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意外と知らない! お見合い当日とお見合い後の流れとマナー

植草美幸

結婚相談所を通してマッチングをし、これからお見合いを控えているという女性たちの中には、当日の流れやマナーがわからず不安を感じている人も多いと思います。

今回は、お見合い当日の流れとマナー、またお見合い後から成婚までにやることもまとめたので、しっかりとイメージトレーニングをし、自信を持って進めていきましょう。

知っておきたい!「お見合い当日」の流れ

お見合い当日の流れについてお伝えします。結婚相談所を通してのお見合いは、基本的には当人同士のみで、ホテルのラウンジ等で行われることが多いです。服装やマナー、当日の会話の内容については、もっと詳しい解説が必要なのですが、今回は「おおまかな流れを知る」という目的で読んでみていただければと思います。

1. 待ち合わせとあいさつ

待ち合わせには30分前には到着しておきます。電車の遅延、お店やお相手が見つからないなどのトラブルにも対処できるように早めの行動を心がけましょう。

2. あいさつ

先にお相手を見つけたほうが「私は○○です、本日はどうぞよろしくお願いします」と駆け寄って声をかけます。別の結婚相談所会員とお見合いをするケースもありますが、自分が所属している結婚相談所の名前は出さず、名前だけを名乗るのがマナーです。

「本日、お目にかかれるのを楽しみにしていました」と、会う前からお相手のことを考えていたことを伝えると好感度がアップします。これは私の講座でも教えているテクニックです。

3.自己紹介

「今日は天気がいいですね。そちらの席、空調は寒くないですか?」など世間話をしながら席に着いたら、「改めて、よろしくお願いします、○○です」と座ったまま頭を下げて、自己紹介をしましょう。出身や仕事、趣味などを簡単に話せばOK。年収、学歴、家族の事情などを含めて、書面上のプロフィールはマッチングの際にすでに把握しているのが当たり前なので、多くの時間を割く必要はありません。

4. メニューの注文

お見合いでは男性側がお茶代を持つのが暗黙のルール。ですから、メニューがおいてあれば女性から「何になさいますか?」と男性に問いかけます。男性は、女性が気を使わないように「お好きなものをどうぞ」と勧めるのがベスト。ただし、お互い食事に来ているわけではないので、あまり調子に乗ってケーキセットやお酒を頼むのは避けましょう。無難ではありますが、ホテルのラウンジの多くはコーヒーのおかわり自由なので、間が持ちやすくてオススメです。

5. 歓談タイム

お見合いのメインはこちらです。お互いのプロフィールは把握しているので、「この人と結婚したらどんな生活になるか」ということを想像できるよう、人間関係、経済観念、仕事への姿勢については、絶対に聞きましょう。そのためには、今のライフスタイルをなるべく具体的に、1日の流れや休日の過ごし方を聞き出します。さらに、時間の許す限り、過去にさかのぼっていく「逆時系列の法則」でインタビューをするように進めるのがベストです。

6.お会計と別れのあいさつ

お見合いは、1時間が目安です。この場で相手にお返事を伝えたり、勝手に連絡先を交換したりするのはマナー違反です。もし、また会いたいと思ったらまずは自分から「本日は楽しかったです、またお会いできたらうれしいです」と言って、頭を下げましょう。そして、男性が会計を済ませたら、お店を出て解散します。

7.結婚相談所に連絡

お見合いが終わったら、すぐに結婚相談所に電話をします。「本日はありがとうございました。ただいまお見合いが終わりました」と無事に終わったことと、お礼を伝えましょう。できれば同時にお返事もしたいところですが、時間がほしい場合、迷っている場合、都合が悪い場合は、遅くても翌日の午後に再度連絡を入れてください。

当日に再チェックしたい「お見合いマナー」

それでは、お見合い当日のマナーとして意識しておくべきポイントを解説します。

1.遅刻は厳禁! 必ず結婚相談所に連絡も

30分前に着くのが当然なのですから、遅刻は絶対に厳禁。そもそも個人間の連絡先を交換していませんから、すべて結婚相談所同士を通して連絡しあうことになります。遅刻しそうな場合は「事情により遅れそうなので、先方に伝えてください」と早めに自分の結婚相談所に連絡を入れてください。電車の遅れ、車の渋滞は理由になりません。時間・仕事・お金にだらしないと思われて当然ですし、ほぼ断られると思ってください。

