答で比較すると、20代は「LINE・メール(60.5%)」「SNS(52.6%)」、30代は「LINE・メール(55.9%)」「SNS(29.4%)」、40代は「LINE・メール(52.7%)」「WEB検索(28.4%)」です。
1位の「LINE・メール」はどの年代も共通で、割合も大きくは変わりません。年代による違いが明らかなのは2位で、20・30代は「SNS」という項目は同じですが割合が2倍程度異なります。また40代に関しては、僅差ではあるものの「WEB検索」のほうが多い結果でした。
「LINE・メール」はリアルに繋がっている相手がメインですが、「SNS」はSNS上だけで繋がっている、本当の名前も顔もわからない相手である可能性もあります。そうしたオンラインで繋がった相手とのやり取りをどれだけ重視するのかが、この結果の差に繋がっているのかもしれません。
これは、デート中のスマホ利用の目的だけの問題ではなく、SNSに対する価値観が年代によって大きく異なる状況を表したものだとも言えそうです。
また、20・30代は写真・動画の撮影よりも「動画の視聴」のほうが多い傾向にありますが、40代は逆の傾向にあります。ここにもジェネレーションギャップがうかがえました。
約83%が「彼氏・彼女もデート中にスマホを見る」と回答
今回アンケートに回答した独身男女の88.3%が「デート中にスマホを見ることがある」と回答しましたが、その彼氏・彼女はどうなのでしょうか。
「デート中に交際相手がスマホを見ることがあるか」について尋ねてみたところ、82.9%が「交際相手もスマホを見ている」と回答しました。
自分がスマホを見る頻度と、交際相手が見る頻度を比較してみると、デート中にどちらか一方のみがスマホを見ているのではなく、どちらも概ね同じくらい見ていることがわかります。
中には、「相手がスマホを見ているので、自分もSNSを見て暇を潰している。(21歳男性・茨城県)」「一人で待っている時や相手がスマホを見ているときは、私もSNSを見たりします。(24歳女性・神奈川県)」といったコメントもあり、相手がスマホを見ているから自分も見るというケースもあるようです。
約半数が、彼氏・彼女の「デート中にスマホ」が気にならない
次に「デート中に交際相手がスマホを見ている際に、どう思うのか」について尋ねてみました。
もっとも多かったのは、「自分もやるから別にいい」の25.7%で、次が「あまり良い気持ちはしない」の21.6%でした。真逆の意見が、あまり大差ない割合で1・2位と続く結果です。
気にならない人と嫌な気持ちを抱く人とどちらが多いのか、カテゴライズして比較してみました。
その結果、「気にならない」という人のほうが20ポイント近く多いことが分かりました。約半数が「デート中に彼氏・彼女がスマホを見ても気にならない」ということです。
ただ逆を言えば、「諦め派」の人も含めて約半数の人が、「嫌」とまでいかずとも良い気持ちを抱いていないことも分かります。
交際相手がデート中にスマホを見ている時に思うこと
一緒にいる時間にスマホを閲覧する交際相手を見てどう感じるのか、さらに詳しく聞いてみました。
気にならない派
・現代においてスマホを触らないこと自体が不可能だと思う。(23歳男性・石川県)
・会話は成り立っていますし、メールを返したり少し気になるSNSの投稿を見るぐらいなら問題ないです。むしろ、そこからまた話が広がったりして盛り上がることもあるので、気にしてないです。(23歳男性・愛知県)
・連絡がきたら確認するべきだと思うから特に気にしない。(33歳女性・東京都)
・私も見るし、相手もスマホ依存してるからもうなんとも思わない。(35歳女性・東京都)
・仕事のやり取りをLINEでしているだけなので全く気にしない。むしろ相手がマナーを守って早々にLINEを切り上げてくれるから、怒りもしないし、逆に気を遣ってくれてる感はある。(40歳女性・大阪府)
気にならない派では、どの年代でも「自分もやるから気にならない」「何かしら用事があってのことだと思うので問題ない」「今の時代、それが普通」といった意見が多く見られました。
また中には、相手がマナーを守って利用してくれるので気にならないという意見もありました。
嫌な気持ち派・諦め派
・自分の話が退屈だったのではないかと感じてしまいます。そのため、なんの話をしていたか、何か気に障るような発言をしてしまったのではないかなど色々と考えてしまいます。(28歳男性・茨城県)
・目の前の自分よりも大事な用事があるのかなと感じ、ないがしろにされているような気になってしまう。(32歳男性・大阪府)
・せっかく一緒にいる時間を作ったので、話をしたりしたほうがいい。1人の時でも出来るスマホを触る行為を行うくらいなら会わなくてもいいと思う。(26歳女性・神奈川県)
・はじめは気になって仕方なかったけど、注意するのも疲れたので放っている。(32歳女性・長崎県)
