お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「ご武運を祈る」とは? 本来の意味と注意点(例文付き)

松岡友子(コミュニケーションマナーアドバイザー)

相手にエールを送りたい時に使える言葉は?

では、相手を励ましたい、エールを送りたいという気持ちの時、どのような言葉があるでしょうか。

例えば、災害現場に向かう救助隊やエベレスト登頂を目指す登山隊など、現代において危険な任務へ臨む方たちには、以下のような声掛けが適切です。

・危険なことも多いでしょうから、どうぞくれぐれもお気をつけて。

・天候に恵まれますように。どうぞ道中ご無事で。

また、就活やプレゼンという大きな舞台へ挑む人に掛ける言葉としては、以下のような例が挙げられます。

・応援しています。

・一生懸命準備していたのですから、きっと大丈夫!

・自分を信じて!

・きっと成功すると信じています。

・堂々と胸を張って行ってらっしゃい!

・吉報をお待ちしております。

あなたが思うシンプルかつ素直な表現で十分ではないでしょうか。

これらの言葉に、「頑張ってください」という言葉に添えると、より気持ちが伝わるでしょう。

「ご武運を」は今後の使われ方に期待したい言葉

映画やアニメで使われる言葉の影響はとても大きく、私たちをその世界観に誘ってくれます。

その言葉を、現代の私たちが同じように感じるシチュエーションに置き換えて、古き良き時代の言葉をよみがえらせる効果があることも事実です。

ですが、そこで使われる言葉を「はやっているから」「かっこいいから」といって、安易に現代の日常生活へ持ち込むことには、無理が生じる場合もあります。相手にも誤解を与えかねません。

もちろん、言葉は生き物で変化していきますから、いずれ「ご武運を」が「必勝祈願」のように、現代でも違和感なく使われるようになっていくかもしれません。

今後の使われ方に注目していきたい言葉の1つです。

(松岡友子)

関連する記事をチェック

「お大事に」はどう使う? 意味や例文・言い換え表現を解説

※画像はイメージです

※この記事は2021年07月29日に公開されたものです

松岡友子(コミュニケーションマナーアドバイザー)

マニエール・トモ代表。コミュニケーションマナーアドバイザー®。
駒沢女子大学・戸板女子短期大学 非常勤講師。
早稲田大学卒業後、ANA国際線客室乗務員およびチーフパーサーとして乗務。
退職後、エアラインスクール講師などを経て2007年より研修講師として活躍する。
日本語教師、NLPプラクティショナーやTAカウンセラー、ハラスメント防止コンサルタントなどの資格を活かし、ビジネスマナーからセルフマネジメントまで幅広く研修、講演を行う。
現在、横浜市立大学大学院にて女性学を研究中。

著書『誰とでも仲良くなれる敬語の使い方』(明日香出版社)

この著者の記事一覧 

SHARE