「参加の可否」の正しい使い方は? 「有無」「是非」との違い・言い換え表現
「参加の可否」と「参加の是非」の違いとは?
こちらも、「参加の可否」とよく似た「参加の是非」という言葉。
何か違いがあるのでしょうか? 解説していきます。
「参加の是非」の意味は?
まずは「参加の是非」の「是非」の意味について見ていきましょう。
ぜひ【是非】
(1) 是と非。道理にかなうこととかなわないこと。よしあし。正邪。
(2) よしあしの判断・批評。品評。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)
と記載されています。
(1)に記されている「是と非」の意味をさらに調べていきましょう。
ぜ【是】
(1)道理にかなったこと。よいこと。正しいこと。
(2)よいと認めること。よいと認めた方針。
(3)満足すべき状態にあること。
(4)これ。かく。ひ【非】
(1)よくないこと。道理にあわないこと。不正。あやまり。
(2)うまくゆかないこと。
(3)そしること。
(4)そうでない意。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)
これらのことから、「是非」には、「正しいか正しくないか」という意味があるということが分かります。
例えば「新執行部の下、改めて業界団体への参加の是非について話し合った」というように、参加すること自体が正しいのか正しくないのかという判断を問う言葉です。
「参加の可否」は可能性を、「参加の是非」は正しさを問う
「参加の可否」は、参加すること自体は悪いと判断したり否定したりはせず、基本的には肯定した上で参加の「可能性」について問う言葉です。
一方「参加の是非」は、前述の通り、「参加することが正しいか正しくないか」という意味になるので、参加の意思を確認したい場合には適していません。