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【No.9】愛とこだわりが詰まった、コスメキッチンPRの場合

#私たちのしごとバッグ

太田 冴

いつも輝くあの人は、仕事でどんなバッグを使っているんだろう? バッグとその中身は、仕事への姿勢や価値観を映す鏡。企業で働くマイナビウーマン世代の女性をインタビューし、彼女たちの仕事バッグをのぞく連載です。

取材・文:太田冴
撮影:洞澤佐智子
編集:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部

「普段から使っているバッグ、本当にそのまま持って来ちゃいました。大丈夫ですかね……?」

そう遠慮がちに話しながらバッグの中身を見せてくれたのは、オーガニックコスメを多数取り扱うCosme KitchenのPR・渡邊周子さん。普段からたくさんの商品に触れ合う仕事だからこそ、ひとつひとつのセレクトには格別のこだわりがあるようだ。

「私、Cosme Kitchenが本当に大好きなんです。好きすぎて、1度別の仕事をしてから、また戻ってきたぐらい。自分が心から好きだと思える商品をお客様に紹介できるPRの仕事は、本当にやりがいがあります

その言葉通り、バッグの中身はCosme Kitchenで取り扱っている商品で溢れている。「これはどこの?」「どうしてこれを?」と深掘りすると、出るわ出るわ、愛とリコメンドの言葉たち。PRである渡邊さんが本気でおすすめするこだわりアイテムとその深い理由を、余すところなく語ってもらった。

渡邊周子さん(27歳)
アパレル販売職からCosme Kitchenに転職。京都の店舗で1年間勤務した後、インテリア関係の職業へ。その後、Cosme Kitchen OMOTESANDO店のオープンと同時に復職。店舗勤務を経て、現在はPRとして活躍中。

「Cosme Kitchenのお客様は、とても個性的で面白い方が多いんです。店舗で大好きなコスメに囲まれながら、お客様とたくさんのお話をするのはとにかく楽しかった。PRになりお客様との距離は少し遠くなりましたが、大好きだと思えるコスメの魅力をお伝えできるやりがいを感じています

現在は、コロナ禍で店舗に足を運べない人から好評のインスタライブの配信や、メディア対応、年2回発行のムック本製作などを担当している。

そんな彼女が使っているバッグは、MAISON SPECIALのもの。AirPodsが入るポーチと財布、そしてバッグ本体の3つが連なる収納力抜群のバッグだ。その機能性はもちろんのこと、彼女のこだわりは素材にあった。

「ヴィーガンレザーで作られているんです。私自身、1年ほど前から動物性食品を一切摂らないヴィーガンの食生活をしているので、持つものにもこだわりたかった。買い物は“投票”。心から支持したいと思えるものを、選び抜いて買うようにしています

プライベートでも変わらず持ち歩いているというこのバッグは、PRとして働く渡邊さんの身軽さと柔軟さも体現している。

「たくさんのブランドの商品を取り扱っているので、仕事に必要な資料は日々変わります。ブランドの商品やインスタライブに必要な機材を持ち歩くこともあるので、それらはサブのトートバッグに収納。このヴィーガンレザーのバッグは両手が空きますし、ちょっとランチに外出、という時には財布とスマホだけ持って出かけることも多いです」

●バッグの中身

1 PR用資料
2 手帳
3 Cosme Kitchenサスティナポーチ(ペンケース)
4 to/oneのノベルティライト付きミラー兼充電器
5 Cosme Kitchenサスティナポーチ(コスメポーチ)
6 TEJAKURAの塩
7 無印良品のカードケース
8 鍵
9 DR.BRONNER‘Sのハンドサニタイザー
10 iPhoneの充電コード
11 Hender Schemeの名刺入れ
12 stojoのマイタンブラー
13 EARTH FRIENDLYのマイカラトリー
14 iPhone 11 pro。ケースはTIDAL GREENのもの。
15 香りものセット(Maison Louis Marie No.4 ボワ ドゥ バランクール、Dianeボヌール オーガニック アロマリフレッシュ マスクスプレー、H THINK CBD リペアロールオン クリアリング パロサント、SHIGETA ブレンドエッセンシャルオイル ボディー・マインド・スピリット、DAMDAM パフュームオイル BALANCE)

