「AMH」って何? レディースクリニックで検査してきた
年を重ねると妊娠が難しくなるワケ



妊娠率というのは卵子の新しさに比例するので、年齢と共に妊娠率は落ちていきます。卵子が保存されているというイメージになるかもしれないけど、例えば果物なんかでも箱詰めされたものが常温で放っておかれたらどんどん傷みますよね。
卵子もそれと同じで実は既に傷み始めている状態から排卵されているんです。卵子はあっても年々古くなっていくことをまずは知ってほしいですね。


年齢を重ねると妊娠するまでにたくさんの卵が必要になっていきます。例えば体外受精のためたくさんの卵を採ろうとした時、AMH値が高ければ5カ月くらい育ってきた卵子がたくさんあるため、そこで注射を打つと育ってきた卵子をごっそり採ることができます。その分、妊娠率が上がるというのが体外受精の理論です。
不妊治療においては体外受精をやって初めてAMHの違いがはっきり影響してくると言えますね。
独身女性がAMH値を知るメリットとは?




実は、30代前後でも100人に一人くらいはもう卵子が無くなりかけている人がいます。それが早期閉経です。でも、半年かけて育ってくる卵胞があるうちは成熟卵胞が卵胞ホルモン、黄体ホルモンをつくり、子宮内膜に作用するのでだいたい生理はあります。卵胞が無くなった時に生理も無くなるんです。だんだん生理がおかしくなるのではなく、自動販売機の売り切れサインのようなイメージですね。
でも、前に並んでいた人が自動販売機でジュースを買えていたからといって、自分の番になってもそのジュースがあるかは分からないじゃないですか。卵子も同じです。それをAMH値を図ることでずっと前から察知できるんです。


AMH値が高ければいいというわけでもない






自分の卵子について知ることが人生設計につながる



検査は簡単。その結果をどうつなげるかが大切
取材にあたり、私も検査をしてみたところ、5分程度の血液検査だけ。2週間~3週間で結果が家に送られてきました。ちょっと検査するだけで人生設計に影響してくる要素が分かるなんて驚きです……!
浅田レディース品川クリニックは待合室の席も多く、ゆったりできる環境。会計システムがセルフレジであるなど、待ち時間を短くするための工夫も見られました。検査にはだいたい9,350円ほどかかりますが、妊娠・出産について深く考えたことがない人こそ、検査の結果が今後の人生設計の助けになるでしょう。ぜひ一度、自分の卵子について調べてみてはいかがでしょうか。
Information
今回取材したのは……「浅田レディース品川クリニック」
婦人科(生殖医療・不妊治療)
〒108-0075
東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル3F
TEL:03-3472-2203
(取材・文:てるちゃん/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2022年11月07日に公開されたものです