自己成長の意味と目的って? 4つの方法と注意点を解説
自己成長を目指す上での注意点
ここからは、自己成長を目指す上での注意点について解説します。
(1)目的に合った手段を選ぶ
英語力を身につけたいと思って毎日コツコツTOEIC(R)の対策勉強をして、スコアを400点台から700点オーバーに伸ばしたとします。
しかし、本人の望んだ英語力というのが「ビジネスで英語を使えるようになりたい」だったとしたら、どうでしょうか。
この場合、TOEIC(R)で高得点を取るだけでなく、街の外国人交流会などに参加して生きた英語でコミュニケーションを取ることも、目的達成のためには大切でしょう。
自分が望んだ成長を実現するには、何のために自己成長するのか明確にした上で、それに合った手段を選ぶことが大切です。
(2)手段と目的をはき違えない
例えば、「ITスキルを身につけて仕事の幅を広げたい」と考えていたとします。
その手段の1つとして、パソコン関係の資格勉強をするのは役に立つかもしれません。
しかし、資格を取ることが目的化してしまい、「この資格を取ったから次はこの資格、そして次はこの資格……」といったように、たくさんの資格を取ることだけがゴールになってしまうのはもったいないでしょう。
資格を取るだけでなく、それを生かして仕事の幅を広げるまでがゴール。
そのためには、知識を身につけるだけでなく実際に仕事に生かすための訓練も必要です。
今の自分は手段と目的をはき違えた取り組みをしていないか、定期的に見直しましょう。
(3)自己成長だけに気を取られない
自己成長のことだけを考えて行動してしまう人がいます。
例えば、家族の誕生日を祝おうという時に「資格試験の勉強をしたいから」と、自分だけ参加しない場合。
家族としては応援したい気持ちもありつつ、どこか寂しい思いをするかもしれません。
いくら自己成長のためとはいえ、こういった行動が誰かを傷つけたり迷惑になったりしていないか、考える必要があります。
(4)高すぎる目標設定はしない
壮大な夢や目標は、あっても良いでしょう。
ただ、自己成長は日々の取り組みを積み重ねた成果です。
実現しないような目標を立てると、自分が今できることとかけ離れすぎているため、具体的な取り組みに落とし込むのが難しいです。
その結果、何をしたら良いのかよく分からなくなり、結局何もやらなくなる可能性があります。
まずは達成しやすい小さな目標を決めましょう。それを達成できた時の満足感・充実感を糧に、また次の目標を達成できるように日々励む。こういった好循環を生み出せるようにしてください。
(5)無理をしすぎない
自己成長のため、と無理をしすぎる人がいます。
例えば試験直前の追い込みなど仕方がないタイミングもありますが、健康に支障が出るくらいまで毎日睡眠時間を削って勉強に励む、というのは明らかに無理しすぎです。
自分の成長のためにやっているのに心身に支障をきたしてしまったら、成長どころかマイナスです。
無理なく無駄なく、自分のペースで取り組んでいきましょう。
自己成長のためには正しいやり方で努力を続けることが大事
自分の成長が止まってしまったら、できることが広がらないまま、新鮮味のない生活を続けることになるかもしれません。そうなると、「つまらない」と感じる人もいるでしょう。
上記の理由もあり、自己成長の大切さは多くの人が実感するところだと思います。
しかし、その自己成長には地道な努力が必要です。また、努力の方向が間違っていると、自分が思い描いた自己成長ができないかもしれません。
せっかくの取り組みを無駄にせず、自身の可能性を広げるために、正しいやり方で自己成長を遂げてほしいと思います。
(中谷充宏)
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※この記事は2022年02月07日に公開されたものです