「辟易する」の「辟易」って? 意味や使い方を解説(例文付き)
小説などで使われる「辟易する」という文章。マイナスな印象がありますが、辟易とはどんなニュアンスで使われているのでしょうか。意味や使い方、読み方や類語を例文つきで解説します。
「辟易する」という言葉の意味を知っていますか?
小説などで見たことがあるという人もいるかもしれません。
実際の生活においては、あまり頻繁に使われる言葉でもないので、その意味が分からないという人も少なくないでしょう。
言葉の引き出しを増やしておいて損はありません。これを機に、「辟易」の意味や使い方をマスターしてみましょう。
目次
「辟易(へきえき)」の言葉の意味とは
辞書によると、「辟易」には以下のような意味があります。
へきえき【辟易】
(1)驚き怖れて立ち退くこと。
(2)勢いに押されてしりごみすること。たじろぐこと。
(3)閉口すること。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)
ちなみに「辟易」の「辟」は避ける、「易」は変えるという意味があります。
「辟易」の語源は中国の歴史書である「史記」に登場する 「路を辟けて所をかえる」にあるとされています。
「路を辟けて所をかえる」とは、「相手を恐れて道を立ち退くこと」や「怖がり逃げること」を指す言葉。この意味が上記の(1)に含まれていることが分かります。
その意味が日本では独自に変化していき、尻込みしたり相手の言動に嫌気が差したりした時などに「辟易する」と用いられるようになりました。