お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

正しいのは「時期尚早」「時期早尚」どっち? 意味や使い方を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「時期尚早」という言葉を知っていますか? 読み方や書き方を間違われやすい言葉でもありますが、正しい意味を知っていれば、そんなミスもなくなるはずですよ。今回はライティングコーチの前田めぐるさんに、「時期尚早」の意味や使い方、類語や対義語を教えてもらいました。

「時期尚早(じきしょうそう)」という言葉を聞いたことがありますか? 「事を実行するには、まだタイミングが早すぎる」という意味です。

よく使われる言葉ですが、「じきそうしょう」と読み間違えられたり、「時期早尚」や「時機尚早」と書き間違えられたりすることも多いようですね。

この機会に、改めて正しい意味や漢字、使い方を把握しておきましょう。

「時期尚早」とはどんな意味?

「時期尚早」とは、「時期」と「尚早」を組み合わせた熟語です。

辞書によれば、それぞれ次のような意味があります。

じき【時期】
何かをするとき。おり。期間。また季節。

しょうそう【尚早】
そのことをするにはまだ早すぎること。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)

「時期」とは、「何かをする時」、「尚早」とは、「そのことを行うには、まだ早すぎる」という意味です。

つまり、2つを組み合わせた「時期尚早」とは、「この(その)時期は、事を実行するにはまだ早すぎる」という意味です。

次ページ:「時期尚早」を使う上での注意点

SHARE