共感力とは? 共感力が高い人の特徴と共感力の鍛え方【診断付】
共感力の長所と短所
現代における円滑なコミュニケーションに必須とも言える共感力。しかし、高すぎることの弊害もあります。
ここからは、共感力の“長所=メリット”と“短所=デメリット”に目を向けていきましょう。
共感力があることのメリット
ちょうどいい共感力は、あなたにさまざまなメリットをもたらします。具体的にどんなポイントがあるのでしょうか。
(1)組織のハブになれる
気持ちを察することができる共感力のある人。「この人はこう考えていて、あの人はこんな意見を持っている」と、組織に属する人の特性と相関図を把握するのが得意です。
空気を読めるタイプで、人と人をつなぐハブ役になります。つまり、貴重なバランサー。組織における重要人物となるでしょう。
(2)モテる
共感できる人は、モテます。なぜなら、自分の話を聞いてくれて、気持ちに寄り添ってくれる存在は何よりも心地良いから。
また、性別の垣根を越え、相手の気持ちを察する力を持っていることもポイントです。
共感力のある人は、気づくと誰かから思いを寄せられているかもしれません。
(3)営業の仕事に向いている
共感力が高い人は、営業の仕事に向いている人が多いです。
モノやサービスを売る営業の仕事は、一見口のうまさが物を言うように思えますが、“傾聴力”が重要です。相手が何に困って、何を求めているかを傾聴し、察することで、適格な提案ができるのです。
共感力の高い人は、相手の話を少し聞くだけで、その裏にある意図や本心を見抜くもの。そんな察しの良さに対し、クライアントは痒いところに手が届く心地良さを覚えるはずです。
共感力が高すぎるデメリット
共感力が高すぎることにはデメリットもあります。そんな“短所”の面も知っておきましょう。
(1)疲れやすい
人間の感情に振り回されることは、疲れます。人間関係の悩みにストレスを感じる人が多いのはその証拠。
感情の振れ幅が小さくても感じ取ってしまうのが、共感力の高い人。他人の気持ちに配慮しすぎたり、察しすぎたりして、疲弊しやすいデメリットがあります。
(2)ネガティブに引っ張られてしまう
ポジティブな気持ちよりも、ネガティブな感情の方が分かりやすく、共感力の高い人はそれをすぐに察してしまいます。
そのため、ネガティブな気持ちへの感情移入をしてしまうタイミングが多々あるでしょう。自分のこと以外に、他人のネガティブまで背負ってしまう注意点があります。
(3)依存されやすい
共感力の高い人の周りには人が集まります。気持ちを分かってくれる存在に頼りたくなるのは人間の性。それに応えていると、次第に依存へと変わっていく可能性があるので気をつけましょう。
気持ちに寄り添いすぎると、お互いに適切な距離感が分からなくなっていきます。他人の「苦しさ」や「悲しみ」を察知しても、踏み込みすぎないよう程良い距離を保つことは自分のためにも相手のためにもなるのです。