シナジーとは何? 意味やメリットを簡単に解説
シナジー効果はなぜ重要? メリットを解説
近年、シナジー効果を狙って事業を改革したり、他分野の企業と提携したりする企業が増えています。なぜ、そんなにもシナジーは重要視されているのでしょうか。
ここからは、シナジー効果から得られるメリットについて解説していきます。
(1)コストを削減できる
企業の利益を高めるためには、コストの削減が欠かせません。どんなに売り上げを伸ばしても、コストが高いと損失が増えてしまうためです。
そのため、コスト削減のシナジーを狙って企業提携や、事業部連携が行われることがあります。重複している事業内容を統一することで、無駄を省くことが狙いです。
例えば、流通経路や顧客が共通している2つの企業があったとします。そこで企業提携を行い、物流ルートを統合することで、無駄な経費を削減する効果が期待できます。
また、商品の生産数を大量に増やすとなると、その分管理費用が莫大になるでしょう。そこで2つの企業が協力し合い、倉庫を増やすことで、管理コストの削減が可能になります。そのようなシナジー効果を狙って業務提携する企業も多いようです。
(2)生産性を上げられる
シナジー効果は企業間、事業部間の提携のみならず、個人での協力によっても生み出されます。
個人間で協力し合う場合には、生産性アップのシナジーが期待できます。具体的な例としては、業務を効率良くこなせるようになる、社員のモチベーションが上がるなどが挙げられます。
例えば、1人では時間がかかってしまう業務も、2人以上で協力して行えば、スピーディーにこなすことが可能です。
また、ライバルが現れると、「自分も頑張ろう」と互いに刺激を受けるので、自然と社員のモチベーションが上がります。
モチベーションが上がれば、社員の作業効率も上がり、結果として企業の生産性を上げることにつながります。
作業の効率化や社員のモチベーションアップは、企業が成長していく上で欠かせないもの。そのため多くの企業は、社内でのシナジー効果も重要視しています。
(3)知識やノウハウを共有できる
知識やノウハウを共有できるメリットも、シナジー効果が重要視される理由の1つ。
複数の企業が提携し、協力し合うことで、販売に関する知識や生産技術のノウハウを共有できます。お互いに持っていない情報を共有し合えば、より効率良く事業を運営できたり、利益をアップさせたりできるでしょう。
また、過去に経験のない新しいプロジェクトを始める際は、どうしても知識やノウハウが不足してしまうもの。そこで、知りたい知識、ノウハウを持っている企業と提携することで、スピーディーに事業に着手することができます。
(4)顧客を増やせる
企業提携によるシナジー効果は、顧客を増やせることも大きなメリットの1つ。
例えば、アメリカからの顧客が多い企業と、アジアからの顧客が多い企業が業務提携を行うと、アメリカ、アジアの両方の国から顧客を獲得できます。
また、事業の拡大や新事業を立ち上げる際は、特に顧客の獲得に苦戦することでしょう。しかし、他企業と提携すれば、相手先の企業と顧客を共有でき、結果的に自社の新規顧客を効率よく増やすことにつながります。
このようなことから、2つ以上の企業で提携することには、1つの事業の顧客数を増やすシナジー効果が期待されています。
「シナジー」を理解して仕事でのやりとりをスムーズに
外来語がビジネスで多く取り入れられている今、いつ知らない単語にするか分かりません。
「シナジー」という単語も、会社の経営会議や、取引先とのコミュニケーションなどで登場する可能性があるでしょう。
そのため、単語の意味を知らないと、仕事に支障をきたしてしまうこともあるはず。
普段はあまり使わなかったとしても、いざという時のために知識を身につけておきましょう。
(上色ゆるり)
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※この記事は2021年06月23日に公開されたものです