美しく貼って印象アップ。ビジネスシーンで使いたい糊3選
新しい文房具との出会いは、仕事を効率化させてくれることもあれば、仕事のモチベーションを上げてくれることもある。そんな、毎日をちょっとだけ底上げしてくれる文房具との出会いをお手伝いするのがこの企画。今回は「きれいな糊づけで印象をアップしたい」という方にぴったりな文房具を、文具ソムリエールの菅未里さんが紹介します。
今でも、仕事で書類を糊づけする機会は多いと思います。また、誰かに渡す書類を糊づけする際は、好印象を与えるためにもできるだけきれいな状態に仕上げたいですよね。
しかし、上手く糊づけできなかったり、接着力が足りなかったりと、苦手な方もいるでしょう。
糊には大きく分けて液体糊、スティック糊、テープ糊の3種類があるのですが、実はそれぞれ、用途別にもっと細かい種類に分かれています。今回は職場で出番が多いであろう、スティック糊とテープ糊の中から苦手な方でもきれいに糊づけができるアイテムをご紹介します。
トンボ鉛筆 ピットシリーズ
スティック糊の定番、トンボ鉛筆のピットシリーズです。お使いの方も多いと思いますが、実はいくつか種類があることご存じでしょうか。用途に合わせて使い分けるとかなり便利に使うことができるので、詳しく説明したいと思います。
消えいろピット
写真左にあるのは、塗ってしばらくは青く、のりが乾くと色が消える「消えいろピット」。どこに塗ったかを目視できるため、はみ出たり不足したりすることがありません。サイズも5種類用意されています。
もっとも「普通」のスティック糊と言ってもいいでしょう。使いやすく、多くの場合はこれ一本あれば問題ないはずです。
しかし、用途によっては、もっと便利な商品もあります。
ピットハイパワー
写真中央は、同じピットシリーズの中でもより接着力が強いハイパワータイプ。画用紙や厚紙もしっかり貼ることができます。
剥がれてしまっては困る書類などを貼る時にはおすすめです。
シワなしピット
写真右にあるのは「シワなしピット」。こちらもピットシリーズですが、水分を抑え、シワになりにくいのが特徴です。シワを避けて美しく貼りたい方には向いています。
貼り合わせ後、1~2分なら貼り直しができることも特徴です。工作などに使う方には便利ですね。
実は、多くのスティック糊の裏には用途が書いてあります。例えば、シワなしピットはレシートなどの感熱紙には使えません。変質してしまうからです。
ですから、スティック糊を選ぶ時にはしっかりと用途まで確認するようにしてください。目的に合った糊がベストです。
価格:消えいろピットS132円、ピットハイパワーS 132円、シワなしピットS 132円
コクヨ GLOO スティックのり
こちらもスティック糊ですが、ユニークな形状は使いやすさを追求した結果です。
糊の断面が四角形なのは、紙の隅まで塗れるようにするため。細かい場所でも塗り漏れがありません。
また、四角い本体と丸いキャップとの間に少し余裕があるため、キャップを閉める際に、キャップに糊がつきにくいのも特徴です。キャップに糊がつくとそれが乾燥して糊本体にくっつき、ダマとなって作業の邪魔になるのですが、そうなりにくいわけですね。
キャップには親指をひっかけられる小さな凸があるのですが、これはキャップを開けやすくするための工夫。結果的に、キャップに糊がつきにくくもなっています。
価格:154円(Sサイズ)
トンボ鉛筆 ピットエッグシリーズ
こちらはテープ糊のシリーズです。
持ちやすいボディや、紙に合わせてしなるヘッド、本体から外れないためなくすことがないカバーなどの機能も素晴らしいのですが、ここでも注目していただきたいのは、粘着力に応じて3つの種類があることです。
強力な接着力をほこる「パワー」は、しっかりと貼りたい時に使いましょう。
はじめの1分間は貼り直しができる「リトライ」は、クラフトワークや領収書を貼る時などに向いていそうですね。何度も貼ったり剥がしたりすることができる「タック」は、紙に貼ればふせんのように使うことができます。
テープ糊を使う目的は人によってさまざまでしょう。スティック糊と同じように、用途に応じて選んでください。
価格:各198円
糊も多様化している
糊というと、子どものころに使った液体糊を思い出す方が多そうですが、大人のユーザーが多いであろうスティック糊やテープ糊は、ご紹介したように、目的別に進化し、多様化しているのです。
このことをご存じない方も多そうですが、もったいない。お手元の糊をチェックして、もし用途に合っていないようなら、最新の糊を使ってみましょう。きっと今までよりきれいに糊づけができるようになり、ビジネスシーンでも印象がアップしますよ。
(菅未里)
※この記事は2022年01月17日に公開されたものです