2.ホテルのラウンジにふさわしい身だしなみ

一流ホテルのレストランにはドレスコードがあります。お見合い会場となるホテルラウンジに合った服装をしてください。ワンピースか、ジャケットスタイルがいいでしょう。

3.プロフィールを熟読し、質問内容を考えておく

お見合いは、準備が8割。プロフィールに書いてあることはわかっているのが前提です。おのずと質問も、「ごきょうだいは?」ではなく、「お兄様がいらっしゃるそうですが、どちらにお住まいなのですか?」と具体的な内容になるはずです。前日にプロフィールを見て、質問を書きだして、頭に叩き込んでください。

4.そのままデートに行くのは基本的にNG

お見合いで話が盛り上がっても、そのまま勝手にデートに出かける、というのはやめましょう。その場でお互いの結婚相談所に連絡をして、「すぐに交際開始します」という手続きを取るならばOKでしょう。

5.現在の婚活状況、過去の恋愛話は聞かない

共通の話題が婚活だからといって、「どれくらいお見合いや婚活をしていますか?」「こないだお見合いした人がひどくて……」という話はやめましょう。うっかり話題に出ても、「私たちの話をしましょう」と建設的な話題に戻しましょう。「どんな人がタイプ?」「前の恋人といつ、なんで別れたの?」など合コンノリの恋愛話もお見合いには不向き。離婚の理由などはいずれ聞かなくてはいけませんが、お見合い段階でズカズカと聞かないほうが無難です。

6.「お金を出すフリ」をしなくてOK

払う気もないのにお財布を出して、「割り勘にされた!」と怒っている女性会員の方がたまにいます(払わせる男性も男性ですが……)。というのも、結婚相談所経由のお見合いでは男性が払うのが暗黙のルールになっているので、「ごちそうさまです」ときちんとお礼を言うだけでOKです。

交際や成婚までどう進む? 「お見合い後日」の流れ

お見合い当日を無事に終えることができたら、そのあとに何をすればいいのか確認していきましょう。交際や成婚に向けて動き出すタイミングですから、しっかりと進めていきたいですね。

 

1. 結婚相談所へのお返事の連絡(お断り/交際希望)

お見合い終了直後の完了報告時にお返事が決まっていない場合は、当日中、遅くても翌日の午後に再度連絡を入れてください。結婚相談所によっては、何時までに返事が来なければお断り、というケースもあります。

交際希望の場合は、「素敵な方でしたので、私は交際希望です」と伝えます。ちなみに「相手の返事次第」(例:相手がOKなら、私も交際希望にします)というお返事は控えましょう。交際希望かお断りするか、いずれかをはっきり伝える必要があります。生理的に無理でなければ、交際希望にすることをオススメします。交際希望の段階では、その方と結婚するかどうかはまだわからない状態で、多くの連盟では3名くらいまで同時に交際が進められるので、あまり考えすぎてチャンスを逃す必要はないのです。

ちなみにお断りをする場合は、相手の何がNGだったのか、理由を具体的に結婚相談所に伝えましょう。それにより、相手選びや、今度のお見合いをするうえでのフィードバックになるからです。ただし、「○○された!」などと悪口を言うのは、心証を害するだけなのでやめましょう。

2. 男性からの「ファーストコール」

交際希望同士だった場合、結婚相談所を介して女性の連絡先が告げられ、男性から1回目の電話をします。これをファーストコールと呼びます。お電話の際は長時間話したり、何度も連絡を取ったりするのはやめて、まずは初回のデートの日時を決めることに注力してください。

3. 約3カ月、交際期間を過ごす

交際期間は3カ月が基本です。遠方に住んでいるなどの理由があればお互い相談のうえ、6カ月まで延期できます。その間は、デートを重ねてお互いの仲を深めつつ、婚活アドバイザーに質問や相談もできます。途中でどちらかが「交際中止」を結婚相談所に申し出ればお付き合いは終了です。交際は3人かけもちできるので、条件などをしっかり比較し、相手のことを深く知ったうえで吟味します。

