【難読】なんと読む? 「有体」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「有体」の読み方です。
“ゆうたい”って読むの? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「有体」の読み方は?
「有」という漢字は、“ゆう”、“あり”と読むことが多いですよね。「体」は、“たい”という読み方が多いですが、“てい”とも読みますね。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ありてい”と読みます。
「有体」の意味と使い方
『精選版 日本国語大辞典』によれば、「有体」の意味は以下のように解説されています。
あり‐てい【有体】
〘名〙 (形動)
1 物事の状態。ありよう。〔日葡辞書(1603‐04)〕2 ありのままであること。偽りや飾りのないさま。ありよう。
※玉塵抄(1563)三七「素はかざらぬありていなことぞ」
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六八「有体(アリテイ)に申すから其手を放して下さい」3 ありきたりのこと。ありふれたこと。とおりいっぺんなこと。
※浮世草子・西鶴置土産(1693)二「ばばさま爰(ここ)を通りますと有躰(アリテイ)の礼義をのべて」
ビジネスシーンなどで、ありのまま、本音は、といった意味で使うことが多いようです。最近では「有り体」と書くことも多いようですが、「有体」と書いてある際に、“ゆうたい”とは読まないよう、気をつけたいところですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「有体」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。普段、馴染みのない言葉だからこそ、いざというときにきちんと使いたいですよね。
漢字自体は普段からよく目にするものですが、組み合わせと用途によって、読み方が難しくなりますね。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年05月20日に公開されたものです