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「問題ございません」は正しい敬語? 使い方や例文・言い換え表現を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「問題ございません」は目上の人にも使えるのか?

「問題ございませんか?」のように質問する側でなく、回答する側として「問題ございません」を使う場合に、上から目線だと感じる人もいるかもしれません。

「問題ございません」は正しい敬語なので、基本的に目上の人に使っても良い言葉です。

しかし、転じて「よろしいです。結構です」という許可を表す意味でも使われるので、目上の人や得意先など、相手によっては上から目線だと捉えられることもあるでしょう。

そのため、「それでOKです」という意味を目上の人や得意先に伝えたい時は、「ご提案の通りでお願いいたします」「ご進行をよろしくお願いします」などの表現に変える方が無難でしょう。

それでも、相手の不安を払拭したい意図で、あえて「問題ございません」を使いたいと感じる場面があるかもしれません。

その場合には次のように肯定の一文や、前向きな意欲を表す一文を加えるのも方法です。

・「完璧です。何の問題もございません」
・「ぜひともお願いいたします。弊社としても全く問題ございません」

コミュニケーションでは、敬語の正誤だけでなく「その場面でどんな言葉が期待されているか」も考慮したいものです。

次ページ:「問題ございません」はビジネスシーンでどう使う?(例文付き)

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