4. 真剣交際

結婚相談所に「真剣交際」の申し込みをし、多くの場合、男性のほうからプロポーズをしていただきます。日取りを決めて、デートの際にプロポーズをする。これは一般的な恋愛と同じです。親に紹介したり、実家を行き来したりするのも、この「真剣交際」のあとに事後報告としておこなう人が多いです。親にあいさつをしてから決めたい人は交際中でもかまいません。

5. 成婚

「真剣交際」でお互いの結婚の意思が固まったら、「ご成婚」となります。結婚相談所に「成婚退会」という書類を提出していただいて、正式に退会していただくことになります。おめでとうございます。

結婚相談所のルールもかかわる、「お見合い後」のマナー

お見合い後日のマナーとして意識しておくべきポイントを解説します。

 

1. 「お断り」も誠意と感謝を持って

お見合いのあとの連絡では、出会いに感謝していることを仲人やアドバイザーに伝えたうえで、お相手の悪口にならないように注意しながら、理由を伝えて、フィードバックをもらうようにしましょう。仲人やアドバイザーとの良好なコミュニケーション、そして「お断りマナー」により、婚活にもいい結果が跳ね返ってきます。

2. ファーストコールに出られなければ、女性からも折り返しを

男性からかけるルールになっていますが、出られなければ折り返しをするのが礼儀。着信があったのに放置して待つ女性が意外と多いのです。何度かすれちがった場合は、番号で送れるショートメールで「何日の何時なら出られます。こちらからおかけしてもいいですか?」「遅い時間で申し訳ないですが、22時におかけしてもよいですか?」などと伝えるのも可。

 

3.勝手に「交際中止」をするのは厳禁

お互いが交際希望を出したのにデートを一度もすることなく、電話やメッセージの連絡で交際を中止すると、マナー違反であるうえ、違約金がかかります。また、交際をはじめてから当人同士が直接別れを告げることもトラブル防止のため、マナー違反になっています。必ず、お断りの連絡は結婚相談所を経由しましょう。

 

4.「真剣交際」のあとは、ほかの候補者には連絡できない

交際中は同時進行ができますが、真剣交際の申し込み後はおひとりに絞っていただきます。ほかに交際中の方がいても結婚相談所からお断りの連絡をしますし、お見合いの依頼を追加することもできません。交際中は、個人の連絡先を交換していますが、それも断ち切ってください。成婚に向けて心を決めたら、ダラダラと連絡を取るのは自分のためにもやめておきましょう。

あなたが「選ぶ」のは後回し。「選ばれる」のが先です!

以上、お見合いの流れと、マナーについて時系列でご紹介してきました。

「お見合い」の段階では相手を見定めるという視点ではなく、目の前の相手から「好印象」を抱かれるようなふるまいをすること。そして、相手から「交際希望」をもらうことを目標にしましょう。

婚活の場合、条件面を確認してお見合いをしているのですから、初回の印象だけでお断りはせず、前向きなお返事するようにしてみてください。第一印象で本領発揮できなかっただけで、ふだんはおもしろく朗らかな人かもしれません。

たった1時間くらいで、相手のすべてを判断せずに、まずは相手から交際希望をもらっておいて、こちらは交際期間やデートのときにじっくりと見極めていこう……くらいの姿勢で取り組みましょう。

あなたの婚活を応援しています。

(植草美幸)

※画像はイメージです

※この記事は2022年08月29日に公開されたものです

植草美幸

婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表。仲人・アパレル人材派遣会社、株式会社エムエスピー代表取締役。
1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社、株式会社エムエスピーを創業。そこで培われたコーディネート力と実績を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。わずか2年あまりで成婚率60%(会社全体の実績、本人実績は80%)という業界トップクラスの成果を上げる(業界平均は10%)。その実績を買われてテレビ出演のオファーが集まり、歯に布着せぬ発言から「愛情あふれる毒舌カリスマ婚活アドバイザー」として話題に。結婚が難しいアラサー、アラフォー男女を幸せな結婚へと導いている。著書に、『婚活リベンジ! (マンガでわかる)今度こそ、半年以内に理想のパートナーを引き寄せる方法』(KADOKAWA)、『婚活学講座 尊敬婚のすすめ』(評言社)などがある。

●結婚相談所 マリーミー
http://marrymeweb.com/

●植草美幸オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/miyureia/

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