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「雨音が響いてますね」の意味とは? 元ネタと返し方5つ

井口藍

「雨音が響いてますね」という表現の意味を知っていますか? また、元ネタや由来は何なのでしょうか。今回は、隠し言葉が持つ意味合いを解説しながら、粋な返事の例を紹介します。

「雨音が響いてますね」

なんだか美しい言葉ですよね。でも、もし言われた時、雨が降っていなかったらどうでしょうか? 相手の発言の意図が気になりますよね。

実はこの言葉には、隠れた意味があるのです。

今回は、「雨音が響いてますね」という表現に隠された意味や由来、そして具体的な返し方について解説します。

「雨音が響いてますね」の意味は?

「雨音が響いてますね」は、いわゆる隠し言葉です。

隠し言葉とは、文字通りの意味とは別の意味を持っている表現のこと。慣用句のようなイメージをすると分かりやすいでしょう。

では、「雨音が響いてますね」にはどのような意味が隠されているのでしょうか? ここでは2つの意味について解説します。

(1)愛の告白



「雨音が響いてますね」に隠された意味は、「あなたを愛していました」という愛の告白です。ポイントは、「愛していました」と過去形になっていること。

「愛しています」と「愛していました」では、受ける印象がかなり違いますよね。

この言葉を発している自分は、相手のことを愛している。でも、相手の気持ちが分からなくてつらい。それでも相手の気持ちを知りたいという思いが過去形になって表れている、切ない表現だと言えるでしょう。

(2)別れの言葉

「あなたと愛していました」つまり愛情があったのは過去、今はもう愛情がないことを示す場合もあります。

つまり心変わり、別れの意思が込められた言葉です。愛情がなくなったわけではないが、もう一緒にはいられないというケースもあるでしょう。

「別れましょう」と直接的に表現するのではないところに、風情や切なさが感じられる表現なのです。

「雨音が響いてますね」の元ネタ

「雨音が響いてますね」という表現がどこから生まれたのか、その元ネタは不明です。しかし、夏目漱石が言ったとされる「月が綺麗ですね(「愛しています」の意)」と関連づけて使われるようになったのでしょう。

「雨音が響いてますね」は、どこか情緒を感じる文学的な表現。

雨音という言い回しは切なさが漂います。そのため、過去や別れを彷彿させる要素がある「愛していました」に当てはめられたのでしょう。

▶次のページでは、「雨音が響いてますね」に対する返し方を解説します。

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