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男性が優しい嘘をつく心理とは。優しい嘘をつく男性の特徴3つ

高見綾(心理カウンセラー)

今までに嘘をついたことがないという人はいないと思いますが、嘘にも種類があります。恋愛で気になるのは、彼女のことを思ってつく優しい嘘。思いやりや配慮からきているとはいえ、彼に嘘をつかれるのは嫌だなと思っている女性もいることでしょう。

優しい嘘をつく男性の特徴や、なぜ優しい嘘をつくのかについて解説します。また、彼が優しい嘘をついた場合どのように対処していけばいいのか考えてみました。

優しい嘘とは

優しい嘘とは、相手のことを思ってつく嘘です。

たとえば、デートの待ち合わせをしていて、彼女が時間に遅れてしまったとします。彼はしばらく待っていたけれど、「ううん、全然待ってないよ。俺も今ついたばかりだから。」というのは優しい嘘ですよね。

仕事で大失敗して落ち込んでいるのに、笑顔で「全然大丈夫だよ」と言うのも、彼女に余計な不安や罪悪感を抱かせたくないという配慮からきているものです。

彼の職場の集合写真に写っていた女性を「この子、かわいいね」と彼女が言うので、本当はかわいい子だけど、「この子は男みたいな性格」「俺のタイプじゃない」と言ったり、仕事で接待のためにキャバクラに行ったのに、「行ったことない」とあえて嘘をついたりするケースも。

過去何人とお付き合いしたのか、前の恋愛で別れたのはなぜなのかなどについても、経験人数を少なめに申告したり、本当は自分から別れを切り出したけれど、フラれたことにしたりといった嘘をつくケースもあるようです。疲れて休みたいのに、それを正直に言わずに「明日は残業だから、会うのは難しいかも……」と言う彼も。

これらの優しい嘘は、彼女を不安にさせたくない、心配かけたくない、傷つけたくないといった理由からきています。ただし彼女が嫉妬しやすいタイプの場合は、正直に言ってしまうと自分に非のないことで揉めたり、怒らせたりすることになるので、彼女が知らないほうがこのまま仲よくできるし、追及されたくないという心理が含まれていることもあります。

優しい嘘をつく男性の特徴

相手を思ってつく優しい嘘。優しい嘘をつきがちな男性にはどういった特徴があるのでしょうか。

弱音を吐くのが苦手

彼女に心配をかけたくなくて、大丈夫じゃないのに「大丈夫だよ」と答えたりする男性は、弱音を吐くのが苦手です。そもそも、男性は女性から認めてもらいたい欲求を持っていますので、女性の前ではカッコつけたいと思っています。女性からすると、つらいときには弱音を吐いて甘えてほしいと思うものですが、男性は弱い自分はカッコ悪いと思っていたりするので、見栄を張るために嘘をつきやすくなります。

面倒ごとが嫌い

正直に答えると、彼女に追及されていろいろと説明をしなければならなくなる恐れがあったり、彼女が怒ってケンカに発展したりする可能性があるときは、嘘をついてしまう男性がいます。

特に、女性が怒っている姿は、男性にとって子どものころにお母さんに怒られたときのことを連想させるので、苦手な場合が多いです。面倒ごとが嫌いで、なにごとも穏やかに穏便に済ませたいと思っていると、優しい嘘をつきがちになります。

優しい嘘はついてもいいと思っている

嘘は絶対ダメだと思っている人と、多少の嘘なら許容範囲と思っている人がいます。優しい嘘をつきやすい男性は後者のタイプで、揉めごとを回避し、仲よくやっていくために必要と判断すれば、優しい嘘をつくことは悪いことではないと思っています。

優しい嘘への対処法とは

嘘はついてほしくないと思った場合は、彼がどういった理由で優しい嘘をついたのかを、まずは考えてみるといいかもしれません。女性の側も、嘘を1回もついたことがないという人はいないはず。人が嘘をつくのには、何かしらの理由があります。「嘘をつかないで」と言うよりも、「彼はなぜ嘘をつく必要があるのか」を考えて、一緒に原因を取り除いていくほうが建設的です。また、嘘を許せる範囲も人によってちがいます。彼にとっては「これくらいなら別にいいんじゃない?」と思っている可能性もありますので、お互いの許容範囲については話し合ってみるといいですね。

嘘の種類にもよりますが、たとえば過去の恋愛の話などについては、知ることで不安になったり嫉妬心が刺激されたりするなど、自分にとって得にならないこともありますので、彼が自分のことを思ってしてくれたことであれば、あまり執着せずに流しておくほうがいいかもしれません。彼女に心配をかけさせないために「大丈夫だよ」と優しい嘘をつく場合は、「本当は大丈夫じゃないんでしょ!」と追及するよりも、そっと見守ってあげながらサポートしてあげるといいと思います。

もし、思いやりからだったとしても嘘をつくような関係は嫌だ、と思うのであれば、日ごろから言いにくいことでも本音で話せるような関係をつくっていくことが大切です。自分も隠しごとをせずに本音を話していれば、彼も同じようにしてくれるようになるかもしれません。

たとえば、彼が「今日は疲れたから電話するのはまた今度にしたい」と思っているのに、「今日は残業だからできない」と優しい嘘をついたとします。彼からすると、正直に言うと、彼女を傷つけてしまうかもしれないし怒られるかもしれないと思っているわけです。嘘をついてほしくないのなら、日ごろから、彼が正直に言ったことには、「え~! 楽しみにしていたのに残念! でも疲れているなら仕方ないね。」と優しく受け入れていく姿勢を見せることで、彼の態度が変わってくる可能性があります。

彼女は自分のことを信頼してくれている、自分を受け入れてくれていると男性が思えば、優しい嘘をつく必要はだんだんなくなってくるはずです。

思いやりからくる優しい嘘。嫌なら、日ごろから本音で話し合える関係をつくろう

嘘にもいろいろな種類がありますが、相手に心配をかけたくない、相手を傷つけたくないという思いやりからくる優しい嘘であれば、多少ついても仕方ないと思っている人もいます。

男性は女性の前ではカッコつけたい性質があり、見栄を張るために嘘をついてしまうことがありますし、彼女のことが大切だからこそ、要らぬ揉めごとを避けるために優しい嘘をつくケースも。もし優しい嘘であっても、嘘はつかれたくないと思うのなら、日ごろから言いにくいことでも本音で話し合えるような関係をつくっていきましょう。

(高見綾)

※画像はイメージです

※この記事は2022年08月29日に公開されたものです

高見綾(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

“質上げ女子”のカウンセリングをメインで行っている。電話、面談(ZOOM、名古屋)によるカウンセリングや講座を中心にあなたのお悩みをサポート。

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学びはじめ、人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づく。豊富な臨床経験から、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただいている。

著書は「ゆずらない力」(すばる舎)。他、PHPスペシャルに記事を寄稿するなどマルチに活動中。

高見綾のブログ https://takamiaya.com/

 

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