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「先日」の範囲はいつまで? 使える期間や言い換え表現を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

ビジネスシーンで「先日」を使う際のポイント

ビジネスシーンで「先日」という言葉を使う時のポイントを解説します。

「この間」よりも「先日」の方が適している

辞書にもあるように、「先日」とは「この間」とも言い表され、日常会話ではよく「この間ね、こんなことがあったんですよ」などと使われます。

しかし、ビジネスシーンでは改まった表現をする方が一般的です。

「昨日(きのう)」より「昨日(さくじつ)」、「一昨日(おととい)」より「一昨日(いっさくじつ)」と呼ぶことが多いように、「この間」より「先日」の方が改まった感じになります。

相手や状況に合わせて臨機応変に使うこと

ビジネスシーンにおける日にちの表現は、臨機応変に考える必要があります。

例えば、取引先の人とプライベートでばったり出会ったとしましょう。そのことを後日話す時には、「先日は、思いがけないところでお会いしましたね」のように「先日」を使います。

特に他の人が同席している際には、相手のプライベートな行動が周知される伝え方はしない方が無難です。何月何日という具体的な日にちより、「先日」をうまく活用しましょう。

ただし、仕事の進行に関わる場面では、「先日」よりも「○日は」と言う方がベターです。

例えば「今月5日にお願いした件ですが」と伝えると、相手に対して時間の経過も意識してもらえるので、スムーズに事を運ぶのに役立つでしょう。

また、相手にはっきり思い出してもらいたい時には、具体的な日にちや場所を共に伝えると良いでしょう。

例えば、あるセミナーを受けて、講師にSNSで友達リクエストを送る時は「○月○日の○○セミナーを受講した者です」と具体的に伝えましょう。「先日お会いした者です」では、どこで会ったのか分かってもらえないことがあるためです。

このように、「先日」という言葉は、相手や状況に合わせて臨機応変に使うようにしましょう。

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