「拙宅」の意味は? 使い方や類語・対義語を解説
「拙宅」の間違った使い方・注意点
敬語表現は、使い方を間違えると相手に不快感を与えてしまうことがあります。間違った意味で使ってしまうと、失礼になることもあるでしょう。
「拙宅」は「自分の家」を謙譲語で表現した言葉ですが、使い方を間違える人も多いので注意が必要です。
相手の家を指す言葉ではない
「相手の家」を指す言葉として使うのは間違った表現です。
「○○さんの拙宅はどちらでしょうか?」「○○さんの拙宅に呼ばれた」といった使い方はしないように注意してください。「拙宅」は「自分の家をへりくだって表現した言葉」であるため、相手の家を「拙宅」と呼ぶのは失礼にあたります。
「自分の家」を指す時のみ、使うようにしましょう。
男女関係なく使える
武士や男性が使った「拙者」という言葉と同じように、「拙宅」も男性が使う言葉であるといったイメージを持つ人も多いでしょう。
そんな言葉のイメージがあるため、使いにくいと感じる女性も多いようです。
しかし、「拙宅」は男性のみが使える言葉ではなく、男女関係なく使うことが可能です。覚えておきましょう。
言葉の響きが「男性っぽい」「堅苦しい」という理由で使いにくいと感じる場合は「小宅(しょうたく)」という言葉を使っても問題ありません。
「拙宅」とほぼ同じニュアンスの言葉なので、こちらも覚えておくと便利でしょう。
同僚や部下にはあまり使わない
先ほど目上の人に謙遜して使う言葉だと紹介した通り、同僚や部下に対して使うには少々違和感があります。
そんな時は、「我が家」「自宅」「私宅」など少しカジュアルな表現を用いるといいでしょう。