お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

謙虚な態度が大切。真野恵里菜が感じた「結婚生活の理想と現実」

スペシャルインタビュー

マイナビウーマン編集部

取材・文:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部
撮影:洞澤佐智子

7月よりスタートしたABEMA で配信が開始された『セカンドチャンスウェディング2』。4週間の“週末婚”を経て、プロポーズを最終目標にそれぞれパートナーを探す婚活リアリティー番組です。

さまざまな理由で離婚に至った10人が新たな幸せを模索する本番組で、7月23日放送回のゲストとして出演するのは女優の真野恵里菜さん。2018年にサッカー選手の柴崎岳さんと結婚し、現在はスペインと日本での二拠点生活を送る真野さんに、「結婚生活の理想と現実」を聞きました。

――『セカンドチャンスウェディング2』は離婚を経験した男女が再婚を目指して週末婚をする本番組ですが、ゲストとしてご覧になっていかがでしたか?

まず思ったのは結婚生活を一度終えて、また結婚したいと思えることがすてきだなということです。人間って一度失敗すると嫌になることもあるじゃないですか。例えば彼氏と別れた後に「もうしばらく恋愛しない!」みたいに。

でも、恋愛だったらその後すぐに付き合うこともできますけど、結婚ってなるとお互いの家族も巻き込むことになるので……それを一度終えたけど、また「幸せになりたい」「家族がほしい」と思っている参加者さんたちを見て、明るい気持ちになりました。みんなそれぞれの幸せや価値観を見出して、合わせていくんだなあって。

――価値観のすり合わせって結婚生活でとても大事になってくると思いますが、真野さんもそのような経験をされましたか?

ありますね。どっちかといえば私の方がおおらかな方なので、脱いだ服をソファーに置いちゃうとか、取ったものを元の場所に戻せなくて注意されることがあります(笑)。お互いにこだわりがあるポイントが違うので、私も彼に気になることがあったら言うようにしています。

最初は「自分が悪いのかな?」と思うこともありましたけど、ずっと一緒にいたらそれをお互いの個性としてイジりに変えたり、受け入れたりすることができるようになりました。価値観を完全に一致させることは無理なので、お互いの考えや思いを尊重しつつ、自分も寄せつつ、曲げないところは曲げない……といったところで落ち着いています。

――価値観のすり合わせも含め、結婚すると話し合いの場が増えると思うのですが、真野さんのお家ではどんな雰囲気ですか?

淡々としています! 私が怒っちゃう時は彼が距離を置いてくれますね。怒っているテンションで話し合いをしてもどんどんヒートアップしていって違うことも掘り出してしまうので、それは良くないと彼が分かってくれているみたいです。ちょっと距離を置いて、「冷静にしゃべろう」みたいな(笑)。

そうすると私も「感情的になったら相手に伝えたいことも伝わらないな」と思えて、ちょっと深呼吸して何を伝えたいのか頭の中で整理して……ってできるようになりますね。

――クールダウンは大事ですよね。真野さんは結婚をきっかけに海外に渡られて、結婚前後で環境が大きく変わったと思いますが、その時の心境はいかがでしたか?

海外に住むことに対する抵抗や不安は全くありませんでした。小さい頃から海外に興味があって、ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)を卒業した後も一人でロンドンに一週間行ったこともあって。

わりと勢いというか、その場のノリでなんとかなるとその時学んだのもあって、スペインは正直自分の生きたい国リストには入っていなかったんですけど、そこに人間が住んでいるってことは生きていけるよねって(笑)。極論だけどそう考えていました。

言葉も実際に行ってみないと何が必要かも分からないし、どんなにテキストで事前準備しても実践ではまた変わってくるので……なんとかなるでしょ、みたいな。あとは海外に行くのも自分の仕事で行くのではなく、ついて行く立場だったので、じゃあ頼らせてもらおう、と。夫がよりどころになっていて、あまりネガティブな気持ちにはなりませんでした

――二拠点生活になってからはどうでしたか? 環境の変化にすぐに対応できましたか?

