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約3年ぶりの海外へ! 日本人が知らない最新ドバイをレポート<前編>

小浜みゆ

最後に私が海外に行ったのは、2020年1月。それからしばらく行けなくなるとはつゆ知らず、ドバイへと旅立ったのでした。あれから3年弱の時を経て周りが海外に行き始めている今、私もついに海外へ!

行き先は最後の旅先と同じく、私の大好きなドバイ。ドバイはコロナ禍でも進化を続けていて、新しい観光スポットが続々オープンしているんです。今回は<前編><中編><後編>に分け、2泊5日のドバイ旅を隅々までレポート。旅のラストには、日本人の発想を超えてくる大絶景が待ち受けていました……!

 

成田からドバイへ。コロナ前と変わらずスムーズに出国

旅のはじまりは成田空港。エミレーツ航空のカウンターでチェックインを行いました。現在、ドバイ入国にあたってワクチン接種証明書や陰性証明書の提示は不要! 日本国籍の場合、60日以内の観光はビザも必要ありません。

実際チェックインをしてみると、コロナ禍前と変わらずスムーズ。ただ、うっかりペットボトルの水を500mLフルで持っていってしまい、保安検査前に捨てるハメに……。こんな基本的なことも忘れていたんだなと、海外旅行のブランクを感じました。

今回の旅のスケジュールは下記の通り。成田から深夜便でドバイに行くと、2日目は朝からしっかり時間を使えます。このスケジュールなら1日目は仕事帰りに飛行機に乗り、土日+有休2日でドバイ旅行は叶います!

<2泊5日ドバイ旅行スケジュール>
1日目 深夜に成田空港発
2日目 早朝ドバイ国際空港着、観光
3日目 観光
4日目 観光、夜に空港へ
5日目 深夜にドバイ国際空港発、夕方に成田空港着

 

ドバイの熱気を感じる……! 約3年ぶりに日本以外の国に降り立つ

いよいよエミレーツ航空の深夜便で成田を出発し、約11~12時間でドバイ国際空港に到着! 飛行機から降りた瞬間に暑さを感じ、「ついに来た!」と実感しました。ドバイは10月~3月が冬にあたり、猛暑の夏と比べると旅行のベストシーズン。11月前半は最低気温約25度、最高気温約30度と、半袖で過ごしやすい気温でした。

ドバイ国際空港に到着してからも特に接種証明書など見せることもなく一瞬で入国審査完了。審査が終わり、パスポートが返されるタイミングで無料のSIMカードを貰いました! 24時間限定ですが、1GBデータ通信ができるデータSIMです。観光客ウェルカムなドバイらしいおもてなしに到着早々ほっこり。ただ、全員貰っているわけではなかったので、貰えるかどうかは審査官によるようです。

 

目の前が未来博物館! 最新5つ星ホテルに宿泊

ドバイは2021~2022年に行われた万博に向けてホテルが次々と建設されたので、一段とリーズナブルなホテルからラグジュアリーなホテルまで選び放題になっています! 今回は2021年12月にオープンした5つ星ホテル「25 アワーズ・ホテル・ワン・セントラル(25 Hours Hotel One Central)」に宿泊。ヨーロッパを中心に展開している人気ホテルブランドの一つで、館内デザインはドバイの過去から現在、そして未来を表現しています。ロビーにはドバイのアーティストによる作品が展示され、とってもおしゃれ!

客室は5タイプから選ぶことができ、おすすめは「グランピング ルーム」。木の温もりあふれる部屋にはまさかのハンモックが飾られ、室内にいながら快適にグランピング気分を味わえます。砂漠のあるドバイらしく、キュートなラクダのぬいぐるみも出迎えてくれます!

部屋の広さは約36平米で、とっても広々。質の高いコーヒーや100%ナチュラルのシャンプー&コンディショナーなどアメニティにもこだわっていて、心地よく過ごすことができます。お水は環境に配慮し、ペットボトルではなく缶で用意されていますよ。

私がこのホテルをおすすめする一番の理由は「未来博物館」が目の前に見えること! 未来博物館とは2022年2月にオープンしたばかりで、チケットが取りにくいほど超人気の博物館です。ホテルからは一部の客室、そして6階のレストラン・プールエリアから見ることが可能。私が以前見た時は建設途中だったので、その完成形を最高の場所から見られたことに感動……!アラビックカリグラフィーが描かれた建物自体がもはや芸術で、見ているだけでパワーを貰えました。

・25 アワーズ・ホテル・ワン・セントラル
HP:https://www.25hours-hotels.com/en/hotels/dubai/one-central

 

知らない味が楽しい! ドバイの伝統的なエミラティ料理を堪能

ホテルを出発し、観光スタート! 最初に訪れたのはオールド・ドバイにある「アル・ファヒディ歴史地区」。オールド・ドバイは1800年代半ばごろに各国の貿易船が集まり、世界のハブとしてドバイの歴史がはじまった場所です。歴史地区では約100年前に建てられた豪商の立派な屋敷などが今なお残り、建物を活用したカフェや博物館を観光できます。


