【難読】“てんじゃおに”? 「天邪鬼」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「天邪鬼」の読み方です。
妖怪の名前なのかな? なんて思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「天邪鬼」の読み方は?
「天」は、“てん”か“あま”と読むことが多いですよね。「邪」は、邪魔、邪道と読むので、“じゃ”、「鬼」は、“おに”、“き”という読み方を覚えている人が多いのではないでしょうか。
しかし、この三つを合わせても、“てんじゃおに”、“あまじゃき”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“あまのじゃく”と読みます。
「天邪鬼」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「天邪鬼」の意味は以下のように解説されています。
あま‐の‐じゃく【天の邪▽鬼】
《2が原義》1 わざと人に逆らう言動をする人。つむじまがり。ひねくれ者。
2 民間説話に出てくる悪い鬼。物まねがうまく、他人の心を探るのに長じる。あまんじゃく。
3 毘沙門天 (びしゃもんてん) の鎧 (よろい) の腹の辺りにある鬼の面。また仏像で、仁王などの仏法守護神に踏みつけられている小鬼。
つまり、人にわざと逆らうような言動をすること、という意味合いですね。
「天邪鬼」という言葉は、民話に出てくる、悪い心を持ち、わざと人と反対の行動をして喜んでいた、嫌われ者の鬼(妖怪)からきているそうです。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「天邪鬼」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。普段、何気なく使っている言葉も、漢字になると自信を持って読めないものもありますよね。
聞き馴染みがある言葉も改めて調べてみると、意外な漢字の組み合わせでできていることを知れますね!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年04月07日に公開されたものです