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「若輩者」の意味と読み方は? 使い方や類語を解説(例文つき)

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「若輩者」の類語と言い換え(例文つき)

「若輩者」と似たような意味を持つ類義語を紹介します。

「駆け出し」

 

物事を始めたばかりで未熟な人のこと。「駈け出し」とも書きます。

年齢に関係なく使うことができます。キャリアのある先輩が、新人を紹介する時にも使えます。

例文

・デザイナーと言われましても、まだほんの駆け出しです。

「新米」

物事に不慣れで未熟な人のこと。「新前(しんまえ)」も同じ意味です。

キャリアが浅い場合によく使われるので、年齢に関係なく、40歳でも50歳でも「新米教師」や「新米公務員」という表現は可能です。

例文

・脱サラでの起業ですから、経営者としては新米です。

「卵」

まだ一人前になっていない人。未熟者のこと。

「医者の卵」「弁護士の卵」など、その道で勉強中の人が使います。第三者が「彼は医者の卵だ」と使うこともできます。

例文

・私は現在、音大に通っており、音楽家のです。

「青二才(あおにさい)」

歳が若く、経験の乏しい人のこと。「二才」とは「二才魚」に由来します。

「若輩者」同様、自分を謙遜する時、他人をさげすむ時、両方で使われます。

古い小説やドラマなどで聞くことがある「青二才め!」は、激しい侮蔑を示す言葉です。

例文

・私のような青二才には、本当にありがたいお言葉です。

「浅学非才の身(せんがくひさいのみ)」

学問が浅く、才能が乏しいこと。自分でへりくだっていう言葉です。「非才」は「菲才」とも書きます。年齢に関係なく使えます。

例文

浅学非才の身、せっかくのご縁に感謝いたしつつ、誠心誠意務めてまいります。

言い換え表現を使いこなして、無理のないコミュニケーションを

会合に出席するとあいさつなどでよく聞くものの、いざ自分が使う場面を想定すると、タイミングや場面が意外と難しいのが「若輩者」という言葉です。

迷った場合には、無理に使わず、類義語などによる言い換え表現を工夫しましょう。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

※この記事は2021年10月20日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師) (ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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