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「ミスリード」の意味とは? 使い方や例文・類語を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「ミスリード」の類語・言い換え表現

ここでは、「ミスリード」と同じような意味を持つ表現を紹介します。

「誤解させる」

「誤解」とは「意味を取り違えること」を意味する言葉で、「誤解させる」はその使役形です。

「誤解させる」だけでは、「ミスリード」のような「意図的」というニュアンスは含まれていません。

以下の例文のように、「わざと」という言葉を付け加えることで、意図的なニュアンスを含む言い回しになります。

例文

・彼はあの時、わざと誤解させるような言い方をした。

参考記事はこちら▼

「齟齬」の意味や使い方、「誤解」や「相違」との違いをあわせてチェック。

「誤認を誘う」

「誤認」とは「違うものをそうだと誤って認めること」を意味しています。

これも同じく、「誤認」だけでは「意図的」という意味は含まれません。「誘う」という言葉を組み合わせることで、意図的な要素が加わります。

例文

・テレビ番組のタイトルは、なぜ誤認を誘うようなものが多いのだろうか。

「惑わせる」

「惑わせる」とは、「分別を失わせる。まごつかせる」という意味です。

意図的な場合、意図しない場合、両方のケースで使えます。

例文

・あなたにそんなつもりがなくても、その煮え切らない態度が、彼女を惑わせるのです。

より確実に意味が伝わる表現を選ぼう

今回は、カタカナの「ミスリード」が「mislead(誤解・誤読を誘う)」から来ていること、英語の「misread(誤解・誤読する)」とは少しニュアンスが変わることを紹介しました。

伝える相手や場面にもよりますが、「誤解させる」「誤読を誘う」と日本語で述べる方が伝わりやすいことも多いものです。

カタカナ語を使う場合には、「日本語と比べてどちらが伝わるか?」を考えて使いましょう。

(前田めぐる)

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※画像はイメージです

※この記事は2021年02月17日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師) (ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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