【難読】“まつぎょ”じゃありません! 「松魚」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「松魚」の読み方です。
“まつぎょ”? “まつうお”? いやいや、どんな魚? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「松魚」の読み方は?
「松魚」は、「魚」という字がついているように、ある魚を表す言葉になります。
刺身やたたきなどで食べる馴染みがある魚なのですが、なんと読むかわかりますか?
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“かつお”と読みます。
「松魚」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「松魚」の意味は以下のように解説されています。
かつお〔かつを〕【×鰹/▽堅▽魚/松=魚】
サバ科の海水魚。全長約1メートル。体は紡錘形。背部は暗青紫色、腹部は銀白色で、死後に青黒色の縦縞が現れる。世界の温・熱帯海に分布し、季節的に回遊。日本にはふつう3~4月に南岸に近づき、5~6月に黒潮に乗って北上、7~8月に三陸沖に達し、秋には南下。さお釣り漁法で漁獲し、たたきとして賞味するほか、煮物・かつお節・缶詰などに利用。《季 夏》「出刃の背を叩く拳 (こぶし) や―切る/たかし」
「鰹」と書くのはよく目にしますが、「松魚」とも書くんですね。
「松魚」と書くのは、鰹節が松の節に似ていることが由来だそうです。
ちなみに「鰹」と書くのは、傷みやすく、鎌倉時代以前は生で食べることができないため、干して堅くしていたことからきているそうですよ。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「松魚」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「松魚」で“かつお”と読むなんて、なかなか想像できないですが、由来を知ると「なるほど」となりませんか。
普段、使うことはないかもしれませんが、由来も一緒に豆知識として覚えておくと、話のネタになりますね。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年07月28日に公開されたものです