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恋の始まりか、それとも地雷か。既婚男性に揺れた時の“後悔しない選択”

#お仕事ハック

ヨダエリ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「既婚者の先輩から誘われる……」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

既婚者の先輩から誘われる……

最近、よく飲みに誘ってくる会社の先輩がいます。憧れの先輩(入社当時少し気になっていました)でもあるので、行きたい気持ちは山々なのですが、その方は既婚者で彼の立場を考えると行かない方がいいのかなと思い断り続けています。噂によるとその先輩は最近、奥さんと上手くいっていないとか……。ただ先輩は私に対して下心があって誘っているのか、単なる飲みの誘いなのかも分かりません。こういう時、どのように対応するのが最適だと思いますか?(公務員/20代)

あるあるあるある! ハイみんな一緒にー!!
(あるあるあるある!)

……と、思わずコール合戦を繰り広げそうになるくらい、これは古今東西、永遠不変のシチュエーション。

あなたの迷いも、世の多くの女性が経験してきたものです(私にも経験があります)。

なぜ迷うかというと、リスクがあるからですよね。

まず、倫理に反する行動を取っているとして、会社での立場や人間関係などに差し障りが出るリスク。そして、相手と仲が深まった場合にあなたが苦しむリスク。

細かく挙げればもっとありますが、突き詰めると主にこの2つだと思います。

で、気になったのは、あなたに後者の感覚が薄そうなこと。「彼の立場を考えると」と相手のことは心配しているのに、自分が傷つくことはあまり心配していない。

それはたぶん、あなたが現時点では彼に夢中なわけではないからだと思います。

逆に言うと、この先、夢中になる可能性がある!

もちろん、二人きりで飲みに行こうが口説かれようが、全く心が動かないケースもあります。「生理的に無理」というやつです。

でも、相手は以前気になっていた憧れの先輩。つまり、あなたのストライクゾーンに入っていて、色気を感じる男性。

そんな男性と二人きり、肩が触れ合う距離感で、職場では見たことがない無防備な表情を見せられながら「いつも頑張ってるよね」「かわいいよね」などと、ガッつかないけど遠慮もない、既婚者ならではの余裕ムーブで接してこられた日にゃ……

結論。行かないでください!(ええっ)

いや、行ってもいい、行ってもいいけど、その場合は傷つく可能性を覚悟して。まず、「奥さんとうまくいってない」と「実際に離婚する」の間には、百億光年の距離があることを知っておいてほしい。決めつけではなく統計学的な傾向として。

そして、妻がいるのに後輩の女性を何度も(ここ重要)飲みに誘ってくる男性、間違いなく危険デス。コンプラが厳しい昨今にリスクを考えてなさすぎという点でも、自分のずるさを全く自覚していないという点でも。

彼には帰る家があるので、他の女性に拒否されても傷つかない。だから気軽に女性を誘えるし、好意も口にできる。その余裕が女性にはとても魅力的に映る。そして気付けば地獄の釜が……。

いやいやいや、先輩にそんなつもりはないかもだし! と思うかもしれませんが、99%そんなつもりです(断言)。下心がないならグループで飲みに行けばいいわけで。

とはいえ、あなたが「行きたい」と思うなら、それは仕方ないとも思います。頭では分かっていても自分を止められない時はある。お互い納得づくで周りに迷惑をかけないなら、第三者がどうこういうことではない。そして経験から学ぶこともあるので。

でも、できることなら苦しんでほしくない。だから、さっきから恐怖情報をガンガン伝えているわけです。行ってみて「あっ」と危険を察知したら、いち抜けた、ができる人はいいのですが、軽い気持ちで誘いに乗って深みにハマり、苦しいけれど断ち切れないケースを山ほど見てきているので……不倫は麻薬なので。

レオナルド・ディカプリオ(50歳)は、若い女性と付き合っても相手が25歳になる前に必ず放流するそうです。ある意味、良心的。しかも本人は独身を貫いており、自分だけ帰る場所を確保しているわけでもない。

先輩が何歳かは分からないですが、フェアなアプローチをお願いしたい。せめて、自分から近づいてきた女性を選んでくれ。そしてあなたは、飲みに行くにせよ行かないにせよ、自分を守ることを忘れずに!(後ろから護衛したい)

Point.

・拒否されても傷つかない既婚者は気軽に女性を誘うことができ、それが女性には魅力的に映る
・しかも相手はあなたが昔憧れていた人なので、深みにハマり苦しむことになる可能性
・さらに会社での立場に支障が出るリスクなども考えると、誘いに乗ることをおすすめはできない
・それでも行きたい場合は、彼がフェアではないという認識と、自分を守る気持ちは忘れずに

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2025年10月07日に公開されたものです

ヨダエリ (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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