不機嫌ハラスメントとは? 事例と原因、フキハラする人への対処方法
不機嫌ハラスメントとは通称フキハラとも呼ばれ、周囲に理由も説明せず不機嫌な態度で威圧するようなものです。家庭内だけでなく職場でも起こりがちな新種のハラスメントについて、具体例や原因、対処法を解説します。
「全然やる気が出ない」という顔をしていると、「ぱぴちゃん機嫌悪い?」と聞かれることが多く、眉間にしわが寄りがち 、ボトックス打ちがちなミドサーのぱぴこです。
上司や同僚が職場で不機嫌そうだったら、あなたはどう感じますか? 仲の良い同僚だったなら話を聞くこともできますが、先輩や上司などの機嫌が悪そうだったらおいそれと声も掛けられません。また、夫や妻などの家族が不機嫌そうだった場合は?
ただ、そんな不機嫌な態度を日常的にあなたに向けて取り続けるなら……それは「不機嫌ハラスメント=フキハラ」にあたるかもしれません。
不機嫌ハラスメント(フキハラ)とは?
新しい「○○ハラスメント」が多過ぎないか? と思う方も多いかと思います。そして「不機嫌ハラスメント」「フキハラ」という言葉を初めて聞いたという方も多いでしょう。
そこでまずは、「不機嫌ハラスメント」「フキハラ」とは何かを知っておきましょう。
不機嫌ハラスメントとは、「周囲の人に理由も説明せず不機嫌な態度を取って威圧すること」をいいます。「フキハラ」と略されることも。
不機嫌になることは誰にでもあることですし、「いつもご機嫌でいろ」というわけではありません。ただ、なぜ不機嫌になっているのかを説明もせずに、一方的に不機嫌をアピールするのは、相手を傷つけてしまう行為ともなり得ます。
また、このような人がいる職場で働くのは、モチベーションや生産性にも影響をきたします。
不機嫌ハラスメント(フキハラ)の具体事例
実際に職場で起こる不機嫌ハラスメント(フキハラ)にはどんなものがあるのか、私が見聞きした事例を紹介しましょう。
【事例1】無言の圧力をかけてくる
仕事を進める上で、上司に意見を求めることはよくあることですが、私の上司は具体的な修正指示や、良い悪いを言葉にせずに全て「態度」で伝えてきます。
例えば、確認してもらうために提出した資料に対してのフィードバックがない、提出したものを不機嫌そうに無言で突き返す、何も言わずに頭を抱えて深い溜息をつく……などがあり、とても仕事がしづらいです。
ーー明らかに「不機嫌である」ことだけは伝わってくるので、提出した書類が上司の求めるものではなかったということは伝わりますが、それ以外の指示はないので、何がいけなかったのか分かりません。
それにより、受け手が上司の気持ちや状況を推測してあれこれと確認しなくてはならない事態に陥ります。
【事例2】自分が報告する時だけ、不機嫌をにじませる
直前の報告では機嫌が良さそうだったにも関わらず、私が報告する時は不機嫌な態度をにじませる上司がいます。「私が何かしたのか?」「報告の仕方があまりに悪くて怒らせてしまったのか?」と毎回ヒヤヒヤします。
そして、「誰にでもそういう態度なのかな?」と見渡すと、されやすい人とされにくい人はいるようで、私に対しては明らかに嫌がらせだと感じました。
ーーこちらも受け手は「何か悪いことがあったようだ」ということだけを態度で感じ取りますが、確認のしようがありません。
さらに、「成果物」が悪いのか、単純に自分に対しての「好き嫌いがあるのか」もはっきりせずに、不安感が募ってしまい、心理的ストレスをため込むことになってしまいます。
不機嫌ハラスメント(フキハラ)をする理由・原因とは?
実際に不機嫌ハラスメントをする人は、何を目的に一方的に不機嫌であることを訴えてくるのでしょうか。考えられる理由をいくつか挙げてみます。
(1)相手をコントロールしようとしているから
不機嫌さをアピールすることによって、相手に自分の言うことを聞かせたり、委縮させたりして、マウントを取ろうとしている可能性があります。
委縮した相手は正常な判断力を失いますし、「自分が悪いのでは?」という意識からへりくだった対応をしてしまうこともあるでしょう。
そうやって、他人を自分の思い通りに動かすために「不機嫌であること」を利用しているとも考えられます。
(2)構ってほしいとアピールしているから
不機嫌によって「自分は不愉快である」「気分が悪い」ということをアピールすると、周囲の人は「機嫌を直してほしい」「何か気分を害することをしたなら謝らなくては」と、かいがいしくケアをします。
そのケア自体が心地良く、「自分を持ち上げてほしい」「他人に構ってほしい」という欲求からフキハラをする人もいます。
不機嫌ハラスメント(フキハラ)する人への対処法は?
受ける側としてはつらいフキハラですが、そんなフキハラをしてくる人にはどのように対応するのがよいのでしょうか? 対応方法を考えてみましょう。
上司や職場の人の場合
まず不機嫌の中でも無視される場合は、パワーハラスメントやモラルハラスメントに該当する可能性があります。そんな時は、上司よりも上の立場の人に報告して判断や対応を仰ぐことが第一の選択になります。
そこでも解決に向かわない場合は、人事やコンプライアンス室などしかるべき場所に相談しましょう。
また、フキハラは業務が滞るなど目に見える害がない限り、立証が難しい場合もあります。
この場合は複数の同意見を持つ人間とスクラムを組んで、上司の上司に相談を持っていくのが望ましいでしょう。
夫や妻など家族の場合
本来心落ち着く場所である家が、相手の不機嫌さによって居心地の悪い環境になるとストレスが溜まりますよね。
前述の通り、フキハラをする人は自分の不機嫌さを表に出すことで何かをアピールしている可能性があります。気持ちを言葉で表現するのが苦手な場合もあるでしょう。
その場合は、「態度でアピールするのではなく言葉で伝えてほしい」と話してみるのはいかがでしょうか。
お互いどう感じているのか、パートナー同士で相手の気持ちに寄り添った話し合いの場を設けられると、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
不機嫌ハラスメントで相手をコントロールするのはやめよう
受け手側が我慢を重ねて限界を迎えてしまうレベルの不機嫌アピールは、ハラスメントと判断できる場合もあります。
また、受け手側も自分が受けている行為がハラスメントだと認識することが難しいのがフキハラです。そして、認識できずに事態が悪化していくことも……。
誰彼構わず不機嫌をアピールして、周りの人をコントロールしようとすること自体が問題ですので、まずはそれがハラスメントなのか、ハラスメントでないのかを認識するということが大切です。
(ぱぴこ)
※画像はイメージです
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※この記事は2020年12月30日に公開されたものです