【File31】“イイ女”に憧れた結果、大失敗した話
今振り返れば「イタいな、自分!」と思うけれど、あの時は全力だった恋愛。そんな“イタい恋の思い出”は誰にでもあるものですよね。今では恋の達人である恋愛コラムニストに過去のイタい恋を振り返ってもらい、そこから得た教訓を紹介してもらう連載です。今回はモテコンサル勝倉さんのイタい恋。
こんにちは! モテコンサル勝倉です。
私は、今でこそ恋愛コンサルや、マッチングサービスや結婚相談所の運営を通して、お客様に恋活・婚活を成功させるためのアドバイスを差し上げているのですが……。
ここに行き着くまでには、涙なしには語れない恋の苦労がありましたっっ!!
今日は、私の苦くてイタい思い出のひとつをお話しできればと思います。ぜひ参考にしていただいて、皆さんは同じ過ちをしないでいただければ嬉しいです(泣)!
留学先でイキり倒して返り討ちを食らう
私は恋愛が遅咲きで、20歳の時に初の彼氏ができたくらいの奥手でした。しかし、恋愛への関心は昔から並々ならぬものがあり、幼稚園の時から色恋沙汰が大好きだったマセガキタイプ。
そんな女子が大人になって、彼氏ができ、一度リアルな「恋」や「男」の味を知った日には……。
お察しの通り、それらに夢中になってしまうのですね。
当時は「小悪魔」的な女性像が大流行していて、「奔放に恋を楽しみ、男と気軽にベッドインし、でも付き合うことにはこだわらず、蝶々のように気ままな女性♡」が「カッコいい」と一部で支持されていました。今思えば、要は、大した意味もなく簡単に寝る女ってことなんですけどね……。
私も例に漏れず、そんな奔放な女像に憧れてしまい……。自分の魅力で男を翻弄し、鮮やかにラブ・アフェアを楽しむ女性になりたい! と願っていたところ、イギリスに半年間留学する機会が訪れました。
これはチャンス! どうせ半年間しかいないんだし、思いっきり男遊びできるじゃーん!!! と、大した経験も無い恋愛初心者のくせに、「小悪魔」ノウハウを頭に詰め込んで、意気揚々とイギリスに出発。
勉強もそっちのけで、クラブ遊びにパブでの飲みに……と遊び歩いておりました。
そうこうしてると、うら若きアジアンガールってこともあって、物好きなイギリス人やら同じく留学できている外国人やらから、お声がかかるのですね。
「ふん、まあ、そこまで言うならいいんじゃない? こっちも遊びのつもりだし〜。こちとら自由で奔放な小悪魔なんだからね!!」とイキりながら、とある英語教師とそういう仲になりました。
最初はまあ、お互い物珍しさに燃え上がり、楽しくしていましたよ。彼らの愛情表現というか、日常的にウィンクをしたりロマンティックな言葉をくれたりするとこなんか、とっても新鮮だったしね。
でもそんな甘い日々も束の間、徐々に彼からの連絡が間遠に……。
「そんなシリアスなリレーションシップじゃなかっただろ?」と言われ、「そんなん分かってるし、そのつもりじゃなかったよ」と返しつつ……。でも、ちょろい私は、言葉とはウラハラに完全に気持ちが入っちゃってて、泣くわ喚くわの大立ち回り。
「気まぐれにカラダを許しても、付き合うことにはこだわらない、奔放なオンナ」なんて、どこにもいなかった。いたのは、遊びのつもりが割り切れず、みっともなく愛情を求めてすがる女……。
恋愛本で頭でっかちになって膨らんだ自己イメージと、現実の自分の差に愕然としたのを覚えています。
あまりにつらすぎて、突発的にエディンバラ行きの列車に乗車。窓の外を眺めながら宇多田ヒカルの『Play A Love Song』を聞いて4時間も涙するなど、なかなかキマっていましたね。
イタい恋から得た教訓「恋愛初心者は無理して割り切りの恋をするな」
思ったのは、「割り切り」なんて、恋愛初心者には無理だってこと。「本当のイイ女は自信があるから、付き合う前でもベッドインする」みたいなことは、今でも一部で言われるけど……。「イイ女」神話に憧れて、無理にイイ女になろうとして、慣れないことはしなくてもイイんじゃない? と思いますね。
無理をしても、昔の私のように傷ついてしまう。私も、本当に自由に男遊びができるようになったのは、一度離婚も経験して、いろんな男性との修行を積んだ25歳以降だったなあ〜。
恋愛に慣れてない人は特に、ちゃんとお付き合いして、大切にしてくれる男性にカラダを許すほうが、傷つかないし幸せだと思います。自分が傷ついたからこそ、皆さんには、ハッピーな恋愛をしてほしいんです。
どうか、私のように頭でっかちになって、背伸びしてイキって大コケするような過ちはしないようにしてくださいね♡
(文・モテコンサル勝倉、イラスト・菜々子)
※この記事は2021年12月26日に公開されたものです