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やたらと「転職」を勧めてくる人にうんざり。上手な対処法とは

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「転職を進めてくる先輩に困っている」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

転職を進めてくる先輩に困っている

ついこの間まで私と同じ職場で働いていた先輩は、会う度に「まだ転職しないの~? はやい方がいいよ!」「今の会社よりもっといいところたくさんあるから!」「将来のことちゃんと考えてる?」とすごく転職をすすめてきます。確かに今の職場に満足しているわけではないですが、次にやりたいこともないので一旦今のところでいいやと思っているため、「転職」「転職」言われるのが少し嫌です。こんな人にはどう対応するのがいいですか?
(30代/営業職)

相談しているわけでもないのにアドバイスをしてくる人、いますよね。一度ならさほど気にならなくても、会うたびに言われるとなると、ちょっと尻込みしてしまいますよね。

ただ、中には本気で相手のことを思って言っているケースもあります。例えば、親が子どもに、あれしろこれしろ、あれするなこれするなと人生の選択に口を出してくるのは、多くの場合、子どもになるべく安全で穏やかな日々を送ってほしいからです(一部の毒親を除いては)。

ただ、先輩は、あなたの親でもなければ姉でもない。つまり、あなたの選択によって影響が生じる関係ではないわけで、客観的に見ても、余計なお世話と言わざるを得ません。

なのにガンガン口を出してくるということは、先輩にとってあなたは、良く言えば放っておけないかわいい後輩。悪く言えば、何を言っても自分を嫌うことはない(はずの)後輩、なのかもしれません。

いずれにせよ、あなたのことを本当に心配して言っている可能性もなくはないので、まずは先輩がどれくらい本気で転職をすすめているのかを探ってみましょう。

そのためにすべきことは、「なぜ先輩はそんなに転職をすすめるんですか?」と質問することです。

もしかしたら、あなたが今いる会社の理不尽なところやおかしいところを、先輩は別の会社に入って気づいたのかもしれません。あなたも、その話を聞いて「えっ、他の会社って違うんですか」と衝撃を受ける可能性もなくはないです。

一方で、話を聞いたところで、あなたは「ふうん」としか思わず、やっぱり現状維持でいい、と感じるかもしれません。

その場合は、「私のために助言してくれてありがとうございます」とお礼を伝えた上で、「今の職場に満足しているわけではないですが、次にやりたいこともないので一旦今のところでいいやと思っているんです」とあなたの考えを示しましょう。そして、「転職する気になった時は相談すると思うので、その時はよろしくお願いします」と言えば、さすがにそれ以上はしつこく言ってこないのでは。

結局のところ、選択と行動の結果を引き受けるのは、先輩ではなくあなた。「告白しなよ!しなよ!」と促す人は、告白がうまくいかなかったときには何のフォローもしてくれません(と中学時代に痛感・苦笑)。あなたの人生、あなたの考えとペースで進んでいきましょう!

Point.

・なぜそんなに転職をすすめるのか、具体的な理由を先輩に聞いてみよう
・それによってあなたの考えが変わるかもしれないし、変わらないかもしれない
・変わらない場合はお礼と共に「転職したくなったら相談しますね」と伝えればOK
・選択と行動の結果を引き受けるのは自分。他人ではなく自分の考えで進んでいこう

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2022年08月16日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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