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確約が無いからこそ“その日を精一杯生きる”。神崎恵の揺らがない軸

#Lifeview

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あこがれの人、がんばってる人、共感できる人。それと、ただ単純に好きだなって思える人。そんな誰かの決断が、自分の決断をあと押ししてくれることってある。20~30代のマイナビウーマン読者と同世代の編集部・ライターが「今話を聞いてみたい!」と思う人物に会って、その人の生き方を切り取るインタビュー連載。

きれいに、ポジティブに老いていくのを見せてくれる人が増えるべき

著書の中で彼女は「歳を重ね、外見重視の土俵から降りることで見える景色は変わってくる」「これまでもらってきたものを、人に引き継いでいきたい。わたしにとって『おばさん』になることはとても自然で、前向きなこと」と語っている。

その言葉たちは、「若くあること、ずっときれいでいること」を求められがちな女性に大きな勇気を与えてくれる。

「20代から30代に変わる時の不安って特別ですよね。でも、どうってことないんですよ。離婚も出産もしんどくないことはないけれど、経験する前よりも一歩入った時の方が楽になることもある。どんなものかがある程度体験できると、怖さが減ることもあるなと感じます。

30代も楽しかったし、40代はもっと楽しい! 自分が踏みしめているところを、ちゃんと更新し自覚していくことが大切なのかもしれません」

そう言って笑顔を見せる。さらに、誰もが経験する“老い”についてこう話す。

「私たちは、だんだんと老いていくことをどこかで“怖いものだ”と植えつけられていますよね。それを変えていかないと、老いへの怖さが増え、自尊心が奪われ続けることに繋がるだろうなって。

きれいなことはもちろんすてきだけど、きれいに、ポジティブに老いていくのを見せてくれる人が増えるべきだと思うんです。ビューティーのあり方はこれから変えていかなきゃいけないと感じています。そうは言っても、『目尻のシワはよく笑った証拠』とは思う一方で、鏡を見て気になる自分もいて。気持ちが行ったり来たりしているのが正直なところです(笑)」

まだ夢の途中。一生では時間が足りない

仕事も、子育ても“完璧”で“無敵”なような彼女も、著書の中で「両立している風に見せるのが上手なだけ」と語る。とは言っても、朝起きてから夜寝るまで、パワフルに生き続けている神崎さん。そのバイタリティーはどこから来ているのだろう。

「やらなきゃいけないことがたくさんあるので、全部やろうと思うと体力が必要。体力があれば気力もついてくるし、頑張れることも増えるし、くよくよしないでいられる場面も多いんです。体力が根本的に大事だということを学んできたので、そこは揺るがないように、と感じています

続けて、神崎さんが頑張り続けられる理由についても尋ねてみた。

「戦っている女性たちって、全然満足していなくて。側から見ると『もう満足してもいいんじゃない』と見えているかもしれないけれど、そういう方の方がまだ夢の途中なんですよ。

私も、やりたいことが多すぎて、計算しても一生じゃ時間が足りないだろうなって(笑)。限られた時間の中で、どれだけタフに自分がやりたいことをやっていくかを考えると、健康でいることが第一。やりたいことがたくさんある、それが頑張れる理由です

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