【難読】“しばめる”じゃない! 「縛める」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「縛める」の読み方です。
“しばめる”じゃない? なんて思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「縛める」の読み方は?
「縛」は束縛、呪縛と読むので、“ばく”という読み方は知っている人も多いでしょう。
“しばる”とも読みますが、その場合の送り仮名は「る」になります。
では、送り仮名の「める」をつけてなんと読むのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“いましめる”と読みます。
「縛める」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「縛める」の意味は以下のように解説されています。
いまし・める【戒める/×誡める/▽警める/▽縛める】
[動マ下一][文]いまし・む[マ下二]
1 まちがいをしないように前もって注意する。教えさとす。「気を緩めないよう―・める」2 してはいけないと命ずる。禁止する。「肉食を―・める」
3 同じ過ちを犯さないようにしかる。「嘘をついた子供を―・める」
4 警戒する。
「町々を―・めて歩く巡査の靴音」〈藤村・新生〉5 (縛める)自由がきかないようにしばる。「盗人を荒縄で―・める」
6 忌み嫌う。
「人の―・むる五月 (さつき) は去 (い) ぬ」〈宇津保・藤原の君〉
自由がきかないようにしばる、という意味合いで使う言葉になります。
“いましめる”と聞くと「戒める」や「誡める」をイメージしがちですが、「縛める」とも書くんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「縛める」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「縛める」の読み方はわからなくても、漢字からなんとなく意味を想像できたかもしれないですね。
同じ読み方をするのに、意味や使われている漢字が違う言葉がいくつもあって、改めて日本語の複雑さを感じます。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年09月29日に公開されたものです