アル・ファヒディ歴史地区で今一番の注目は「アル・カイマ・ヘリテージ・レストラン(Al Khayma Heritage Restaurant)」。もともとドバイに住む「エミラティ」の伝統的な料理を味わえる、ミシュランのビブグルマンにも選ばれたレストランです。男性は「カンドゥーラ」、女性は「アバヤ」という民族衣装に身を包んだスタッフがアラブ流のおもてなしをしてくれますよ。ちなみにもしドバイで何を食べるか迷ったら、2022年に発表されたミシュランガイド・ドバイを参考にするのもおすすめです。

メニューは日本で見たことのないような料理ばかりで、その新鮮な味にまたテンションアップ! スマックというスパイスが効いた酸味のあるサラダ「ファトゥーシュ(AED 25)」や細長いバスマティライスをスパイスで味付けした「チキンマッチブース(AED 59)」など、全部おいしいんです。多くの料理がカルダモン、クミン、コリアンダーといったスパイスを使っていますが、辛さがマイルドな点がエミラティ料理の特徴。辛い料理が苦手な人もおいしく食べられます!

食事を終えてレストランの外に出ると、大音量で「アザーン」が流れてきました。初めて聞くと謎のアラビア語にびっくりするかと思うのですが、これはイスラム教徒が1日5回お祈りに行くための合図で、私はこれを聞くと「ドバイに来た!」と感じます。

・アル・カイマ・ヘリテージ・レストラン
HP:https://www.visitdubai.com/ja/places-to-visit/al-khayma-heritage-restaurant

 

AED 1で気軽な船旅。アブラに乗ってスークへ

エミラティ料理のおいしさを堪能した後は、その秘訣となるスパイスを探しにスークへ。アル・ファヒディ歴史地区からはクリーク(入江)の向こう岸へと渡る必要があり、古くから地元民の足として使われている渡し船「アブラ」に乗ります! 乗り合いのアブラは料金がAED 1と、とってもお手頃。ドバイの潮風を感じ、イランやインドからやってくる木製の貿易船「ダウ船」を横目に見ながら、約5分の船旅を楽しみました。

スークとは市場のことで、スパイス・スークやゴールド・スークなどさまざまな市場が集結し、ドバイらしい雑貨や食品などお土産が手に入ります。スークでは値段はあってないようなもの。基本的には強気の値段で言ってくるので、値下げ交渉をするのもスークの醍醐味です。

中でも良心的な価格で値下げに応じてくれるお店が「Zafaran Isfahan Herbs Trading」。私はここでサフラン入りのカレースパイス(AED 10)、ゴマのミックススパイス「ザーター」(AED 10)、チャイティー(AED 20)を購入しました。日本では滅多に見かけないスパイスを買えるのがやっぱり面白い! たくさん買えば買うほどまけてくれるシステムなので、友達と一緒に合わせて購入するのも値下げのポイントですよ。

 

ドバイ産のおいしい野菜も食べられる! プランツベースフードを堪能

旅先でヨガレッスンやマッサージを受けるウェルネスが世界的なトレンド。日本で消耗している頭の中をリセットすべく、ジュメイラ・エリアに移動してウェルネス施設「セヴァ(SEVA)」の「サウンドヒーリング(1クラス AED 130)」を体験しました! シンギングボウルの音や振動に身を委ね、心と身体をヒーリングしていきます。ヒーリング中はお腹にシンギングボウルをのせて振動させ、身体の内部にある水分を巡らせバランスを整えるというユニークな体験も。キャンドルの灯りに包まれる空間で、オリエンタルな音色に癒されました。

ディナーは同じ敷地内のレストラン「セヴァ・テーブル」で身体が喜ぶプランツベースフードを堪能。シュガーフリー、グルテンフリー、乳製品不使用にこだわった健康第一の料理が食べられるのですが、驚くのはその味! カシューナッツを使ってチーズのコクを表現したり、オイスターマッシュルームでお肉のような食べ応えを生み出したり工夫がされているので、とてもおいしいのです。

また、できる限りドバイで作られた新鮮な野菜を使っていることも特徴。砂漠なので農業が盛んではなかったのですが、近年はバーティカル・ファーム(垂直農法)など最新技術を駆使して野菜の生産が増えているそう! ここはドバイに住んでいる人たちに大人気なので、特に週末は早めの予約がおすすめです。価格はサイドがAED 31~、メインがAED 66~。

・セヴァ
HP:https://www.sevaexperience.com/

ホテルに戻って、未来博物館の夜景にうっとりしつつ2日目が終了。海外旅行についに行けた喜びを感じながら、フカフカのベッドで眠りにつきました。興奮して眠れないかな? と心配していたのですが、やっぱり久々の海外は自分が思っていた以上に緊張して疲れていたようで爆睡。翌朝もスッキリ目覚めて、<中編>に続きます!

※AED 1=38.05円、2022年11月18日時点

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2022年11月25日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

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