いざスペインに行っちゃったら楽しかったですね。15歳からハロプロに入って17歳でデビューして、ずっと自分のやりたい仕事や目標に向かって自分のためだけに生活を送ってきたんですけど、結婚すると相手の生活があって、お互いの価値観をすり合わせて一緒に生活していくので、自分以外のことを考えて過ごしていくのが逆に新鮮だったんです。

でも、正直結婚前は結婚願望が無くて。ハロプロを卒業してからは「結婚願望ありますか?」と聞かれる機会も多かったんですけど、いつも「結婚したいと思える人と出会いたい」と答えていました。やはり結婚への憧れはずっと持っていましたが、自分のやってきた仕事や歩んできた道がある中で、そこよりも前に出てくるものを受け入れられるかというのが自分の中で一個の壁でした。それを超えられたから結婚に至った……という経緯です。

夫は私以上に実力社会で世界を相手に戦っていて、人としての説得力もあったので、そういった人間力に惹かれました。この人のために自分も力になりたいと思えたのは夫が初めてだと思います。今までは人のためにというよりは自分のためにがんばりたい気持ちが強かったので、そう思わせてくれた夫には感謝していますね。

――それでは柴崎さんとの出会いは真野さんにとってとても衝撃的なことだったんですね。そんな人と結婚するとなるとキラキラしたものを思い描いてしまいそうですが……実際に結婚してみてどうですか?

現実はそんなにキラキラしたものではないですね。結婚ってすごく重みがある言葉じゃないですか。そこにプレッシャーを感じたり、気負い過ぎてため込んじゃうこともあるかなって思っていたんですけど、じゃあ実際に付き合っていた時と結婚した後で何が変わったかって考えるとあんまりなくて。名字が変わったくらい(笑)。役所手続きとかで名前を書くときに「あ、結婚したんだ……」って実感するとか。

普段は「真野恵里菜」として仕事をしているので、本当の名字を書く時に「あ、そういえば」って。いまだに「真野」って書きそうになったりするくらいなので(笑)。それくらい生活自体は変わっていないと思います。海外に住んでいて周りに他の家族や親友もいないので、夫は親友でもあり、家族であり、全部を補ってくれている、不思議な存在ですね。

――結婚生活も4年目の真野さんですが、結婚生活において何が一番大切だと思いますか?

相手を思いやる気持ちかなあ。スペインにいる時はほぼ仕事をしていなくて、基本的に家のことをしているんですけど、それが「やってあげている」という意識になっちゃうと違うのかなと思っています。

「私はこんなに家のことをやっているのに!」というマインドには絶対にならないようにしようと思って、夫が毎日気持ちを切り替えて練習に行けるように、私は栄養の整った食事を作って、それが一個の糧になっていたらいいなって。

で、私は夫が試合で頑張っている姿を見て、もっと料理を勉強しよう、みたいに、ギブアンドテイクとまではいかないですけど、相手から受け取ったものを返して、自分が奢った態度を取らないというのはすごく意識しています。

――結婚生活だけではなく、全ての人間関係において大切な気持ちですよね。ちなみに、最近は結婚をしなくても幸せに生きていける時代になりつつありますが、それでも真野さんが結婚したいと思った理由はなんですか?

元々「絶対結婚したい!」「結婚しなきゃ」という風には思っていなくて、周りが結婚し始める年齢になっても結構冷めているというか、「まあ、なりゆきで自分にもそういう機会があれば結婚という言葉が身近になるのかな」というくらいの気持ちだったんです。仕事が本当に楽しかったというのもありますね。

あと、人生を振り返ると「こうなりたい」「絶対こうするんだ」と意気込んでいる時の方がそうなれないことの方が多かったので、あまり未来に期待しない、冷めた生き方をしていたかもしれません。憧れを抱きすぎても、世の中そんなにうまくいかないじゃないですか。だから目の前に起こったこととどれだけ向き合って受け入れて糧にするかが大事なんじゃないかなと思っていましたね。

それは例えば婚活でも同じだと思います。ハロプロを卒業して恋愛が一応自己責任になった時にやっぱり「恋愛したい、彼氏ほしい」って思った時期もあったんですけど、そう思えば思うほどできないんですよ。逆に「なんかもう今はお仕事が楽しいし、恋愛はいいかな」って思っていると、ふっと出会いがあるとか。今の夫もそんな時に出会いました。

意気込むと視野が狭くなるから、逆にふわ~っと漂うように考えていた方が視野が広くなっていろいろな言葉や人の動きとかが入ってくるので、そうした方がいいんだろうなって思います。自分の理想を描き過ぎず、完璧を求めなくてもいいんじゃないかな。

Information

セカンドチャンスウェディング2

もう一度、結婚したい!
全員バツイチの男女10人の婚活リアリティー。
“離婚したからこそ分かる”結婚に本当に必要なことって?
私たち、バツイチなので、幸せになります!

毎週土曜日夜10時配信
https://abema.tv/video/title/90-1684

 

※この記事は2022年07月23日に公開されたものです

SHARE