【最終話】ニューヨークで生まれた“リアル・ケミストリー”

（C）AbemaTV, Inc.

前回の放送では、見事最後のドラマの主演を勝ち取った、玲弥さん×梨里杏さんペアが『夏夜のマジック』を演じる様子を放送。“本気の告白”によって結ばれた二人の演技は、リアルとの境界線が分からなくなるほどに切なく、「離れたくない」「うそみたいな時間にしたくない」という二人の想いがストーリーと重なり、強く心を動かされるドラマになりました。

今回は、いよいよ最終話。これまでの“ドラ恋”とは違い、成立した二組のペアの“最終告白の向こう側”が明かされます。

ドラ恋史上、初の試み

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最後のドラマのクランクアップ後、8人の成長を一番近くで見ていた由水先生は、一人ひとりに手紙を読み上げます。そして、場が感動に包まれる中、“最終告白”で成立した玲弥さん×梨里杏さん、翔大さん×実憂さん、二組のペアに“ドラ恋 in NY”の最後のルールとして、「帰国して離れ離れになる前に、ニューヨークで最後の一日を二人で過ごし、恋愛関係を続けることを選ぶならば、みんなが見守る前で、演技ではなく“二人の始まりのキス”をしてください」と告げます。

これまでの“主演を競う”“ドラマを演じる”という大きなミッションがなくなり、役者としてではなく、一人の人間として相手に向き合うことは、「この恋がひと夏限りの恋なのか、フィクションを越えた恋なのか」を冷静に考えて、決断するということ。

俳優同士の恋、短い時間、そして“ドラ恋”という恋愛リアリティであり、ニューヨークという環境。簡単に「付き合いましょう」と決断をできない立場だからこそ、冷静になった二組のペアが出す恋の結末に注目が集まります。

“俳優仲間”としての尊敬から生まれた恋

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以前から友達同士ではあったものの、ディナークルーズや二人きりでの稽古によってお互いの演技への価値観をより深く知り、ドラマ第四話の撮影後も魔法が解けず、お互いを意識し出した翔大さんと実憂さん。

最後の一日は、映画デートや食事を楽しむことに。街中で翔大さんが自然に手を繋ぐと、実憂さんは照れ笑いを浮かべながら「外で手繋いで歩いたことない」と一言。翔大さんが「そうだよね」と言いながら、しっかりともう一度実憂さんの手を繋ぐと、実憂さんはドキドキした表情を隠せない、まさに“恋する乙女”のような表情になっていました。

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そして、二人の思い出の公園にやってくると、実憂さんは「日本に帰ったら気持ちって変わるのかな？」と切り出します。

すると、翔大さんは「好き、だから付き合うって簡単に選べない世界じゃない？」と“役者”という立場であることに理解を示しつつも「それでも、俺は実憂に対して特別な感情が生まれた」と、自身の実憂さんへの想いが本物であることを告白。

日本に帰ったとしても「実憂自身を好きになったのが事実としてあるから」とハッキリと伝えると、実憂さんは「ありがとうございます」うれしそうに笑顔で応えました。

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そして、玲弥さん×梨里杏さんペアより先に、夕暮れのニューヨークを一望できる屋上に現れた二人。お互いに感謝の気持ちを口にした後、翔大さんが、二人で主演を演じた第四話のキスシーンで「ライクじゃなくてラブに変わった」と伝えると、実憂さんもカットが掛かった後もドラマの中でのドキドキが消えなかったことを明かします。

そして、時間を共にする中でどんどんと気持ちが積み重なった結果「好きになってしまいました」と告白。翔大さんも「俺もです」と告げると、「マジックにかかっちゃいましょうか」と言い、実憂さんの顎を持ち上げキス。さらに、肩を抱き、何度か唇を重ねると、そのまま抱きしめて「これからもよろしくお願いします」と告げます。

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最後まで相手をリードするような紳士的な振る舞いを見せた翔大さん。そして、ドラ恋でさまざまな男性と共演しながらも、翔大さんの前では少女のように、余裕のないドキドキを隠せないような表情が印象的だった実憂さん。

お互いへのリスペクトと演技への信頼が強い、「芝居で繋がった二人」だからこそ、“本気の恋”へと変化するのかが気になるところでしたが、演技ではない素直な気持ちと“二人の始まりのキス”は、これからの未来を暗示するかのように、ニューヨークの夕陽に照らされて輝いていました。

一つ一つ積み上げた二人の尊い恋

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一方、ニューヨークから片道3時間かけて、梨里杏さんが一番好きな映画『エターナル・サンシャイン』の舞台となったモントーク駅を目指す玲弥さん×梨里杏さんペア。玲弥さんがその映画を好きな理由を尋ねると、梨里杏さんは「“永遠の愛”を感じるから」と答え、「消えないもの、永遠ってのを信じたいのかもね」とつぶやきます。

