【難読】“のぐれ”ってなに? 「野暮」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「野暮」の読み方です。
“のぐれ”って読むのかな? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「野暮」の読み方は?
「野」は“の”、“や”、「暮」は夕暮、暮らしと読むので“くれ”や“く”という読み方は知っている人も多いですよね。
しかし、この二つを合わせて“のくれ”、“やぐれ”とは読まないんです。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“やぼ”と読みます。
「野暮」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「野暮」の意味は以下のように解説されています。
やぼ【野暮】
[名・形動]《語源未詳。「野暮」は当て字》
1 人情の機微に通じないこと。わからず屋で融通のきかないこと。また、その人やさま。無粋 (ぶすい) 。「―を言わずに金を貸してやれ」「聞くだけ―だ」⇔粋 (いき) 。2 言動や趣味などが、洗練されていないこと。無風流なこと。また、その人やさま。無骨。「―なかっこうをする」⇔粋 (いき) 。
3 遊里の事情に通じないこと。また、その人や、そのさま。
「―はいやなり。中ぐらゐなる客はあはず」〈浮・一代女・二〉
人の気持ちの機微に通じていないこと、洗練されていないことといった意味合いの言葉です。「野暮ったい」や「野暮用」という言葉は馴染みがあるのではないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「野暮」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。言ったことや聞いたことはあっても、漢字はあまり意識していなかった言葉かもしれません。
耳馴染みのある言葉も、改めて調べてみると意外な漢字が使われているのを知れますね。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年12月07日に公開されたものです