たくさんのアイテムが詰まったバッグの中で一際目立つのは、“香りもの”の多さだ。香水、マスクスプレーに加えて、アロマオイルを3つ持ち歩いている。デスク周りには、さらにたくさんの香りものが常備されているという。

「コロナ禍で気付かぬうちにストレスが溜まるようになってしまったのか、以前よりも気持ちのムラを感じるようになったんです。揺らぎやすくなったというか。そこで頼りになったのが“香り”でした

「インスタライブで人前に出る時など緊張する場面も多いのですが、そんな時はアロマオイルを手のひらに1、2滴。手に伸ばしてから首のあたりにつけるとマスク越しでも良い香りが入ってきますし、呼吸も楽になるんです。

特にSHIGETAの“ボディー・マインド・スピリット”という香りは大好きで、絶対に手放せません

少しの揺らぎや不調も放置せず、ケアをする。自分の心と体に丁寧に向き合うその姿勢が、持ち物から伝わってきた。

自分を癒すためのアイテムは香りものだけではない。なんと「塩」も持ち歩いているらしい。

「バリ島の強い日差しのみで乾燥させた海塩。自然の条件が整った時だけしか形作られない、ピラミッド型の結晶をしているんです」

試しに1粒いただくと、カリッとした舌触りが心地よく、ちょうどいいしょっぱさが疲れた身体に染み込んでくるのがわかる。

「ギフトでいただいたものなのですが、なんとなく疲れている時や空気が澱んでいる時、チームのメンバーに“よし、まずは塩でも食べよっか”と配ったりしています。塩分が少し身体に入るだけでリフレッシュになるし、なんとなく気持ちが軽くなるんです。これからの季節は、熱中症予防にもなりますね」

アロマオイルも塩も「どうぞ香ってみてください」「1粒どうですか?」と勧めてくれる渡邊さん。お気に入りのアイテムの良さを伝えたい、というその姿勢は、まさにPRという仕事そのものだ。渡邊さんの持っているものが、どれも本当に欲しくなってきてしまう。

トートバッグの中には、毎日持ち歩いているというタンブラーとカラトリーセットが。カフェに行くときや社員食堂で食事をする時など、登場する頻度は高いという。環境に配慮した生活を送るようになったのは、Cosme Kitchenで働きだしたことが影響しているそうだ。

「このお仕事をしていると、たくさんのオーガニックコスメブランドのストーリーを聞きます。地球環境や動物たちに配慮した製品づくりをしている方々の想いに触れるにつれ、自然と『まず自分にできることはなんだろう』と考えるようになりました。

コスメって、実はとても環境負荷の高いもの。Cosme Kitchenでは容器回収などにも取り組んでいますが、個人的な暮らしの中でも、少しでもできることはやっていきたい。少々面倒に思えることも、やってみると生活の中に工夫が生まれて、意外に楽しいんですよ」

ヴィーガンの食生活も、無理なく続けている。

「何もストイックにやることが全てじゃないと思っています。今は美味しいヴィーガンレストランも増えて、楽しみながら続けられています。ヴィーガンになってから気づいたのですが、私の身体には植物性の食品が合っているみたい。身体が軽くなって、肌も荒れにくくなりました。

実は、はじめにヴィーガンに興味を持ったのは、私の周りで一番綺麗だなと感じる友人がヴィーガンだったからなんです。不純な動機かもしれませんが(笑)。もしかしたら美しさってそういうところから表れるのかもしれませんね」

「ナチュラル&オーガニック」の生き生きとした生命力から、自分の身体や心をケアする楽しさを知る。そんなCosme Kitchenのフィロソフィーを体現している渡邊さんは、とっても美しい。私も、家に帰ったら体と心に向き合おう、ケアしよう。そんなエネルギーをもらえる時間だった。

※この記事は2021年06月07日に公開されたものです

太田 冴

ライター/平成元年生まれ。舞台、韓国ドラマ、俳優、アイドルグループ、コスメなどを幅広く愛する雑食オタク。ジェンダー・ダイバーシティマネジメント・メンタルヘルスなどの社会問題にも関心あり。30歳で大学院に入学し、学び直しをしました。

●note:https://note.com/sae8320

●Twitter:https://twitter.com/sae8320

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