【心理学】ステレオタイプはなぜ起こる? 意味や具体例を紹介
ステレオタイプのメリット
人とコミュニケーションをする際に、いきなり相手を深く理解することは困難でしょう。その点、ステレオタイプがあることは、相手を知る手掛かりにもなります。
好意的なステレオタイプは会話のきっかけになり、コミュニケーションを円滑にするというメリットもあります。
また、赤ちゃんは突然泣き出すもの、高齢者は判断や動作に時間がかかるもの、といったステレオタイプの認知があることは、瞬時に適切な判断をするのに役立つでしょう。
ステレオタイプのデメリット
ステレオタイプは属性によって画一化したイメージで理解するため、個人の特性を正しく理解しにくいというデメリットがあります。
例えば、血液型A型の人には几帳面というステレオタイプがありますが、もちろんA型の人が必ず几帳面というわけではありません。ステレオタイプに当てはめてばかりでは、対人認知の歪みが生じやすいといえます。
なお、仮に几帳面ではないA型の人に出会ったとしても、ステレオタイプの認識は更新されにくいという特徴があります。
また、否定的な感情とステレオタイプが結びつくと、偏見や差別をつくり出すことにもなりかねません。