「オーガズム」とは? 達する仕組みと上手にイクための練習方法
セックスでオーガニズムに達するという言葉がありますが、どんな感覚なのかピンとこない人も多いのでは? そこで産婦人科医・医学博士の宋美玄先生にオーガズムとは何なのか、達するための方法について伺ってみました。
セックスで「イク」ことを「オーガズムに達する」と言いますが、「その『イク』感覚がいまいちわからない」という女性は少なくありません。しかし、アダルトコンテンツなどでは、女優さんたちはみんなオーガズムに達しているように見えます。
オーガズムってどんなもの? イケない私はおかしいの? どうやったらオーガズムを得られるの?
そんな、セックスでイクことへの疑問を解説します。
目次
オーガズムって何?
そもそもオーガズム(オルガズム)とは、どんな状態のことを言うのでしょう。
オーガズムとは性反応のひとつです。ひと言で説明するなら「絶頂感」。男女がそれぞれの性器で感じる性的興奮が頂点に達したときに得る快感のことをオーガズムと呼んでいます。
オーガズムに達すると、男性も女性も0.8秒間隔で性器の収縮が起こります。男性の場合はペニスが収縮し、精液が外尿道口から排出される「射精」が起こります。一方、女性の場合は腟の下部1/3と子宮が収縮します。この動きは、挿入されたペニスの根元をしごき、射精された精液を余すことなく吸い取る動きだといわれており、人によっては下腹部痛を感じることもあるといわれています(オーガズム痛)。
オーガズムを感じた時の反応は、こうした性器の収縮のほかにも、さまざまなものがあります。たとえば全身のけいれん、眼球の上転(いわゆる「白目をむく」状態)、発汗、全身皮膚の紅潮、涙を流すなどです。このような反応が現れるとき、体の中ではどのようなメカニズムが働いているのでしょうか。