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契約結婚とは? リアルな手続きやメリット・デメリットを弁護士が解説

宮崎大輔

契約結婚のメリット

契約結婚にはメリット・デメリットがあります。結婚前に契約を結んだ方が良いのか、それとも必要ないのかはカップルによってさまざま。

自分たちに契約結婚が向いているか判断するためにも、メリットとデメリットの両方を見ておきましょう。

契約結婚をするメリットは以下の通り。

(1)結婚後の言い争いを避けられる

契約結婚では、結婚前に今後の生活について2人でじっくりと話し合う必要があります。

この段階でお互いの考えを伝え合っておくことで、いざ結婚してから「価値観が違った」と言い争いになるのを避けられます。

さらに、万が一浮気をした時の慰謝料など、ルール違反時の対応を契約で定めておくこともできます。それが結果的に、浮気などの行為を防止することにつながるかもしれません。

(2)離婚時のトラブルを避けられる

原則として、婚姻中に築いた財産は「夫婦の共有財産」と捉えられ、離婚時に財産分与の対象になります。こうしたことから、その財産が独身時代のものなのか、婚姻中に築かれたものなのかで争いになるケースが多くあります。

契約結婚では離婚時に財産分与の対象となる範囲を定めておくことも可能。つまり、離婚時の争いを未然に防ぐこともできるのです。

海外のセレブなどは結婚前に契約を交わすケースが多いのですが、その理由として大きいのは、夫婦間の財産に関する取り決めができるからだと考えられます。

契約結婚のデメリット

契約結婚には、以下のようなデメリットもあります。

(1)契約結婚に抵抗がある人もいる

契約結婚のデメリットとしては、結婚後の生活を「契約」という形で縛ることに抵抗がある人もいる点でしょう。

当人同士は抵抗がなくても、親族や周りの目が気になる場合もあるかもしれませんね。

(2)契約の締結時にトラブルになる可能性がある

結婚前から離婚を前提に取り決めをしたり、浮気することを想定して慰謝料を決めたりすることにためらいを感じる人も多いのではないでしょうか。

結果として、婚前契約の締結を持ち出すことにより、カップルの関係に亀裂が入る可能性もないとは言えません。

▶次のページでは、契約結婚に必要な「婚前契約書」の作成方法をご紹介します。

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