目的地に向かう列車の中でこれまでの写真を見返し、最初と今の距離感の変化に笑う二人。途中、寝てしまった玲弥さんの寝顔をスマホで愛おしそうに撮影する梨里杏さんでしたが、その直後には寂しさや不安からか、思わず涙を流していました。

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そして、目的地のレストランで最初に「どうしたいと思ってますか？」と切り出したのは玲弥さん。

梨里杏さんが「こんなに進めていいの？　と思わない」と素直な気持ちを吐露すると、玲弥さんは「この『ドラ恋』が終わってからも、会いたいって思います。一緒にいたいなって思います。でも、じゃあ、はいここで付き合いましょうとは言えない」と本音を伝えます。

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その言葉に、少し複雑な表情を浮かべた梨里杏さんでしたが「今その答えを出すべきじゃないのかなとは思ってる」と同じ考えではある様子。しかし、“今ここで決断しなければ失うのではないか”という不安があるようで、「幸せなら幸せな分だけ怖くなってる。最後だから楽しみたいなぁって思ってたけど」とあふれ出す感情を抑えきれず再び涙します。

すると、玲弥さんは「みんなとシェアハウスで過ごした時間は二度と来ないけど、別に俺との時間はいくらでもあるんじゃない？　そこは寂しくならなくて大丈夫だと思う。100保証する」と梨里杏さんの不安を払拭しつつ、「2年保証つき」と付け加え、“らしさ”満載のワードセンスで笑いを誘います。

それには思わず梨里杏さんも反応し、「2年かあ……（笑）。更新あり？」と返し、そこからは息の合った、慣れ親しんだようなやりとりがくり広げられました。

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そして二人がみんなの前に現れた頃には、ニューヨークの街はすっかり夜に。

最後の決断では、梨里杏さんが「私が玲弥くんにできることは、玲弥くんの好きなところをいっぱい言うところかなって思って」と好きなところを手紙で伝え、「玲弥くんが私を笑顔にしてくれるように、私も玲弥くんを幸せにしたいです。これからもたくさん側にいさせて欲しいです。お願いします」と精一杯想いを伝え、手を差し出します。

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しかし、玲弥さんは梨里杏さんの手を取ることなく、「まずは上がってもらって」と一言。

その瞬間、ふと最後のドラマの撮影前に「東京に帰ってどうなるか分からない」「それを一度落ち着いて考えたい」と言った玲弥さんが“5%”残していた冷静さが頭をよぎり、“うそが嫌い”な玲弥さんだからこそ、「100%と確信を持てなかったのか……？」と、不安な気持ちに。

しかし、その不安を打ち砕くように、玲弥さんは「一方的に想いを伝えられてもフェアじゃないと思うんで」と理由を説明。そして「好きです、僕も。小島さんは隣にいてくれるだけで幸せになれる存在なんです。これからも隣にいて下さい」としっかりと気持ちを伝え、自ら手を差し出しました。

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ドラ恋史上初となる、二度の主演でキスシーンを経験している二人ですが、玲弥さんは「小島と柾木で（キス）はしてないなって」と言い、梨里杏さんに目を閉じるようお願い。そして、キスを待つ梨里杏さんがかわいかったのか、愛おしそうに照れ浮かべた後、これまでのドラマのキスシーンとは打って変わった、初々しくかわいいキスをします。

カメラからは梨里杏さんの表情や、唇が重なった瞬間をハッキリと見ることができませんでしたが、それすらも、「ドラ恋」でも“演技”でもない、“二人だけの始まりのキス”だという、玲弥さんの細やかな抵抗のような気がしました。

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さらに、梨里杏さんから抱きしめられると、“本気の告白”の際の反応とは打って変わり、耳元で「梨里杏」と、これまでの「小島さん」ではなく、慣れない名前呼びで、愛おしそうに囁くところにも思わずキュン。

“本気の告白”の際に「目見てくれないと言いません」と言った梨里杏さん。“始まりのキス”の際に「目をつぶってください」と言った玲弥さん。正反対な性格でありながらも、お互いに向き合うことを諦めず、些細な変化も見逃さず、丁寧に、慎重に、積み重ねたからこそ生まれた恋。

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ニューヨークの舞台で二人を最初に巡り合わせたのは“運命の赤い糸”でしたが、この恋を確実なものにしたのは、お互いを想い合う心が紡いだ、何よりも尊い“リアル・ケミストリー”でした。

（瑞姫）

※この記事は2023年02月02日に公開されたものです