お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「お大事に」はどう使う? 意味や例文・言い換え表現を解説

松岡友子(コミュニケーションマナーアドバイザー)

「お大事に」を目上の人に使うのは避ける

「お大事に」は、「お大事になさってください」を短くした省略形です。

本当なら「お大事になさってください」と最後まで言うべきところを途中までしか言っていないということは、時には相手に対して失礼な印象を与えかねません。

そのため、目上の方へ「お大事に」と使用することは控えた方が無難でしょう。

日本語には、他にも省略形の言葉が多く存在します。例えば「ただいま」も「ただいま戻りました(帰りました)」を短く省略したものです。

これらの省略形は、一般的に使われていますので、一概に全てが失礼とは言えません。

ですが、やはり目上の方や取引先、改まった席などでは、きちんと敬意を表した言葉を使えるように、省略しない正しい言い方を知っておくことはとても大切です。

なお、「お大事にしてください」という言い方もありますが、目上の人に対しては「お大事になさってください」の方がより良いでしょう。

なぜなら、「なさる」は「する」の尊敬語で、「お大事にしてください」より「お大事になさってください」の方が、より丁寧で敬意が高い表現だといえるからです。

次ページ:「お大事に」を使う上でのポイント

SHARE