・話している時もスマホをいじりながらだと本当に嫌な気持ちになるので、たまに話すのをやめる時があります。なので、私は相手の前でいじる時は一応断ってからいじるようにしてます。(40歳女性・東京都)
嫌な気持ち・諦め派では、「目の前にいる自分より優先されるのが悲しい」「会う意味があるのか」といった意見がほとんどでした。
ここで、気にならない派と嫌な気持ち・諦め派で「デート中にスマホを見る頻度」について比較してみると、次のような結果でした。
デート中のスマホが気になるか否かは、自身のスマホをする頻度に影響
頻度の多い「ほとんど見る」「よくある」の割合が、気にならない派は32.9%、嫌な気持ち・諦め派は12.2%と2倍以上の開きがありました。
嫌な気持ち・諦め派の男女は、自分があまりデート中にスマホを見ないからこそ、交際相手のスマホを見る行動に対して良い感情を抱きにくいのかもしれません。
デート中のスマホ、男性のほうが嫌な気持ちを抱く傾向
では、交際相手の「デート中のスマホ」に対する感情に、 男女差はあるのでしょうか。
男性で多かったのは「あまり良い気持ちはしない(24.7%)」「自分もやるから別にいい(22.4%)」、女性は「自分もやるから別にいい(29.3%)」「あまり良い気持ちはしない(18.3%)」でした。
トータルで見ても、男性のほうが「良い感情」を抱いていない人が多いことがわかります。これは、女性よりも男性のほうがデート中にスマホを見る割合が少ないことが影響しているのかもしれません。
若い世代のほうが「交際相手のデート中のスマホ」が気にならない
では、年代による差はどうでしょうか?
20・30代は「自分もやるから別にいい」が1位だったのに対し、40代は「あまり良い気持ちはしない」が1位という結果でした。
また、20代では「怒りを覚える」という回答がありませんでしたが、30・40代はわずかながら「怒りを覚える」という回答があり、デート中のスマホ閲覧に対する嫌悪感は年齢を重ねるほどに強くなる傾向が見て取れました。
全体としては「気にならない」という人が半数ほどいるものの、性別や年代によって感じ方・捉え方に少しずつ違いがあることがわかりました。
クリスマス・記念日などの特別なデートでは、約半数が「スマホ見ない」
通常時のデートでは88.3%の人が「デート中にスマホを見る」と回答しましたが、誕生日やクリスマス、二人の記念日などの特別なデートでも、一緒にいる間にスマホを見ることがあるのでしょうか。
尋ねてみたところ、約半数の47.0%が「ない(デート中にスマホは見ない)」と回答しました。
2・3番目に多かった回答も「ごく稀にある(23.4%)」「時々ある(18.7%)」です。特別なデートの場合、通常時よりもスマホを閲覧する頻度が低いことが分かりました。
まとめ:デート中のスマホも現代では珍しくない! でも、相手を気遣って使おう
今回のアンケートでは以下のことがわかりました。
- 8割以上が「デート中にスマホを見ることがある」
- 女性のほうがスマホを閲覧する頻度が高い
- デート中に見るのは、LINEとSNS
- 若い世代のほうがデート中のSNS利用が多い
- 約半数が「交際相手がデート中にスマホ見ても気にならない」
- 特別な日のデートでは、スマホを見る頻度は低い傾向
デートというと「彼氏・彼女が一緒にいる時間を楽しむためのもの」という認識ですが、そんな中でもスマホが手放せない人が8割以上に登りました。ただ、スマホの閲覧時間は10分以内が多かったため、交際相手に気遣いながらスマホをチェックしている人が多いようです。
アンケート対象者のコメントでも「インスタかLINEを返すかで、なるべく見ないようにはしてます。23歳男性・愛知県)」や「相手がトイレなどに行った空き時間でスマホゲームをやったりSNSを見たりしている(25歳男性・千葉県)」といったように、交際相手と一緒にいる時間を大切にしたいという思いが感じられました。
これまでは「彼氏・彼女が自分といる時間にスマホばかり見ていて悲しい」と悩んでいた人も、今回のアンケートで「交際相手が自分といる時間が楽しくないと思っているとは限らない」ということが分かったのではないでしょうか。
アンケートで回答が多かった「10分」という時間を目安に、それ以上長くスマホを見ることが続くようであれば、勇気を出して交際相手に自分の思いを伝えてみても良いかもしれませんね。
調査概要
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:20〜40代前半の独身男女
アンケート母数:計403名
実施日または時期:2023年01月04日~01月18日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)
調査会社:ネクストレベル
(エボル)
※この記事は2023年03月10日に公開されたものです