「汎用性」の読み方や意味とは? 「凡庸性」との違いも一緒に解説
「汎用性」の類語表現
「汎用性」には似た意味を持つ表現がいくつかありますので、一緒に覚えておきましょう。代表例をご紹介します。
「万能性」と「汎用性」
「万能性」には、以下のような意味があります。
ばんのうせい【万能性】
あらゆる物事に対応・処置できること。万能であること。またはその程度の度合い。(『実用日本語表現辞典』)
「汎用性」は活用の幅が広いことを意味しますが、何にでも活用できる訳ではありません。一方「万能性」は「汎用性」よりさらに活用しやすく、何にでも使える性質のことです。
「多機能」と「汎用性」
「多機能」には、以下のような意味があります。
たきのう【多機能】
機能が多いこと。道具や設備などが、さまざまな働きを備えていること。(『デジタル大辞泉』小学館)
「多機能」は、その製品や物自体にたくさんの機能があることです。「汎用性」とは材料などをさまざまな用途に使えることを指しており、その物自体に機能があるとは限りません。
「多目的」と「汎用性」
「多目的」の意味は下記の通りです。
たもくてき【多目的】
同時に種々の目的を持っていること。また、そのさま。(『デジタル大辞泉』小学館)
例えば「この素材は汎用性が高い」は、「この素材は多目的に使える」とほぼ同じ意味です。同時にさまざまな目的を持っており幅広く使用できるという点で、「多目的」は「汎用性」と似たような状況で使える、類義語の1つといえます。
「多様性」と「汎用性」
「多様性」には、以下のような意味があります。
たようせい【多様性】
いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。(『デジタル大辞泉』小学館)
「多様性」は、その物自体にたくさんの種類があることですが、汎用性は1つの物をたくさんの用途に使えることを指します。類義語ですが、少しニュアンスが異なる点に注意して使いましょう。